天体双眼望遠鏡HOME > サンクルーズ24 いきおいで海! > ミニ・クルーザーの「カジキ釣記」 2010/6/1発
更新履歴
2010/6/3〜6/4 初陣
2010/6/6 出撃
2010/6/12 ミニクルーザー(ボート)の限界
2010/7/19 べろーんフィッシュトーナメント
2010/7/22 初大島
2010/9/2 夏バテ
2010/9/14 猛暑終了!
2010/9/23 長い道のり
2010/10/2 本年最後かな?
2010/10/12 ダメ押し勝負!
2010/10/21 船について考える
2011/7/29 続編は、カジキ釣りUへ
今から記憶を戻していくこと約40年。
昭和の後半、発展途上から高度成長へ移りゆく香りが漂いだしている時代。
当時は、ルアーフィッシングでもせいぜいブラックバスが神奈川県内で釣れる程度。
そんな頃、毎週金曜日の夜、大橋巨泉司会の「11PM」という番組内に、服部名人の「フィッシング」というコーナーが有りました。
オープニングは、ペンのリールのクリック音がけたたましくなり、そのラインの先にカジキが大きくなんどもジャンプを繰り返す。
そんなシーンが、毎週放映され、小学生の私は大きな衝撃がそのまま刷り込まれ、釣りキチの異名を持つ小学生に。
勿論、子供の気狂い趣味ですから、大人になれば、すっかり冷めたようにおとなしくなります。
大人もいよいよ終盤近くなってくると、昔の夢を一つずつ引き寄せていくものです。
多分に漏れず、そのラインの先に、たまたま経済的な問題をクリア出来、一番無二に夢見たあの大きな獣のような「大魚」を狙ってみようと画策しています。
大筋は、他のページで理解して頂けると思いますが、こちらのページでは、もっぱら自分のための釣り記とさせていただきます。
お暇ついでに、たまに覗いて下さい。
<小学校の卒業文集(1972年)の表紙>
文集は、表紙を自分で書いて、それを貼って仕上げられてきました。
当時休みがちで、その場でざっと書いて仕上げた記憶があります。
文字の矢印が書き直しを許されなかった証拠でしょうか?(笑)
まあ、何れにしても、これが私の人生です。
大海原へ行って参ります!
<カジキ釣りとは>
そもそもカジキとはどんな魚でしょうか?
皆様も大きくて鼻が長く尖ったカジキマグロという魚をイメージ出来ると思います。
本来、カジキとマグロは別の魚ですが、刺身でも食べる大型魚ですから、カジキマグロって言われてるのかもしれません。
釣り上げられた最大サイズは1805ポンド(約819kg)
写真はゲームフィッシングの記録で1182ポンド(536kg)の大きさのメカジキです
種類は小型でフウライカジキ、それより少し大きめが、マカジキ、バショウカジキ。500kg近くなるのがクロカワカジキ、シロカワカジキ。
写真のような超大型になるのはメカジキです。
よく海外のトローリングでブルーマーリンと呼ばれているのはクロカワカジキを指します。釣り上げた後、死ぬ直前に一瞬ブルーに変色するそうです。
さて、写真のような大きなのを釣ろうなんて、ハナから思っていませんが、日本、私の可能な関東エリアでは、300kgぐらいのサイズまで黒潮に乗って回遊してきます。
6月から10月ぐらいまで、特に7から9月までは、三浦半島沖ぐらいまで入り込んできます。
そこで釣れるのなら何でも構いません。(笑)
カジキを釣ってみたいのです!
<どうやって釣るか?>
漁師さんは、船の先に乗って、モリで突く突きん棒漁や、マグロと同じような延縄漁などでとるようです。
私の場合は、あくまでも漁ではなく魚釣りです。
ですので竿とリールで釣ります。
そして、世界的にゲームフィッシングとして確立された釣り遊びですので、当然そのルールのレギュレーションを守って楽しみたいと考えています。
ゲームフィッシングってのは、当然、魚と対等に近いハンディを想定してルールを作ります。
この場合、糸の太さ(強度)をルールの基本として、一人で、その糸でどれだけ大きな魚が釣れるかを、片や競うゲームです。
言い換えれば、太くてごつい竿でぶっとい糸、そしてハイパワーなモーターでもついていれば、そりゃ誰でも釣りやすくなり、あそびの精神がなくなり、単純な漁と成ってしまいます。
ただ、日本人の性質で、ものを上手に遊べなくて、沢山釣って(乱獲)人に自慢して、捨ててしまうなんて、殺生な人種です。
悲しいのですが、そういうものです。
ただ私は、昭和の「あの時代」にも関わらず、11PMを通じ、服部名人よりその精神を学んで釣りキチになった経歴ですので、「殺生」というより「けったいな遊び」にこだわってしまいます。(^_^;)
問題は、どうしても、魚のいる場所へ船で行かなくては、カジキのカの字も語れません。
人生今に至るまで、その障害のために夢は消えうせて行ったと言えるほど、大きな障害です。
また、体力的にもそれなりの健康が必要です。
残された時は今しかないので、水遊びの延長線がきっかけでボートが欲しくなり、自分の手の届く範囲のボートでカジキ釣りの可能性が見いだせたため、一寸気合いを入れ始めた訳です。
結局、昨年はその大魚との格闘に備えた準備で終了してしまいました。
今年は、シーズン最初から戦闘モードです。
言い換えれば、今年がカジキチャレンジ元年!後は、上手くカジキに出会う事が出来るか?
<ここまで揃えた道具>
やはり、楽しみは達成で消滅!じゃないですか?
そこまでのプロセスが楽しみの絶頂です。
ボートは、一般的には外洋をなんなく走れる30フィート以上の中型クルーザーが適しているそうです。
しかし、そのサイズは、一人で出港はまず不可能。
金額的にも負担が大きすぎます。
更に、燃費が激悪!1時間当たり50L以上の燃料(大抵は軽油)を食いますので、1日走ったら400Lとか、それ以上の大食いです。
少人数では環境負荷が大きすぎてエコな私はハートが疲れて釣りにならないような気がします。(^_^;)
で、結局今回のボートを購入するときは、本気ではカジキを考えてない買ったのですが、心内に無意識に、関東近海エリアを一人で行ける可能性を想定していました。で、24フィートの船外機艇です。
ひとりふたりで、1・2泊は十分に可能で、燃費も良い所、1時間25L以下です。
天候さえ気を付ければ、十分にカジキエリアを走り回れます。
「竿」は、釣り具屋のオヤジ曰く、「80ポンドタックルがカジキの基本だよ!」と言われますが、イメージだけスポーツフィッシングで盛り上がっている私は、本当は30ポンドで攻めたいのです。
しかし、一人釣行が多いので、無理の利く50ポンドを基本としました。
50ポンドなら、ある程度の大きさの御馳走?も十分に釣れるサイズです。 御馳走=マグロヽ(^o^)丿
そもそも、一人で釣る場合は、通常テレビで見るシーンのような、クルーザーの椅子に座ってのファイトではありません。
ボートのコントロールをしながらの釣りになりますので、立ってデッキを動き回りながらの釣りになります。
そうなると、魚が強くひいたときに力負けして海に引き摺りこまれない様に、リールの※ドラッグを緩めにします。
ってことは、最初から80ポンドなんで無用の長物です。 ※ドラックとは、糸が引かれるとシールが滑り出し糸が出て行く仕組みです。
ってことで、「武士の刀は50ポンド」です。
この2本差し、リールは、やっぱり、11PMの時から使われているベン製品で、その最高級シリーズペンインターナショナルの金色の奴です。
一式ウン十万円のセットですが、これだけは、まさに憧れていた、外せないタックルです。(^◇^)
では、ここからは、釣行毎に書いていこうと思います。
2010/6/3〜6/4 初陣
水温22度の黒潮が大島より内側に入ってきました。
気圧配置も高気圧圏内で非常に安定し、ナギの状況が見込めます。
クルーN君を連れいよいよ出陣です!
6/3 pm:夕方に夢の島を出港し、保田漁港に八時過ぎに到着。
店は閉まっているので船内で食事をし、翌早朝スタートのために早めに床に着きます。
勿論宿泊は船内、N君はソファー、私はバースです。
ちょっと大きめのN君はソファーではちょっとつらそうですが、若いので修行ということで・・・。(^_^)
桟橋の下にライトが灯っていて、ものすごい幻想的です。
写真は、船体も写っている未明のショット!
6/4 4:30
なんだかんだ、1:30に目が覚めてしまい、暇をつぶすのに苦労しながら、その後うだうだし過ぎて、結局のところスタートはこの時間です。(^_^;)
で、期待は沖の山辺りから野島崎、余裕があれば大島まで行ってみようかとまずは城ケ島の先まで行きます。
水温も21度一寸。
本日は、N君に操船を慣れてもら為、そこから彼が操船です。
私は、トローリングの準備をし、操船の注意事項など教えながら沖の山を目指します。
魚探のタイドグラフを見ると、なんと・・・、後一時間で潮止まりです。
やる気が・・・。釣れる気が・・・。
結局、沖の山まで大量の鳥たちが大海原に! まったりと浮かんでいます。
鳥山ならぬ、「鳥絨毯」。
全然、魚なんて釣れない気になって、まあ、N君の練習練習、で、クルージング気分へ変更。
とか言いながらも、潮止まり前後3時間、やってました。
水の綺麗さには感動しました。
で、野島崎へ向かうのですが、途中水温が20度近くまで下がり、塩が違うと判断。改め大島方面へクルージング。
伊豆大島まであと5マイルぐらいのところで、潮目なのでしょうか?波頭が崩れ白くうねっている海域に入り、一寸寝不足の疲れで揺れるのを避けUターンです。
若干波がゆるくなってきたところで、N君が、「わー、サメッ!」
「どれどれ・・・」すると、イルカが、船体の真横で「こんにちわ!」って、顔を出しました。
急いで船速を落とさせます。
居るは居るは、6頭以上のグループです。
素晴らしく綺麗な水に、天然ものの?イルカです。
一応動画にも収めました。
※動画は、いきなり声が出ますので音量に注意下さい!
イルカ動画1へのリンク
イルカ動画2 へのリンク
他にもトビウオのスーパーライドもウォッチ!
黒潮って感じでした。
2010/6/3 海水温
初回は、カジキさんに御対面はできませんでした。
が、これを書いているのは5日ですが、昨日は、大島の先でカジキが上がったそうです。
うー、行きたい。しかし、仕事、そして、天候と相談しなくては。
ちなみに、3日に流した辺りの海域は更に良い温度が来ています。
2010/6/4 海水温
では、是非次回には、カジキさんのお写真でも・・・。
2010/6/6 出撃
性懲りもなくといいますか、季節外れといいますか、早々に大島の内側に暖かい潮が入り込んでいます。そして、天候が安定して、当に「行かなきゃ可笑しい」状況です。
シングルで4:30出航です。
横浜港前位迄ほぼ凪に近く、20ノット以上ですすみ、その先横須賀辺りから波がバタバタしてきました。
観音崎辺りでオタオタしてると、「BOBOSS」とかかれ、ランチャーにトローリングロッドをズラッと並べた「カジキだぜっ!」って、感じの35フィートぐらいのボートに抜かれます。
そう云えば、あのボートはHPで見た覚えがあります。大島の先でカジキ釣っているようです。
ってことは、引き波にまぎれて「追いかけろっ!」
イヤイヤ、完全においてかれますね。。
そう云えばあのボート、その前は保田で見たことがあります。
いつも海の上に居るのかな?(^_^)
で、ここのところチェックしているブログが幾つかあって、その情報から、大島南西でカジキが釣れまくってるそうです。ってことは、そこへ行けば、あわよくばおこぼれゲット!(^_^;)
早々に目標達成か。
剣崎を超える頃、BO艇は遥か彼方に道しるべとなっています。
東京湾を抜けても今日は波がばたついていますが、天気予報からその後は落ち着くものと思います。
まずは、沖の山をせめてみます。
と、気が付くと凪状態ですね。
暫く流してヒットなし。では大島へ参りますか。
潮波動画のリンク 沖の山を越えると、北風のせいか?潮流のせいか?またまた波が立っています。
バタバタと波頭が崩れて10ノットでも結構揺れて厳しい感じです。
のんびりと20分ほど進み、大島が結構大きく見えてきます。
青く澄んだ波たちを見ていると、なんか吸い込まれたらイチコロかな?なんて、木の葉のように揺らされているサンクルーズ24の上で若干弱気のKIKUTAがいます。(^_^;)
やっぱだれ一人いない大海原のど真ん中で、これでもかっ!て程揺すられつずけるとね。
更に、知識も経験もない黒潮の潮波がこれ以上進んでいくとどうなるか理解できません。
気象情報も、経験値からあてにできなくて・・・。
今は追い波で進んでいるのでそれでもスピードは出てるのですが、万が一引き返す場合は向かい波になります。
その時にめげても遅いので、試しにここらで、Uターンし、追い波時の走りが安全か確認します。
いやはや、結構なお浪様ですね。
サイズは1M位ですが、鋭角なうねりで、ピッチが短いため、うちのボートは思いっきりシーソー状態になります。
斜めに走っても、ぐんにゃん・ぐんにゃんとよじれ走りです。
「こりゃたまりません!」これ以上のこんな潮波にあったら心がおれそうです。
大島直ぐそこなんですが、今日は負けましょ。。。
で、戻りつつも、沖の山近くなって、安心感が出てきたのでこの潮の中でまた流し始めました。
今度は、1本だけ小さいルアーを付け、流石に魚の顔でも見ようかと思います。
で、ドタバタの波を引いてもなにもかからず、沖の山に近づくと凪いで来ます。
小さいルアーを付けたロッドだけ何かゴミが付いているようでたまに穂先が少しだけ跳ねます。
しょうもないのでゴミの確認で巻きあげますと、何か光るゴミが付いていました。
あはは、ソーダガツオじゃありませんか!
鮮度がいいうちに食べればおいしそうなのでゲット。
久々に、食べれる物がきました。
その後、あたりも無く、大島はあきらめ野島崎方面へ向かいます。
全開で走れる位凪いでいます。
こっちの方は水温が22.6度位で、まぐれあたりを期待して 流しながら野島崎西側位で折り返します。
なんだかんだ11:30です。
今日はお帰りとします。
結局、あの潮目にある潮波を越えないと大島の先にあるカジキパラダイスは夢なのか?
しかし、昨日の海水温を見る限りでは、そろそろ沖の山へも来ているはず。
明日の風次第でまた行ってみようかな。
ちなみに後で知ったのですが、このソーダちゃんが釣れた午後に80kgのクロマグロが上がったらしい。(>_<)
そうそう、もうひとつ忘れてた。
戻って、一寝入りして、シャワーを浴びに桟橋からもどると、クレーンのところに150kgのカジキが横たわっていた。
聞いてみると、大島の先、鵜渡根島のほうで4回ヒットで、1本ゲットだそうです。
夜に保冷車がそのカジキを回収にきていましたが、よくよく考えると、あの大きさを処理するのはとても大変です。
あれがクロマグロだったら引手数多でしょうけど、カジキじゃね。。
やっぱり、もし釣れても、写真とってリリースかな?
マカジキとかの50kg前後までかな、キャッチは。
それだったら、ロープワークで船上に引き上げ、その場で写真とって解体。必要な部位だけ確保して、それ以外は、自然界へリリースだね。
タラの話ですけど。(^。^)
・・・何でもいいから沖の山で粘ってみようかな。
2010/6/12 ミニクルーザー(ボート)の限界 今日こそは大島近海でカジキを・・・
昨日は天候的にもベストでやきもきしていたのですがどうしても仕事を外せなかった。
あらため今日に段取って出航ですが、高気圧も縁まで進んでもうじき梅雨入り。
多分梅雨前最後のチャンスです。
少し遅め7:30出航ですが、湾内はまずまずの状況で観音崎まではスムースに進みます。
観音崎を超えるとだんだんに波っけが出てきて、更に進むとうねりを伴ってきます。
剱崎を越えると、バンバンに南から波が入ってきて、10ntも出せなくなります。
向かい波で、スピードを出すと波を飛び越えるごとに「ドカン!ドカン!」と、波間に落ちる衝撃でついついスロットルを緩めてしまい、結局8nt位で、「どんぶらコッコ、どんぶらこっこ・・・」
どんぶらこっこ状態動画へのリンク
このスピードでは大島どころかちょっと先の沖ノ山ポイントまでもなかなか辿りつけません。
と思ってる横を28〜30フィートクラスが、「ばっこんばっこん」しながらも、それなりのスピードで走っていきます。が、相模湾方向へ向かっているようです。
で、その後35フィートぐらいのが白波に包まれながらも、波を切り裂くように大島方面へ怒涛のように走り抜けて行きます。
城ヶ島と沖ノ山の中間ぐらいで前進をあきらめ、周辺をライトトローリングし、そのまま湾内方向へ逃げ帰ります。
10時を過ぎると風も結構吹いてきます。
金田湾沖で、いつでも逃げ帰れる安全地帯。
ここで暫くワラサを狙ってトローリングします。
こんな感じで結構大変。
暫く粘っていると、急に鳥が回り始めたので、急いでその山に突入すると、30ポンドのタックルがクリック音と共にお辞儀始めます。
丁寧に取り込み、やっと釣れたブリのコドモ。
で、55センチの「イナダ」
というわけで、波に負けて、カジキはあきらめましたが、美味しそうなイナダでニコニコしながらお帰りです。
マリーナへ戻り、帰り支度をしていると、大きなクルーザーがカジキを釣ってきました。
このサイズのボートなら、今日の海況でも何ら問題なしなんでしょう。
考えてしまうところがあります。。。。。
結局10m未満の風じゃないと24フィートはきついです。
普通に走れるのは風速6m以下ぐらいです。
なので、若干風がきついとスピードは出せないし、その状態で長距離行った場合、帰りが心配で躊躇します。
そういった観点から28フィート以上のサイズのボートがチャンスを確実にしそうです。
35フィート在れば、かなりの状態まで出航出来そうです。
カジキ釣のように長距離移動する場合はそんなボートがベストでしょう。
私のボートでは、凪状態で出港し、いいところ10mも吹かない確信のもと沖合を目指すこととします。
その辺が、ミニクルーザー(ボート)の限界のようです。
凪でも潮波という手ごわい相手も出来たことだし、夏の太平洋高気圧が張り出し凪確定まで暫くカジキは我慢ですか。
イナダ美味かったです。
確り血抜きし、ワタも丁寧に取り、刺身を作りました。
まるまるしたナイスボディ!7・8人分ぐらいの量です。
味は本当にうまかった。ここ数年来こんなうまい刺身は食べたことがなかったぐらいです。
この美味さに吊られ、また、イナダ・ワラサ狙いで出かけそうです。。
2010/7/19 べろーんフィッシュトーナメント
先日、7月11日にあの有名な?「べろーんフィッシュトーナメント」へ参加してきました。
すっごい名前の大会でしょ!
基本的には「カジキ釣り大会」のような、テキトーで楽しそうだったので、エントリー表明し、当日、東京湾を抜け出し沖ノ山周辺までカジキを狙いに行きました。
これでべろーんアングラーなのが確定しました。(なんのこっちゃ??)
目指したポイントへは7:30頃到着したのですが、水温が21.5〜23度と低くカジキは望めないのですが、とりあえず、折角来たのだし、海面はベタ凪で、これぞ「べろーん」状態。
二時間ほどうろうろルアーを引き、やっぱだめなので、帰り際、剱埼周辺でイナダが居ないかと暫くライトトローリングへ変更。
結局、あまり釣れそうにない状況で、ベローンと終了し、金田湾を越える頃、サメのヒレを発見しUターン。
近づいても逃げないので、真横まで行ってみると、まるで大きな金槌。
いわゆる「ハンマーシャーク」。
体長1.5m位のが、やっぱりここでも「べろーん」状態。(^。^)
へー、海水浴場もそう遠くないのに、こんなサメがのんびり泳いでいるとはね!
で、黒潮加減から、まだ私の出番では無いようで、カジキは梅雨明けですね。
一週間ほどしたら、主催のカジキ男さんから「べろーんアングラー認定書」と、商品が届きました。
ありがたや、ありがたや。です。
キャラクターのマーリ君がいい眼しています。
これ以外に、岩塩板も付いてきて早速焼肉してみました。美味かった。
なんで「べろーん」なのか分からないのですが、私的には、結構ベローンなのでいい感じで、来年の参加も楽しみになってきました。
主催者のカジキ男さんのブログ
さあて、いよいよ黒潮が近づいてきました。
今週後半に、あらため、出陣です。
2010/7/22 初大島
天候も安定してきて、風も収まり始めたので「今度こそカジキを」と更なる新天地「伊豆大島」を目指しました。
が、カジキ情報では大島周辺はあんまり芳しくない状況になっているみたいです。
若干、期待薄の中、風がないので伊豆大島まで無事たどり着きそうなのでその方が期待大です。
今回は、前日の仕事の関係で体を休めるまもなく、強行軍で出発です。
日中は、あまりに暑いので午前中に戻るためその分早く出航です。
マリーナへ1時集合2時出発予定でしたが、クルーN君遅刻で、出航は3時過ぎ。
まだ、真っ暗な中、停泊した大型船の多い東京港沖から羽田沖を通り川崎沖のアクアライン換気所「風の塔」の脇を抜けます。
この途中、東京灯標を越えたあたりでクルーN君が、「社長!ボートの船底にライト付けたのですか?」って、質問があり、何のこっちゃ?と、窓から外をのぞきました。
あらあらびっくりです!
ボートのはねる波が、ブルーに輝いています。
といいますか、ブルーに光っているのですね。
まるで船底からライトを当てているような感じです。
後ろを見ると、大きなV字状の引き波もブルーに遠くの方まで光っています。
「ああ、夜光虫だね!」って聞いた話で回答します。
N君はあまりの幻想的な綺麗さにしばし静かに見とれています。
私も、普段あの茶色の汚い海が、こうも綺麗に輝いているとはと、不思議な海に感動しながら航海灯を消、ししばし楽しみました。
暫くすると薄明になり発光が分からなくなりました。
夜間航行なので、安全を見て20ノットで走ります。
コースは、最近習慣になった自分道です。
羽田新滑走路先端と風の塔の中間地点で中ノ瀬航路の一番千葉側の灯浮標へ転舵します。
暫くは、行き交う船に注意し、浮標を超えたら第二海堡の千葉側へ転舵し、海保を超えて、最初のブイぐらいで浦賀水道の航路を横断します。
一寸チョンボして、航路を斜めに横切り、観音崎を越えた辺りにで渡り終えたらそのまま航路に沿って三浦半島の先に出ます。
今日は浦賀水道を渡る頃に明るくなっていました。
今日は凪なので明るくなるとスロットルを5000回転迄上げ巡航します。
船底の汚れのせいでしょうか、いいとこ45キロしか出なくなっています。
一寸トイレタイムを挟み、クルーに運転交代します。
沖ノ山を通って真っ直ぐ大島へ向かうのが最短コースなのですが、先日一寸発見した情報では、「沖ノ山は、いつでも波の立つ難所なので、プレジャーボート泣かせ・・」なんて記事を発見し、それに納得していたので、沖の山を避けるルートをクルーへ指示します。
おかげ様といいますか、その為,荒波なしで進んでいかれますが、2方向からの小さなうねりが多く、全開で走れるほど甘くありません。
東京湾のバタバタ波みたいな感じで、15ノット位で走ります。
三浦超えてから随分時間がかかっていますが、モヤに包まれた大きなしまが6時ぐらいには見えてきました。
7時頃には大島脇へ。。ついに大島到着です。
来てみると大した事はなかったのですが、疲れた体では一寸遠く感じました。
早速ルアーを流しながら千波崎沖へ向かいます。
が、向い潮でなかなか進まないので、一度ルアーを上げ、あらため走ります。
かなりの潮流があります。
仙波瀬から再びルアーを流し始め、潮の流れを発見し、その中を流します。
水温は26度を超え始めました。
若干取りも目に付き始め、期待が出てきました。
結構な潮波ですが、更に南へ進んでいきます。
風がないところでベロンベロンな波が上がっています。
よく見ると、大きな流れがありその波です。
不思議な波で更に進んでいくと、いきなり油を引いたような何とも言いがたい海面に出ました。
大きなゆったりした水の流れを感じます。
荒れてる部分は水温26度以上あるのですが、まったり海面部は23度位。
恐らく、瀬に当たった水が上がってるのでしょう。
ホントに不思議な海面ですので動画に取っておきました。(夜光虫は映らなかったのですがね・・)
で、暫く流し、燃料計を見るとメインがエンプティーより下回っています。
使用量は100Lを超えています。
サブタンクを除いて、三浦まで戻れる程度の残量です。
思ったより燃料消費が激しく、また、本日は釣れそうにない気持ちが強いため疲労度合いも激しく、更に、本日は二つも驚く自然の不思議体験で十分な満足があり、早々にターンバック!
帰りは大島前でいきなり時速50kmオーバーです。
潮が北へ向かってるのですね。
三浦へ向かう途中、小魚が負われているところへ遭遇し、10分ほど追いながらジグを投げたのですが、何も釣れず。。。
城ヶ島前ぐらいへ着く頃、エンジンがバタつき始めたので、サブタンクへコックを切り替えます。
お天道様はかなりな勢いで、これでもかってぐらい照らします。
眠さと腹減りでへろへろ。
三浦によらず、保田漁港へ進路変更。
保田で、燃料補給です。
メインタンクに160Lと、サブタンクに20L。丁度180L給油でした。
夢の島と比べると、1L辺り47.6円安く済みました。
8,568円得したので、ばんやで食事して一寸休憩。
結局、昼前に帰港する事はどこかで溶けたようで、べろーんな状況です。
ばんやの桟橋下に、50p位の鯛やでかいスズキが5匹ぐらいうろついていてビックリです。
ルアーを落とすと、一寸追って来ますが、食いません。
あまりに暑いし、寝たら最後になりそうで、夢の島へ戻ります。
風もだんだん上がって来ます。
やはり夏の午後は南風が吹き出します。
途中海ほたるは風速11M吹いています。
バッタンバッタンと、茶色の海を走りながら、あの夜光虫の輝きがこの水から発生しているとは不思議です。
後で、調べてみると、夜光虫は赤潮を形成するプランクトンとのこと。なるほどね!
以前持っていた、綺麗な海域のロマンチックな夜光虫はただの間違いでした。
で、夢の島へ到着し、今日はマリーナを行き過ぎます。
運河の入江で、クルーN君の試験対策練習です。
N君は、8月2日に小型船舶免許の試験を受けます。
その練習です。
いきなり、一発試験で1級を狙うそうなので、頑張ってね!
本日の航行ルート
いやぁ、しかし。
完全徹夜で大島はきついね。
正直、魚釣りなんてどうでもよくなってしまいます。(^。^)
マリーナに戻って水浴び(マリーナの水道は完全に給湯になってます・・)しながらボートを洗って、桟橋べろーんで、終了は夕方。(^_^;)
帰り際、N君に、「どうも何回も出港するけど、なかなか釣りしないね、うちら。」って言ったら、爆笑してました。
一体何時になったらカジキが釣れるのやら。
沖の山辺りで釣れれば嬉しいのだけどもね。
そうそう。戻って夢マリで給油したら、更に67L入りました。
本日の合計燃料消費量は247L。
述べエンジン時間11時間。
1時間当たり22.5L消費でした。
アイドリングは述べ1時間位ですが、中速だと結構燃料食います。
2010/9/2 夏バテ
お盆前後は、家庭サービスや野暮用で、出ても風が強くカジキはいけません。
関係ないのですが、係留中のボートからスカイツリータワーが見えます。ボートに行く度に大きくなって楽しい!
で、最後は二週間ほど前に、太平洋高気圧の周辺にあたり日々連続の強めの南風がやっと収まり始め、久々に「沖の山」を目指します。
深夜出港し、未明に到着ぐらいで真っ暗で蒸し暑い東京湾を一人走っていきます。
湾奥は風速数メートルでほぼ凪。快適に23〜25ノットで進んでいきます。
時頼、大きな船舶の灯火が動き、引き波で船速を落とします。
それでも、いつものKIKUTAルートで第二海堡手前まで1時間です。
風の塔手前で交差し、右手に見ていた本船があり、観音崎あたりでやり過ごし、航路を横断し横須賀側から湾を抜ける予定です。
第二海堡を越え、予定どうりで右手本船がやってきます。
このまま渡っても間に合う距離ですが、真っ暗なので安全を見て先に行かせます。
スロットルはスロー。ふと頭上を観ますと満天の星空で、うっすらと天の川が確認できます。
たまらず、灯火を落とし、久々の星見です。
ゆったりと空を見ているうちに東京湾を出て行く本船は通過しました。
そろそろ引き波が来るかな?と、考えながら何気に左をみると、星空が黒い影に覆われつつあります。
反射的にスロットルを全開にします。
びっくりです!馬鹿デカイタンカーみたいなのにひき殺される寸前でした。(^_^;)
真っ暗やみの中ですが、本船も結構なスピードで入って来まして、丁度、航路がくの時に曲がっている辺りで、やり過ごした本船と行き違いで入ってきたのでしょう。全然気付かず、空を眺めている内にほぼ真横まで来ていました。
気を付けないと、明日の一番のニュースになるところです。
夜間航行は、本来、大変危険で、いつもはGPSで位置を確認し、レーダーでウォッチしながら16チャン傍受で走っているのです。が、今回は、たまたま往来船も少なく、海面は穏やかで、空を見るために、更に暗い暗順応させるため灯火やGPSを消し、更に天井から頭を出した時にレーダーの電波で影響を受けないよう、こちらまで止めてました。
まあ、実際に衝突になる前に気が付いて回避可能なのですが、危険と云えばかなり危険な状態です。
一番の危険は、東京湾で一番危険な浦賀水道航路の中でウロウロ空観ている事ですかね。今後は気をつけましょ。。
で、その先、波立ってきます。
空は、久里浜沖位で薄明を迎えますが、三浦半島を越える頃もまだ真っ暗です。
沖合にヨットのマスト灯がゆらゆら不気味に光ってます。
波は追い波で段々大きくなってきます。
風速は5・6m位でしょうか?沖の山に付く頃は結構波がありますが、ガンガンいけます。でも、帰りが怖い感じ。
走れはしますがトローリングは厳しい感じです。
取り敢えず、2本流し、潮が動いている場所を探しながら水深200mを中心にうろつきます。
船体を波に揺さぶられながら、蒸し暑い夜明けを迎え、ストーブのような太陽が昇ってくると、またまた心折れ気味。。1時間で沖の山は終了です。
この状況じゃ、これ以上沖は戻りが厳しいので城ケ島周辺へ向かいます。
今度は向かい波なので、バウに波をかぶりながらも城ケ島沖までは結構早く到着です。
今度は、ライトトローリングに切り替え、帰りに時短出来るよう、東京湾に向かって流して行きます。
1時間位で、あたりが無いのでルアーのゴミをチェックするためにルールを巻きます。
ダレながらリールを巻きますが、ハンドルを握る右手の親指を伸ばしながら巻いていると、指先が、ドラッグレバーの辺りに触れ、そのまま、爪が「めりっ」???
なんとお、爪が5・6mm剥がれちゃいました。痛っ!
ティカのリールですが、やっぱそういった細かい部分は、歴史が無い分ダメですね。
完全に心折れ、帰路につきます。
ズキズキしながら、汗ダラダラの蒸し暑さ。そして、グサグサグサ・・・と猛烈な日が刺します。
んでもって、休む間もなく体が揺られながら、不快指数1000%で、「えーいっ!もう釣りなんて二度とやるか!」て気分です。(-_-メ)
てな訳で、マリーナでエアコン全開にして夕方まで昼寝し、バテバテで、帰りました。
んで、そんな生活のリズムを無視した遊びで、夏バテ気味。更に翌日、相変わらずの猛暑にめげ、エアコンの真下で昼寝して、見事!「気管支炎」勃発。
10日ほど寝込みました。。
もちろん重要な仕事だけは、出動するのですが、後半は完全に風邪引き状態となり、「ゴホゴホ」と他人に迷惑なので、おとなしくしてました。
2週間たっているのですが、まだ風邪は抜けません。
で、その間も、毎日風は強く、カジキの釣れる情報も入らないままです。
今年は、黒潮本流が入ってこないようで、たまに入ってくるカジキ情報も、大島より先だけです。
今のところ小型ボートの出る幕は無いようです。
シーズン的には後数週間で終了です。どうなる事やら。
ボートの買換え
日々、体とは別に意識だけは船モード。
考えてしまいますね。「隣の芝は・・・・・」です。
あれ位の波でバタバタでは、疲れて釣りにならない。しかも、移動に時間がかかり過ぎる。
中型のボートなら楽なのでは?
マリーナの給油所のあんちゃん達も、「みんなあれですよ!ガソリンだと馬鹿高いのでディーゼルに乗り換えますよ」といます。
そうなんですよね、燃費的には、中型のディーゼルボートより燃料代掛っています。
うーん。
でも、クルーのN君、操船結構うまくなってきたので、大きい船なら行き帰り交代で、エアコン効かせて寝ながら出港できれば、体はかなり楽になります。
ちなみに、先日の彼の試験結果は、実地は上手い!と誉められたそうです。
でも、学科落ちたそうです。(笑)
うーん。
それと、もう一つの考えが、燃料代はさておき、「燃料切れの恐怖」ってのがあります。
私の場合、ボートも車と同じで長距離を走りたくなります。
伊豆半島なんて、ほんと、もう憧れの地ですが、給油が難儀で、いまだに行ってません。
そうなると、燃料切れの無いヨット!
憧れる半面、風が無いと壊れたキャンピングカーって感じです。
でも、そんな中で、唯一、私のニーズに合った一艇があります。
「マクレガー」
大きさが、26フィートしかないのが微妙です。もう少し大きいのがいいのですが。。
それと、基本がヨットなので、パイロットは野ざらし。雨や寒さがしのげません。
でも、魅力が沢山。
なんといっても、船外機50馬力でウェイクが出来るまでのスピードが出ます。
それで、センターボートを収納できるのでビーチングも出来、浅い場所へも入っていけます。
浮沈構造で、沈没しません。
船内がかなり広くて、宿泊に余裕があります。
お値段も、とてもリーズナブル。
これなら、風が出ても走れ、時間さえ無視出来れば、どこでもいけそうです。
もうひとつ、そういった考えから、カタマラン26フィートのクルージングヨット。
26フィートの中古が500万円位で、気になっているのも在ります。
見ての通り、横幅がありますので船内は大変広く、余裕の別荘です。
デッキも広く、大勢で楽しめますね。
機走速度が遅いのだけが欠点です。
でも、魅力的です。悪天候の走りだけが気になりますね。
但し、ヨットになったらカジキは諦めるしかないでしょう。
そうなると、大きなディーゼル艇。
しかし、数千万円の船は買えません。
安定的にカジキをゲットしている方達は、結局なんだかんだ云っても社会的な成功者である。か、その縁者。
ボートオーナで、カジキゲットしてる方って、本質的には偉大な方です。
だから「カジキ」ってことの価値に、闘争本能が擽られるのですかね。
まあ、それに少しでも近付こうという努力が趣味ですので悩みどころです。
そんな角度で探した結果、買換えを検討中なのです。
唯一、今許されるのが、「ヤマハFR34」
このタイプは、若干古いのですが玉数豊富
船齢は、短いもので15年以上の一昔前のボートですが、フィッシングクルーザーとしては十分なもので、また大きさの割に割安です。
やっぱり程度の良いものは500万はしますが、34フィートの船体は、サンクルーズの24フィートで波に揉まれている脇を普通に巡航していきます。
10フィート大きければかなり楽なはずです。
島より南の黒潮本流も可能性が十分にあります。
で、先日、ネットで見つけた近所の良船、電話したら「もうすでに東北の海に浮かんでますよ!」だって。
良かったんだか何だか。。
でも、「カジキ」一番の近道は、もう少し本業に精を出し、数年後にでかい船でババン!と行きゃいいのです。
でも・・・、数年後が存在しているか?
サンクルーズ24も他の船から見ると良いボートで、手放したくないし・・・。
このように「訳の判らん悩み」を抱えながら、気が付くと爺さんに近くなって来たKIKUTAの人生、まだ続きそうです。
船について考える
2010/9/14 猛暑終了!
やっと、体力の限界を超える猛暑が終わり、カジキシーズンも終盤でしょう。仕事を調整し早速出港しました。
某ブログによると、相模湾にカジキなど入っているそうです。水温や天候などから沖ノ山から野島崎方面をめざします。
洲崎灯台
あまり睡眠不足は猛暑が過ぎても厳しそうな・・・、など考えていたら、寝坊です。
4時ぐらいに出港しようと夜半にボートに乗り込み仮眠ですが、気がつくと8時。
涼しさもあり、気持ちの良い目覚めです。
9:10にスタートし、沖の山へ11:10到着。
まあ少し暑くなってきたのですが、空気も北の清々しい秋の気配で、風も穏やか。見ても通りの凪です。
着いたのが遅いせいでしょうか?鳥山は何処にも見当たりません。
さてさて、この海中にカジキは居るのでしょうか?
先ずは沖ノ山周辺を1時間探ってみます。
なんも反応なし。水温は27度。
多少雲があったので、ルアーを引く方向に余裕があり、沖ノ山から中ノ瀬そして布良瀬へ予定します。
沖の山を越えたあたりに沢山の鳥たちが羽を休めています。
ここは、大型船がやたらと通るので、急いで越え、中の瀬をかすめ布良瀬へ向かったところで東から海面の色を変える風が吹いてきます。
波は1m越えるぐらいのうねりだけなので問題ないのですが、本日は一人ですのでちょっと弱気で洲崎沖に戻ってしまいました。
東風なので野島崎ラインより風影になります。
1時間ほど引いて反応なし。
そのまま、また西へ引いていくと鳥山発見!
そのまま鳥山を追い掛けながら流して行くと、沖の山に戻ってしまいました。
あまりに反応が無いので、30ポンドタックルで白のタコベイとも加わります。
すると、数十センチのサバの入れ食い。
カジキは、サバでおなかいっぱいなのか?結局反応なし。
サバも小さいので面倒なのでやめです。
15時になったのでストップフィッシング!
燃料を入れるために保田漁港へ寄り、スタンドの配達を待ちます。
本日は火曜なのでばんやは休み。40分ほどで保田を離れます。
第二海保を越える辺りでいきなり大粒の雨です。屋根をしめて走りますが、周りの状況が判り難いのでレーダーを入れます。
レーダーには雨が映っています。
周りがうす暗くなり航路脇を走りますので大きな引き波が多くなりスピードが出せなくなります。
風の塔に近付いたころには、周辺は真っ暗で、時より雨。風もも結構吹いて、更に、大型船の往来や、停泊で大変走り難い状況です。
正直云って、レーダー無では危なくて走れません。
しかし、羽田沖では毎度の三角波。海ほたる方面では風速8m位の北東風。海面が判らないので10ノットも出せ無くなると、船体が揺れるのでレーダーもあてにならなくなります。
正直神経使いますね。
やはり早出して、日没前にはマリーナへ戻りたいと思いました。
今週はもう一度カジキ探しへ出動予定。
2010/9/23 長い道のり
いったい、いつ?
ワシの釣ったカジキが吊るされる日が来るのか・・
9月18日はその前日凪となる気圧配置で計画したが、仕事の都合で出れず翌日出航した。
しかし、若干風が上がり、保田より先が北風でうねりとなり、その先は断念。
保田で昼過ぎまで風を見るが断念し夢マリへ帰港。
実は、先日の台風の時に雨漏りしたようで、絨毯が濡れていたので、戻ってから絨毯を洗ったついでに大掃除と夏物片付けに入った。
エアコンや、使わなくなったテーブルとイスもついでに持ち帰る。
20日夕方ハイドロフォルスタビライザー取付にマリーナへ行くと、大島南東で5本上がったとのこと。
(左写真はそのうちの1本)
翌日21日は凪予報で、無論、我慢出来ず、そのまま夜出航した。
地球温暖化の足掻きか?数日の夏の戻り。
体力的にはかなりキツイ状況。
自分には、ハイドロスタビのテスト航行ということでクルージングを楽しもうと、気楽に気楽に!
9月21日は、昨日の作業のあとボートに止まったがあまり寝付けずにまたまたの強行軍。
しかし、風がないのでまあ体は楽だろう。
4:00出航で夜間航行は、最近良く危ない目に合うので、何があっても良いように遅めで安全に走ります。
途中風はないものの、大型船の引き波などで浅い中ノ瀬-第一海堡の間は結構走りにくい状態です。
スピードを落としているせいもあるのですが、ハイドロスタビの影響でしょうか?ズンズンズンズンと波を押しのけていくような雰囲気です。
そして、観音崎辺りで神奈川よりに移動し、20ノットで抜けていきます。三浦半島を抜け、水深がどんどん深くなり、波も無くなる予定でしたが、南の弱い風で、向かい波になります。
向かい波は大した大きさではないのですが、真正面から受けなくてはならず、15ノット以下で進んでいきます。
沖の山へは6:30着です。
沖ノ山は、ウネウネしていますが結構凪いでます。水温は25.5度〜26度。
1時間半ほど流しましたが、竿は何もいいません。
一度遠目に大きな魚が浮き上がっていましたが、サメっぽかったので深追いはせず淡々とトローリング。
居れば掛かってくるのでは?との思いで、かからないのは魚がいないんでしょう。
今日は風も吹かないようだし、初挑戦の布良瀬か野島崎沖を計画しています。
とりあえず館山を超える辺りまで移動し釣具屋さんに聞いた、野島崎沖水深200mラインを魚探で確認しましたが、結構距離があります。
なので、近いのは布良瀬。
中ノ瀬から流しながら布良瀬まで行きます。
今日は天気はいいのですが、遠方はもやっています。
布良瀬あたりに来ると、房総半島も大島も見えません。
太平洋の沖合にポツリと浮かんでいるわけです。
で、布良瀬の南側まで曳き、大島側へ行くと水温も27度を越えます。
昨日はこの先の大島で釣れたのだから、こっちへ渡っているのも居るんじゃないかと大きく期待を持ちながら、本日は200mラインにこだわらず、9時過ぎから11時半までシツコク、カジキカジキとブツブツ言いながら・・・。
大海原はいいですねェ。
たった一人で何かを制覇したような気持ちになり、天体望遠鏡で銀河を散歩しているのと同じような気持ちになります。
足元の、この青く澄んだもうひとつの宇宙が広がっています。
ただ、望遠鏡と違って、結構リアルな恐怖感もあるので、生きているってことも生々しくも思います。
そんな中での海の野獣との戦いを考えると、かなり危険でもありますが、若き頃の闘争本能が夢として膨らんでいるので、何としてもお目にかかりたい。
そうは云うが、もし釣れちゃったらどうするのか???
バカでっかいカジキを殺して持ち帰ってなにするの?
カジキなんてそんなに美味しくもないだろうし、処分にも困りそう。
実は、このことは結構前から悩んでいたのですが、本日は結論を持って清々しく?釣りに来ています。
結論。おおよそ50kg以上が釣れた場合、ビル(頭の尖っている部分)をつかんで記念写真を取れたら釣れたことにします。
出来れば、自分の顔も一緒に撮りたいのですが、一人だと厳しいかも。
それ以外は、キャッチします。
いただきは、船上に上げそのまま解体し、ビルと尻尾は戦利品とします。
お肉ちゃんは、三枚におろし、美味しいところを積んである大型のクーラーボックスに収めます。
このクーラーに身が収まるサイズまでをキャッチする最大サイズとしました。
骨や内臓は、そのまま海にお帰り頂く。
今回は、それでOK!
その後は、キャッチ・フォト&リリースでいいかな。
これなら、釣ったあとも楽ですし、タグを打つほど釣ろうとも考えていません。
目標は、兎に角カジキ一匹釣りあげる!です。v(^−^)
そんな用意周到で、後はカジキがルアーに食い付いてくれる事をただただ想像しながら、洋上をウロウロ。
タイムアップを11:30に決めていたので、「カジキ君、約束は次回に持ち越しだ!」と、一言伝え、給油地の保田漁港へ向かいます。
9月も後半になりました。
黒潮はこれで離れて行ってしまうかもしれません。(少なくとも私が行ける範囲で)
秋雨前線が南下し、いよいよ秋となるとカジキシーズンは終了です。
今年は、カジキ目的での出港は10回。
ポイントエリアまで行ってトローリングできたのは5回。
まだまだ長い道のりになりそうです。。
そうそう、今までは7ノットで走るのに3000回転前後でしたが、ハイドロフォルスタビライザーを付けた今日は2300回転位です。
引き波も小さくなり、ジェットストリーム(勝手に残ったスクリューの泡をそう呼んでいます)も短くなりました。
そのせいか、頼んだ燃料も入りきらず吃驚です。
予定では、180Lだったのですが、結果150Lしか入らなかった。
凪のせいもあるかもしれませんが、トローリング時の燃費はかなり良くなったようです。
ハイドロフォルスタビライザーの感想は改め艤装の方に書こうと思います。
2010/10/2 本年最後かな?
海況速報を見ると、10月1日の状況では沖の山付近もまだ26度の海流が入り込んでいます。
恐らくカジキは、まだ少しは残っているかと・・・。
問題は北風です。
天候は秋晴れ、しかし、高気圧が日本海側にあり涼しくて気持ちはいいのですが、沖へ行くほど波が高くなります。
YBMのwhisper情報によれば、風はいいとこ6m以下とのこと。
私の感覚では、8mぐらい吹いて散々な目に合いそうな予感ですが、whisperとはいえ堂々と書かれている風の予想です。
どうしても良い方を信じたくなるのが人情。まあ天気は良さそうなので騙されて元々と、またまた無理やり出航です。
夏も終わり、急激に秋深くなり、ラストチャンス?と云う時期です。
勝負勝負!
沖の山は、波高1.5m 北の風6mぐらいでしょうか。
トローリングスピードで飛沫が上がりワイパーを動かす始末です。
2010/10/2 5:50夢マリ出航 沖の山7:50到着 8:00トローリングスタート 9:30カジキ狙いトローリング終了 水温25度前後
到着するまでも無く、東京湾を抜ける頃にはバンバンに波が高く、追い波なのでそのまま進むのですが、帰りがちょっと心配。
ただ、帰りに保田で給油する予定なのでうねりに対して斜めの向かい波で戻れるので気にせずに進んでいきます。
沖の山手前で左後方より35ft位のカジキ仕様クルーザーが迫ってきます。うかうかしている内に追い越され、沖の山手前からトローリングを始めました。
私も負けずに、トローリングスタート!
しかし、こちらのボートは乗ってるだけで大変。(^_^;)
あちらのボートは、走行中だって全然揺れてませんでした。で、沖の山のかなり先まで平気の平左で流しています。
私はと云えば、沖の山周辺を進んで切る本船を避けながらドンブラドンブラ・・・・。
1.5時間で疲れたのでカジキ終了としました。
(ルアーズブログによると、当日布良瀬でカジキが上がったとのこと。きっと、この時の船がその後布良瀬に行ったのでは?羨ましい。)
ちょっと前までは、これ位の波だと怖くて逃げかえっていたのですが、慣れですね。一人出航でも、走るだけなら全然怖くない。問題なしにはなっています。
ただ、釣りするには一人では疲れてしまいます。
途中、26〜28ft位でしょうか?ちょっと古めの私との似たようなボートが波の上を軽やかに乗り越えて行くボートがありました。
一応釣竿が立ってたのでポイント探しでしょう。ちょっと驚きの波さばきです。船外機は付いていないのでインボートでしょう。
大型のフィッシングクルーザーは後ろ半分で波を切り裂いて走っていきます。
ここで見かけたインボートは荒波の上をつないで走っているような感じです。
私のボートもあんな感じで走っているのでしょうか?でもなんか違う感じがします。
何にしても、これ位の波で疲れているようではカジキはなかなかお目にかかれないかと反省しながら悩んでしまいます。
帰りは、タコベイト引きながら保田へ行きます。
燃料入れて、ちょっと仮眠し、戻ります。なかなか一人で疲れた状態で「ばんや」へは行かない(と云うかコンビニでおにぎりとかパンを買ってきているので)ので、ばんやの500円引き券が4・5枚財布の中にたまってゴワゴワしてます。これはまとめて使用できるのかな?
帰りも、ちょっとタコベイト引いて帰るのですが、湾内からの波が船を揺らすので途中で中止。全然ヒットも無いしね。
で、北東の風で、いつも通る富津側は浅くて荒い波がいやなので、横浜を目指し、裏運河ルートで戻りました。
それでも結構な時間がかかりました。風は、結局最大で8m以上。大体6〜8mです。
途中、横浜港手前の釣り桟橋ですが、半端無い人出。桟橋いっぱいに人がいます。何か釣れてるのかな?
マリーナに戻ると同時に、消防車や海上保安庁や警察の船が続々とマリーナにやってきます。
燃料を入れて、自分の桟橋に戻っていくと、斜め向かいのボートがボヤ騒ぎみたいです。なんかガソリンインボートは怖くなったりして。。
それと同時に、マリーナ内がなんか大騒ぎです。
どうやら「マリンフェスティバル」なんていう催しを行ってるんですね。
そういえば案内が来てましたっけ。
と云う事は・・・。確認したところ、やっぱり!!
今夜は花火大会だそうです。詳しく聞くとマリーナの端で打ち上げるそうで、どうやら私のボート上からも見れるようです。
早々片付けてボートのデッキでくつろぎながら見れるように準備です。
18:00過ぎに始まるそうですが、暗くなってから、マリーナ内のガンガンに音楽が鳴り響きます。
アナウンスと共に、打ち上がりました。
いやいや、なかなかなものです。
最初は、オーソドックスなのがぼちぼち打ち上がり、音楽に合わせどんどん盛り上がっていきます。
マリーナの花火なので、どうせしょぼいと侮ってましたが、いやいや、ほんとかなり費用かかってますね。
でかいのは少ない代わりに、華やかでテクニカルな綺麗な花火が多かったです。
混まないで楽しめるので最高でした。来年は、みんなを誘ってみましょうか?
ついでに、「スカイツリータワー」の進捗です。急に伸びましたね! 2010/10/2の状況
2010/10/12 ダメ押し勝負!
黒潮の蛇行で房総沖に黒潮が寄っています。
凪状況が続いています。
ダメもとで頑張って、何とか御褒美にヒットしてくれないかなぁ?
相模湾はカツオ情報もあるし、、、ええい!行っちゃえ!!
気象的には、北からの移動性高気圧が日本海側を通り過ぎつつあり、太平洋側は等圧線が全然ない状態です。
こんな場合、太平洋上に小さな低気圧が発生したりします。
具体的には、風は無いけど不安定な天気となりやすいわけです。
凪ならば、どこまでも行けちゃう「サンクルーズ24」今年最後のカジキ狙いです。
今日ダメなら、カジキ道具はいったん撤収します。
5:10出港
この時期、夜明けは遅くなり、まだまだ暗い時間の出港です。
しかし、時間的には職業船が沢山動きだしています。
十分注意し進むのですが、突然の雨、ボートの天井をしめキャビンからワイパー越しの見難い状況です。
雨だとレーダーも一面に雨が映り航行する船舶の確認が出来ません。
一番厳しいウォッチの中ゆっくり進んでいきます。
風の塔を過ぎる頃、雨も上がり、屋根から顔出して操船し、夜明け近くの安心した航行と変わります。
しかし、その頃になると中の瀬航路には大型船が頻繁に走っています。
東京湾は、凪でも大型船の引き波で大変な波が立っています。
本日の計画では、沖の山 - 布良瀬 - 野島崎沖 を攻める予定です。ダメならそのまま相模湾に入りカツオを狙ってみようかと思います。
沖の山到着が7:40。風が無い代りに悪条件が重なって通常より30分遅れです。
早速仕度しルアーを流し始めます。
沖の山西側には漁船の船団が10隻程度。しかし、鳥山も無く釣れていないようです。
沖の山水温は最大で23.5度。思ったより低く1時間半で布良瀬へ移動です。
布良瀬まで来ると水温は25度になります。
海面は風は弱いのですが1.5m位のうねりがあります。
瀬の場所によっては2m近いアップダウンにも出くわしますが海面が滑らかだと危機感はありません。
しかし、館山辺りには黒い雲が雨を降らせているのが判ります。
そこから不気味な雲が大島沖に向かって漂い、更にそこから大島へ雲が向かい、大島も天気が悪そうです。
そんな天気ながら、見通しは良く、利島や新島まで見えます。
ところどころ天気雨にも会います。
さあて、これで、ここまで頑張ってるKIKUTAに海の女神がほほ笑んでくれるよう、野島崎方面まで太陽の方向を交わすようジグザグに進みますが、途中から雲に覆われるのでチョンボして距離を稼いだり・・・。
しかし、沖の山から移動する頃からずーっとあった、その不気味で怪しい帯状の雲が行く手を阻むように動きません。
左が館山で、雨が降っているのがよく判ります。真ん中は東上空で、右に向かって南になります。
更に野島崎近くまでトローリングし戻ってくるとまだそのまま。どうやらこの帯に沿って、西と東から風がぶつかっていてそこに発生しているのが判りました。
結局、房総沖も魚っ気がありません。
漁船もぽつぽつ程度。
鳥は全然居ないので、沖の山へ移動を始めます。
10分位走ったところでタックルをライトトローリングに交換し、このシーズンのカジキトローリングを終了とします。
「ああ、結局、女神はほほ笑んでくれませんでした。。。」
布良瀬に向かって「ベーェ!」ってすると、・・・なんて事でしょう?
こんなお返しが返ってきました。(・_・;)
唖然・呆然です。
10分前に居た布良瀬に竜巻!生まれて初めてホンちゃんに遭遇です。
「ヤベッ、怒ったかな?」逃げないと追っ駆けて来そうです。
で、見ているとその雲の下だけで移動しているのでどうやら安全なのは判ったので、動画で撮ってみたら、あっという間に消滅していきます。
発見から数分で竜巻は消滅しましたが、まさにさっきまでいた場所そのものであそこで粘ってたら大変な事になっていたか、大変なものを見ることにナッテイタ様です。
で、暫くドキドキしていたのですが、ボートを遠ざけつつ、ライトトローリングの準備をしつつ。
ルアーを流し始め、また後ろに目をやると、先ほどの雲の辺りから細い錐のようなものが下りてくると、またまた竜巻が発生し始めました。
間もなく先ほどと同じような竜巻の発生です。
今度こそはと、最初からカメラを構え動画撮影です。
しかし、頭上はお日様が照って、カメラのディスプレイが良く見えません。
しかも、カメラが露出を失敗しているようで、ディスプレイの中の画像もかなり白く飛んでます。
<ちなみに、このニコンのコンパクトカメラ、色が悪いしフォーカスも失敗が多い。D40でニコンは良いと感じ、キムタクの宣伝で買ってしまったが、カメラとしては最悪。個体の問題か?基本性能か?どっちにしても買い替えよう。>
途中まで撮影したのですが、たぶんダメなので見えて来たので、写真に切り替えますが、肉眼に収めるのを優先しあまりいい写真も撮れません。
しかし、10分も間を措かず2つ目を見れるなんて、何とラッキーです。
しかも最初から最後まで!
じっくり堪能し、暫く次待ちましたが、終了したようです。
どうやら、本当に、今シーズンは終了にしなさい!ってことですね。(^_^;)
その後、沖の山をライトトローリングするのですが、カツオもいない様です。
相模湾の奥の方へ移動し始めたのですが、途中で通り雨に合ったり、曳航した大きな船に進路を阻まれたりで、眠気が出てきたため保田漁港へ移動します。
近付くと房総全体が雨っぽい感じで「ばんや」が確認できる位置まで来ると保田全体に虹のアーチがかかり、そのアーチの所々が途切れ現実的なリアリティーと共に不思議な雰囲気です。
小舟が先に入港していくので、間を開ける、舟付け準備にフェンダーと舫いの準備をします。小舟が入港したと同時位に、いきなりそこにナブラが立ち偉い勢いであっちゃこっちゃから鳥がやってきます。
鳥に負けちゃいかんと私もキャスティングの準備!
すかさずガポガポやってるところへルアーを投げます。3投目で「ググン!」
ライトロッドなので根元まで竿がしなり、スピニングのドラッグが勢い良く滑って行きます。
久々の楽しいやり取りが始まり1分もしない位で、今度は漁師がすっ飛んできて、ナブラに向かって網を長し巻いていきます。
流しながらこっちへ向かって、お愛想のように声をかけます。
しかし何故かヒットした位から土砂降り!全然聞こえないの&魚とのやり取りで訳わからないので釣り優先です。
かなり引くのでワラサ休暇と思い5分ぐらいで顔を見せたのは45センチのイナダ。
ジグの2本フックの一本がえらの後ろに掛ってたため口と2か所でスレのような引きだったようです。
仲間は漁師が、まさに「一網打尽」で、明日のばんやのメニューに・・・。
で、入港し燃料入れ。
この子は、即生き締め、燃料待ちの間に、腹を裂かれ、えらを取られ、クーラーボックスの中。
夜中には、このような状態から、お刺身とあら汁に変身し、おいしく頂かれましたとさ。
と云う訳で、今シーズンのカジキ釣りは結局駄目でした。
来シーズン改めます。
待ってろよ!カジキちゃん。
2010/10/21 船について考える
いよいよ黒潮も遠く、北風も多く吹くようになり、今年のカジキ狙いは終了です。
来シーズンになったらまたチャレンジします。
さて、サンクルーズ24を手に入れ早1年半が過ぎ、他のボート等に心が動いたりしています。
実際に外洋まで出たり、艤装したり、色々な情報を集めスキルもまるっきり変わりました。
大抵の目的に合ったものが判るようになってきましたし、相場や扱いなども判ってきました。
実際はまだまだ新前船長ですが、ネットの力で知識は多く、実際の海体験で選択の余地が随分と広がりました。
上(ボートの買換え)に書いてあるような幾つかの選択がありました。
ちょっと書いてみましょう。
カジキ釣り目的を達成するには、条件を良くするために大きなボートへ乗り換える方が効率は良くなります。
東京湾は風と波で34フィートのボートなら今の数倍の確率で外洋まで出られます。
24フィートボートで湾を抜けるには、スタート時で風速5m以下。途中吹いても8m位のコンディションでの出港になります。
それでも、11m以上途中で吹かれると戻りはかなり厳しい状況です。
そうなると、基本的には凪狙いで正直土日狙いではチャンスは非常に少なくなります。
最も私の場合、平日出港が可能なのでそれなりに出てはいます。
コンディションが悪くさえなければ出港を可能にするのは、波に強いある程度のボートが必要になります。
まあ、船体重量で波を押しのけて行くような半滑走艇の26ft以上のボートならいいのですが、同じような価格帯で同じような燃費のフィッシングボートの30ft越えの方がこの釣りには向いているでしょう。
しかし、居住性やファッション性はありません。
更に、それ位の大きさのボートだと、いくら操船技術が高くなっても、その分悪天候の中を一人操船するのは危険を伴ってきます。
カジキ釣りのために買い替えるか? そして、飽きたら乗り換える??
今更の乗り換えは、かなり予算の無駄が出そうで、この不景気には厳しく思います。
大型の中古艇はかなり値崩れしているので手は届くのですが、今のボートの下取りはかなり安くなるでしょうし、さらに、中古の大型艇を手放そうと思ったらきっと値が無いような状況を想像できます。
もし、似たような事を始めるために新規でボートを購入するのなら、最初から大きいのを購入し、最後まで乗り潰すぐらいで検討する方がいいと思います。
最も数千万円をポンと出せる方なら、何も考えず、好きな船に乗って下さい。
その様な状況なので、買い替えて、また買い替えるってことはかなり無駄なので、乗り換えたらそれで楽しめるかが問題です。
そうすると、大きなボートで東京湾の湾奥を楽しむことの適正が重要になります。
簡単に言いますと、湾奥のボート遊びは、運河めぐりや川遊びなど、小回り出来るボート。
そして、シーバス釣りなども楽しめる気軽さが大事。
つまり、大きなボートだとマリーナ周辺では遊びにくい事になります。
大きな船は、外洋まで出かけるだけのものになってしまい、近場のボート遊びはちょっと厳しい。そう考えると、今のままがいいかなぁ。。
外洋大きなボートの1/3位の出港可能率になりますが、黒潮さえよって、近場のカジキだけ狙えば目的達成は可能です。
したがって、今のところ、サンクルーズ24が一番手頃。
ただ、長距離時の快適性や、夏場の暑さしのぎのため基本的な改造が必要です。
走行性能は、このクラスではトップだと思うので居住性を重点的に高めようと考えています。
もうひとつ、心残りなのは、カジキも釣れて、湾奥遊びも一通り満足したら、伊豆半島・諸島などへの気楽な旅も行ってみたい。
それにはやはり、乗り換えの必要があります。
とても心ひかれているのは、やはり、「マクレガー」高出力船外機付きのヨットです。
何故かって?
兎に角、遠乗りを考えると、ヨットは魅力的です。
燃料代は助かるし、それ以上に、給油の心配が大幅に減ります。
サンクルーズの燃料タンク増設して15時間位走れるようになっても、やっぱり外海に出ていると心配が付きまといます。
それを、泊りで長距離を考えると、スピードは遅くともヨット以外にあり得ません。
ただ、ヨットは風が無くなると機走となり、一般的には超低速で走る事になります。
それは、私の場合はパス。風任せは・・・。
なので、キャビンの広いカタマランなどは大きな魅力だけど、移動の障害を考えると選択枠から外れてしまします。
そんな結果として、ヨットで機走スピードがモーターボート並みと云ったら「マクレガー」以外に存在しません。
マクレガーは、他色々特徴的なアイディアいっぱいのヨットのところも私の心をくすぐり過ぎます。
そしてヨットならではのキャビンの広さは、宿泊や宴の楽しみ。西伊豆辺りで停泊して釣りやダイビングも最高でしょう。
長く乗るなら新艇がいいし、この船なら安いので新艇購入可能です。この先さらにドル安になりそうだし。
数年後は、マクレガーですかね。
唯一の欠点は、雨が降っても、北風に曝されても、船長は耐え忍ばなくてはなりません。
密閉されたキャビンになれている私としては、そりゃ恐ろしい・・・。
そこだけ何とかならんものですかね?
と云う訳で、暫くはサンクルーズ24をさらに快適になるよう改造し、数年楽しみ、その先マクレガーって考えるようになって来ています。
後は、ボートを手放さなくていいように、仕事頑張って行かねば。。
この先の経済は不安ですが、吹っ飛ばすようにこの冬は仕事して、また来年も安心して出港できるよういきたいですね。
サンクルーズ24の動画を発見したのでリンク貼っときます。
ただし、チャイナバージョンですが。
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長くなったので、続編は、カジキ釣りU へ、移動しました。
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