オートフラップ(トリムタブ)を取り付ける 


天体双眼望遠鏡HOME > サンクルーズ27FB > 日産サンクルーズ27FBはこんなボートです > オートフラップ(トリムタブ)を取り付ける
2013/6/1 発
      6/10 試運転
 

 

トヨタポーナームなどは、オートフラップの御蔭で大変乗り心地が良いとのことです
スタート時などもハンプ状態に成らず「すーーーー」っと走りだすそうです

サンクルーズ27FBについていたトリムタブはスイッチで調整して船体の姿勢をコントロールします
その場合、操船しながら風を考えたり色々大変です
更に、姿勢を変えると向きも変わる為オートパイロットはあさってな方向へ走りだし大変です
そうなる前に姿勢がコントロールされていればオートパイロットも無駄に動かずに済みそうと考えます

少々調べてみると、オートのコントローラーを追加することでオートフラップになっちゃうみたいです!

元々付いているのが「ベネット」ののトリムタブ(フラップ)です
で、オートコントローラーは昔の物でも今の物でも同じものでコントロール出来ます

ベネットマリン AC3000 オートトリムタブ
Bennett AC3000 Auto Tab Control
値段を調べると、国内の販売店では189,000円です
アメリカのウエストマリンでは299.9ドルです

送料を含めても40,000円で手に入りますので、色々な質問を含めて毎度のみさわさんへお願いしました

日本語で電話注文も出来るので便利!
頼んで4日で手元に届きます (^o^)/

 
フラップ既存回路
インストール

早速物が届き、取付無くてはいけません
説明書はすべて英文です
勿論私はゼンゼン読めません (^^ゞ

で、先ずネットで取り説を検索します
そして、Googole君のお力を借りて頓珍漢に近い翻訳をお願いします
そして常識的感覚で「こんな感じだろう・・・」という最終翻訳を致します

幸いなことに、オートトリムタブは取付も、操作も至ってシンプルです (^−^)


しかし、今回の難題は、事前に設置されているベネットトリムタブの配線を探し、その回路を先ず理解しなければなりません

既存状況
トリムタブコントロールスイッチ 2ステーション
タブコントロール用の油圧ポンプ一個

これに、取付です

コントロールスイッチ内側 

配線は大体分かりましたが疑問点が・・・
既存のコントロールラインは結構太い4線でつながっています
途中にコンピューターがありません
ってことは、直接このラインでポンプへ電力供給している訳です

?????
4線でどうやって2回路を正転・逆転させるのか???
スイッチの裏の配線が奥の方で確認出来ません
カメラも近すぎてピントが・・・

まあ、結論書きますが、コントロールスイッチに+を入力させています
ポンプにもグランド(−)が出ています

つまり、その4線の任意に電流を流しポンプを動かしていました

 
オートユニットは、コントロールパッド・本体・リレーボックス、で構成されていて、コントローラーは2個迄入力できるようになっています
FBに付けるにはオプションで追加出来ますが、今回はまず性能確認をして、良いようなら増設予定です
何故ならば、オプション入荷は一月ほどかかるそうですので

既存配線は、狭い場所で理解する迄かなり時間が必要でした
そして、どうつなげれば良いか?というのも、かなりな難題ではあります

説明書には、オートのコントローラー以外に従来のトリムタブスイッチ1個が付く様に書かれています
そして、オートの初期設定時には手動で一番良い走行姿勢時にゼロポイントをメモリーしろと書かれています
つまり、従来スイッチを残す訳ですが、2ステーション両方を生かそうと思うので可能かどうか?

ちょっと前後してしまいましたが、既存がアナログ配線だったので理解してしまえばなんてことは無いのですが、隠れたところの配線で、システムも理解なしでの取付、結構時間を要しました。。

結論としては、左の図のように配線です

それと今回はいじらなかったのですが、トリム角表示メーター用配線が、トリムタブ電源に抱かされていました




コントロールパッドは、ここしか空いてないので即決
穴あけもコネクターが通ればOKなので楽です



















ちょっと・・センターずれ過ぎ?

まあ良し (^^ゞ

 


コンピューターの入っている本体ですが、アナログコネクターがタダの並行か不明の為ばらしてみたのですが、防水のシリコンで基盤の裏は確認出来ず・・

しかし、確り防水してありました

姿勢センサーは四角く細長いのが4個ぐらい並んでいましたが、あんなので姿勢が判るんですかね??


で、取付場所はどこでもいいから確り⇒を前抜きに付けないといけないようです












丁度ロアーステイションの右足下位の位置です

 



エンジンルーム内にある、ポンプの辺りに、リレーボックスを付けなくてはいけないのですが良い場所がありません
壁に付けたいのですが、ここにビス止めすると、裏側が「生けす」なので駄目です















で、反対側の床にスペースがあったのでここへ取付けました
で、リレーボックスへ電源をつなげば完成です


電源ケーブルは2mmの単線をカーショップで調達し、キャビネット裏から、本来のトリムタブ用+ケーブルから分岐を取ります
サンクルーズ27ではシンク下のキャビネット奥に這っている電源ケーブルから分岐です
既存ケーブルがかなり太いので圧着端子を使って確りと止めます
マイナスは、ポンプユニットへ入っているケーブルから分岐です


コントローラーをいじらなくてもアナログパワーでコントロールスイッチは稼働しています


試運転


先ずゼロポイント設定を行わなくてはなりません
止水面で最高速を出し、ボートに一番良い姿勢を取らせ、それをメモリーさせます

夢の島マリーナですと、荒川に出れば良い感じです
前方一キロ位にジェット軍団が横に広がり川を下ってきますのでその前に何とかゼロポイント設定を済ませたいところです
エンジン全開にし、26ノットを越えたころには綺麗なプレーニングで風もないのでトリムコントロールも不要なまま、太陽と月のボタンを同時に5秒位押すと最初から点滅していたブルーのLEDが早点滅に変わりセット終了です

これで、リセットする迄は今回記憶させた姿勢を覚えていて、オートにするとその姿勢を保とうとトリムタブが自動に動く訳です

オートは、ON/OFFスイッチを数秒押すと赤色LEDが点灯しオートフラップスタートです
止める時は同じボタンをちょっと押せばOFFになります
また、トリムタブスイッチで強制的にフラップ操作したり、極端にステアリングを切って船体の傾きが続くとオートフラップはOFFになる様です


早速、オートフラップONにし加速します
コンピューターが船体の反応を学習する迄は暫く完璧では無いそうですのであまり駄目だしせずに走ります
東京湾に抜けると若干南風があるので東へ向かい横風を受けてみます

良い感じでまったくヒールしません(ボートもヒールと表現していいのかな??)
フラップが動く時は、黄色の矢印インジケーターLEDが点灯します

ちなみに、太陽と月のボタンは単独で押すとLEDの光度調整になっています
日中は明るくすると状況が良く分かります


しかし、あんまり動きません

そうなんです 凪なんです・・・

海ほたるまでオートパイロットと併用で走ってみます
風・波共に少ないと、まあ静かに走ってくれます

海ほたるに近づくと5M位の風に出会い、オートパイロットとオートフラップが戦ってなかなかまっすぐ走ってくれません
大体考えている事が判りますが、パイロットが修正してステアリングを切ると船体が傾くので、それを修正しようとフラップが動きます
すると向きが変わるのでパイロットが動き出します

この関係で、うまくかみ合っている時は良いのですが、駄目な時はとんでもない方向へ向かっていきます
暫く学習して利口になってほしいものです・・・

この先、波風が増えてきた時どうなるか楽しみですが、パイロット無しのオートフラップ時は巡行速度の時でも最速時の姿勢を保ってくれるので船底の水切り音が小気味良くなりました
また、スタート時のハンプが少なくなりました
燃費が良くなるとベネットのサイトには書いてあったのでこの先楽しみです

  
   

ページトップへ

  

天体双眼望遠鏡HOME > サンクルーズ27FB > 日産サンクルーズ27FBはこんなボートです > オートフラップ(トリムタブ)を取り付ける