今後の作戦   

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     :2003/7/1  
     :2003/3/3

---2001年5月5日---


今までの機材には満足できました。
しかし、天体観測という物は奥が深く、学問としても果てしない所です。最近、藤井旭著「宇宙大全」なる分厚い本を買ってきました。とは行っても、昨年の年末で、未だに読み切っていませんが、写真で見る宇宙を、直接見つめ直していく面白さにのめり込んでいます。そうなると人は欲深い物です(私だけですかね?)、もっと良く見える望遠鏡が欲しくなる物です。
どこかに終着駅があるとは思うのですが、いかんせ、凄い望遠鏡を持っている人がわんさかいる時代でして、当然「欲しい」ってなる訳です。
まあ、スバル望遠鏡が欲しいって訳じゃないので対した心構えはいりませんが、衝動買いで良い結果はでません。
然るに、ある程度の目標、計画を立てました。

「コンセプト」

今までの考えから、星見は「双眼」で、と言うことが前提です。
経験上、双眼望遠鏡を一度所有してしまうと、2度と単眼視では満足できなくなります。
(それほど世界が変わってしまいますよ!!皆さん。)

そして、当然「大口径」です。よくガイドブックに、M何々は反らし目で楕円に見える、とか、いろいろ書いてありますが、所詮小口径ではそれ以上がありません。
星見の先輩達は、大抵写真によって姿を見いだしていくか、どんどん口径を大きくして初心者から想像できない世界で楽しんでいるようです。

「宇宙船の窓から、腕まで見える銀河を巡っていく」そんなコンセプトを中心にします。


しかし、そんな望遠鏡は現在売っていません。
近しい物は有るのでそれを改造します。

注:双眼装置仕様・・・1本の望遠鏡に、双眼装置を取り付ける改造をし、低倍率から使える物。
   双眼望遠鏡・・・双眼鏡のように2本の望遠鏡を並べて覗ける望遠鏡。

今ある機材から、発展させて考えるに。
色々な情報収集の結果、おおよそ次の2機種を考えました。
1,に、32センチ反射ドブソニアン双眼望遠鏡を作る。
この双眼望遠鏡は、シュワルツ120ツインを制作したとき、最大の印象として、「シングル鏡筒双眼仕様と双眼望遠鏡との見え方がこんなにも違うのか?」と言った経験から、現在使用中のDOB32双眼装置仕様を双眼望遠鏡にしてしまうと言った考えです。
30mm65度アイピース使用で、約50倍1,3度瞳径6,4mm×2と言った双眼で、銀河巡り。貴方は想像できますか?

制作:に当たっては、まず、ミードDOB32をもう一本手に入れなければなりません。→個人売買で探す。
接眼部:をどうするか?諸先輩の真似をしてプリズムで2回反射させて接眼レンズまで引き出す。→しかし、コントラストの低下が気になる?それと、2インチアイピースを常用にするため途中に使うサイズが2インチ以上必要になる。そうすると市販サイズでは手に入りにくい。
確か笠井トレーディングに増反メッキのニュートン斜鏡が有ったはずなので、得意の配水管を使って組んでみようと思う。
目幅調節:は、鏡筒回転式か、鏡筒スライド式。
ドローチューブ引き出し式はピント合わせが面倒なので、大勢で見る機会が増えそうなので×。
光軸合わせは出来るだけ鏡筒毎に行い最後に両眼の軸を合わせるのがベターに思う。構造的に重くなるが、保管場所から車に積めるようにし、車載用スロープを造りしのぐ。
架台:は当然ドブソニアン、やっぱテレビ台使用かな?
制作期限:を持つことでやる気がでます。最長で年内。シュワルツ120ツインの時も今時分で結局2〜3ヶ月だったな!
うまくいったら、皆さん楽しんで下さい。
さぁー、どーなる?お楽しみに!!

完成しました(^_^)。


2,に、超大口径反射ドブソニアン双眼装置仕様を作る。

32センチ双眼望遠鏡を使用していても、必ず満足できなくなる日が訪れるでしょう。その時の為に今の内から個人所有の限界サイズを想定することにより、現状のステップを安心して楽しめるよう作戦だけは立てておきます。又そうすることにより、その時のために日頃から情報収集や協力者探しと言った段取りが出来、現実に近づいて行く物と思います。

そうなると、大体、焦点距離から観望時に必ず脚立が必要になります。そうなれば鏡筒の長さ制限が無くなりますので、双眼装置のウイークポイント「短いFでは光路が蹴られる」心配が無くなり、シンプルに双眼装置仕様で簡単に行きます。当然、瞳径の関係から低倍率は存在していません。

瞳径6mmから計算すると、100倍で60センチ、焦点距離2880mmこのぐらいが大きさの限界に感じますね!
実際32センチ双眼仕様では、クローズアップに100倍〜150倍を使います。ドブソニアンで追尾には問題有りませんし、鏡筒が長い分、高倍率の追尾は楽なはずです。
結構シーイングの問題は出るでしょうが、決まったときはきっと凄い思いが出来そうですね。
市販キットでも76センチ等と言った物も出ていますので、じっくり時間をかけてから実行します。(但し、熱が冷めなければ・・・)
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2002/2/21

33センチツインも完成し、満足しています。
しかし、最近気づいたのですが口径面積が同じならば、分解能の関係で「双眼装置仕様」の方がメリット大きいように思えてきました。
まだ検証してませんが、ツインの場合、片目に入る光量は双眼装置の倍入っています。しかし、分解能は、33センチです。銀河などをクローズアップして詳細構造を観察した場合、光量は落ちても口径に分が有るように思います。
33センチツインは、M51.M101などの詳細構造を見る事が出来ます。しかし、単眼の50センチには及びません。(見易さについては当然双眼の勝ちですが)
おとめ座銀河団の10等以上になると33の分解能では、形状の判断は出来ても腕の構造までは及びません。
双眼視で、一人で取り回しが出来10等台銀河の腕まで見える。となると、やはり前構想に近づいて行きます。
最近歳のせいか(^^;)、あまり重量がかさむと億劫になります。労基法上の25sが限界になってきました。
主鏡重量25kgだと、何センチぐらいまででしょう?→何方か教えて下さい。

2インチ双眼装置を超大口径に取り付けて、銀河団ツアーに出かけて見たい。
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2002/6/26

今考えていること・・・

2インチ双眼装置製作の工具・ミラー・設計が終わった段階で仕事が多忙になり現在保留?中ですが、これより先にもう一回り大きい双眼望遠鏡を製作したくなってきました。
お気軽双眼望遠鏡の限界への挑戦です。

コンセプトとしては、
・一人で移動・設置が可能。(簡単・早い)
・脚立は使わず、天頂付近も踏み台レベルで観望出きる。
・正立像。
と言った感じの物を!本気です。結構?
スペックとして、
45〜50センチ反射ツイン。
架台、ミラーボックス一体型台車仕様。
鏡筒部アルミパイプトラス構造フレーム。
トップリングは正立ミラーシステム構想中のため未決。

こんな感じで完成できれば、満足するのでは無いかと考えています。
現在、33ツインでは、M51位の物で銀河詳細構造を見る場合、コンディションが余ほど良くないと反らし目が必要になります。そういった部分でも40センチを境に見え方が変わると話を聞かされ。やはり不満が残っています。
かといって70センチクラスに双眼装置をつければ明らかな違いは予想できますが、最低倍率の問題と、一人観望に危険が伴いお気軽な趣味の範囲を超えてしまいます。(どんな範囲じゃ!(怒))

まあ、50センチツインなら自分を納得させられそうな予感に誘われているところです。
何れにせよ、まず乱視矯正手術「レーシック」をうけてからの話でまだ先ですが、目の前に耳の調子が悪く通院中で、完治するまで「レーシック」ですらおあずけ状態、おまけに梅雨空でストレス一杯って感じです。

大口径病+双眼狂=ほっといてくださいね!!

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2003/3/3

最近、不景気の折本業が忙しい。
本業といっても、工事会社の事ではない。確かにこの不景気で、あっちの会社も影響を受けている。しかし、事業体は若手に任せてあり、あまり手を出す事は教育上宜しくない。受注自体はこの時代にそぐなわない程必要量がある。問題としては社員の定着率と教育、幹部社員の人間成長にかかっている。倒産しない程度に口を挟む事としている。

問題は、新規事業である。
たまには仕事の話を入れても面白いかと思う。
昨年末起こした会社は、「太陽光発電」「大気熱交換型深夜電力給湯器」「インダクション・ヒーター・コンロ」「カーボン式電気床暖房」を組み合わせ、東京電力の新電力プランと組み合わせ家庭の光熱費を機材償却を含め3分の2へ削減を成功させ尚且つ1家庭において400坪の森林を守るに値するCO2削減、といった物凄く素晴らしいプランの実行である。
ユーザーメリットが大きい事と、新しい機器の紹介がメインの仕事となってくる。
営業マンを大量に募集してローラー作戦を実行する予定であった。

私は、20年前に営業会社の経営に触れていた時期が有った。その経験が誤算をしていた。
関西地区においてはこの作戦は実を結び始めているとメーカーは言っている。
何が誤算かというと、この20年の間に関東には大きな変化があったようだ。
元々気質として「儲かりまっか?」と気さくに話せる関西の風土と違い関東気質は個人主義というか、孤立主義というか、他人無干渉主義というか、ハングリーな時代が終ると、他人に干渉することを避ける風潮が強くなっている。
門前払いが前提の飛び込み営業を出来る所謂「営業マン」が絶滅していた事だった。
いくら儲かろうが、他人の心に飛び込んで物事を広げていく事が出来ない。妙なプライドの気高さが邪魔をしているのだろう。

そう言えば、あっちの会社もコミュニケーションスキルの低さが収益を落す原因が大きい。
仕方が無いので仕切りなおし、しばらく私がドアツー営業を始め現実を確認しようと思うところだ。

何が言いたいかというと、「時間が足りないのじゃ!!」

まあ焦らずに業態を確立させ、また落ち着いた時を取り戻そうと思う。合間合間に趣味を楽しめれば、この時代の社長業としては幸せな部類だろう。

幸い、夜の趣味なので、寝不足にはなるが止める必要も無い。残念なのは空手の稽古になかなか出れない。まさか夜中に道場はやってくれないだろうからやむを得ない。実践空手なので自主トレばかりでスパーリングが出来ないのは、望遠鏡が完成しても曇りが連続しているようなものだ。

もう一つあった。工作の時間がなかなか取れない。
これが、「今後の作戦」に大きく影響している。
今現在の課題は、「33ツイン」の成熟。2インチ双眼装置の完成。超大口径ドブ。この3点が、目下手を付けられない歯がゆい所である。
「33ツイン」は主鏡の指示方法の変更・スパイダーの変更・モータードライブによる光軸調整システムの3点は行ないたい。
「2インチ双眼装置」製作は、ホント辛い所である。最初に言い出したものの何時の間にか「ウサギと亀」のウサギ宜しく!!ってな状態になってしまった。
しかし、西岡さん、池田さん共に同時に世間発表はワン・ツーフィニッシュで圧巻である。
私自身は彼らと違い、光学知識に乏しく形が出来れば使えるものだろうと安易なスタートであったが、彼らの記事を見る限り検討すべき問題を教えていただいたと感謝すべきだろう。
では、お礼を兼ねて、私の思う双眼望遠鏡の選択を少し書いてみよう。
何かと言うと、双眼望遠鏡か?双眼装置仕様か?である。

基本的に双眼望遠鏡サミットに集まる者の認識として、双眼望遠鏡と双眼装置仕様はカテゴリーを分けて考えている。
その部分は、考えてみれば簡単に思う所であろう。

さて、私は以前より32センチの双眼仕様ドブと33センチの双眼望遠鏡を所有している事はご存じであろう。
この比較で、2インチ双眼装置の存在に対して答えを導く事が出来よう。

33cm「単眼」対、「双眼」対、「双眼装置」の違いである。
答えは出ている。
「双眼なのに、フィルターやバローが1個で済む双眼装置がチャンピオン!!」です。←軽い冗句ですが、ウソではナイ。

もとい、単眼においては、光量的に双眼望遠鏡に負ける。見易さも負ける。双眼望遠鏡では48センチ相当?の光量があるから当然である。
低倍率から高倍率まで同様である。

単眼対双眼装置仕様は、双眼装置仕様の勝ち。はっきり言って見易い。しかし、こんなレベルでは許して頂けないだろうからあえて深く行きます。
双眼装置の片眼の光量は単眼の半分なので暗くなると思われる方がいると思う。しかし、それは性能の評価基準に無い。何故なら?双眼装置は両眼で使用するものである。従って情報処理は一つの脳が行う。両目の像が単眼の明るさに匹敵している事が経験上から言える。ただ、プリズム等を通過するので光量自体が多少落ちる事の影響と、軸上の色収差、コントラストの低下は否めない。しかし、低中倍率ディープスカイと光源が強い惑星の観望では単眼視より明らかにメリットがある。
従って、双眼装置の方が明らかに観望上は都合が良い。これで広角が使える2インチサイズの必要性が認識できると思う。

次に、双眼装置対双眼望遠鏡である。
双眼装置を2インチサイズとして比較しよう。まず、双眼望遠鏡であるが、他でも述べている様に個人で運用するにあたってサイズに制限が出る。33cmがほぼ限界であろう。
そうなると、それ以上の口径分解能が必要となった場合シングル鏡筒で双眼装置に軍配が上がる。
大口径(40センチ以上)双眼望遠鏡は普通の方、諦めましょう。
つまり、50センチ前後クラスの双眼望遠鏡を所有するには2インチ双眼装置しか選択枠が無いと言う事になります。
付け足しですが、口径が大きくても倍率を上げる場合、短焦点アイピースに成ります。つまりアメリカンサイズに成ってきます。そうなるとプリズム等の損失等を考えても、2インチは不要です。大口径で、瞳径を比較的必要とする対象に限られます。

さて、次はサイズを落とした部分での比較です。
ここは簡単に・・・、小口径なら双眼望遠鏡も安く簡単に所有する事が出来ます。双眼を考えている方ならば迷わずそうしましょう。
元々も少ないパワーをロスしても仕方が無いでしょう。惑星等であれば、市販のアメリカンサイズの双眼装置でも行けます。私は8センチにビノビューで350倍ぐらいにして木星を見ています。十分なコントラストです。

10センチ〜15センチ問題はこの辺でしょう。
アクロマートの低価格版なら双眼望遠鏡が良いでしょう。金額的な負担が少なく、鏡筒の性能を落す事無く広角双眼を楽しめます。
さて、アポクロマートですが、双眼にするか?双眼仕様にするか?微妙な分かれ目ですね!
鏡筒1本の値段と双眼装置を作る値段と・・・、+、高倍率で重星の分解などをして遊びたいか?美しさを・・・、て所で、いずれにしても余裕が必要です。

ここは、私的には双眼望遠鏡の方が良いと考えます。

つまーり!「2インチ双眼装置は大口径専用で、持っているのなら、遊びで小口径につける。」ですね!いずれにしても双眼装置は光路長を200mm位は消費するので、鏡筒を改造できる事が前提になります。

と言うわけで、ドブに2インチ双眼装置が一つの結論だと考えます。
30インチで瞳径7mmを取ると110倍ぐらいです。30mm84°アイピースで・・・凄いでしょうね!!
一人で稼動するなら50センチドブ位ですね。

さてさて、私の2インチ双眼装置、一体何時製作には入れるでしょう?コツコツやるにも今作業場を太陽光発電のマウント作りに使われてしまっています。早めに頑張って行きたいと思います。
しかし、その完成の暁には、必然的に大口径ドブを作らなければなりません。
んーん、人生長いのう・・・。
それと、忘れてならないのが「ヘリクロス」ですが、おっと、ここで時間が尽きてしまいました!

そうそう、大事な事を忘れていました。
屈折鏡筒に双眼装置を付ける場合、天頂ミラー(プリズム)を使用します。その場合裏像になるのであまり好ましくありません。
かといってEMSを挟むにも余計光路長が必要となるので、最初からEMS双眼にした方が賢いと思います。
当然、2人さんもドブに付けるのが前提だと考えます。

でわ、また。

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2003/7/1

なんだかんだ言いながら2インチ双眼装置があっけなく完成してしまいました。
まあ、作り始めたらこんなもんだろーと思っていましたが・・・、確かに初めての工作機械なので準備は用意周到ですが、設計通りのやるべき作業をコツコツと進めていけば時間だけの問題、時間さえあればどんどん作れますよ!
これを町工場である程度の数をまとめて発注すれば随分安く出来ると思うのですが当然数個単位じゃ馬鹿みたいな値段に成ってしまいます。
パイオニアが需要を喚起するだけの開発を行い認知させ道を作ることによって初めて量産が見込めます。
しかし、マイナーな趣味の特化された部分なのでたぶん量産は難しいでしょう。
ある程度の合理化でほどほどの値段が出せれば良いのですが、その金額ですら不景気な時代には普及出来ない可能性が大きいです。ただ趣味の世界なのでハイエンドなユーザーは良い物に対しての糸目は付けないのでそれなりに出回る事は可能ですね。

さてさて、私自身としましては、2インチ双眼装置を如何しましょう?コンセプトの固まる前に物が完成してしまいました。
とりあえず、屈折10センチF5鏡筒と32センチドブソニアンに取り付けて試してはいます。
屈折10センチでは低倍率のみを試しました。
勿論問題なく素晴らしいリッチフィールド双眼を楽しめます。もともとアクロマート短焦点なので高倍率は試す気も有りません。が、機会があれば念のため確認はしてみます。
10センチでも双眼装置が重くバランスは考え物です。吊り下げのフリーストップ架台が良さそうでした。

32センチドブ
ディープスカイは以前この鏡筒にテレビュー社「ビノビュー」を直付けしていた時と同じように素晴らしい見栄味です。単眼では決して体験出来ない見易さです。それを、2インチ広角にスケールアップしただけですので当然ですね。
実質は入射角に対する色収差が、「ビッグビノビュー」の方が明かに少ない筈です。
実際に視野は明るくシャープです。高倍率に対しても差は出るはずですが反射鏡自体の面精度がどうか?は測定していませんので断言はしません。
250倍の火星像はなんら問題無しでしたが。

使い勝手ですが、2インチサイズのアイピースは製品により光路消費に差が大きすぎて反射鏡筒であらゆる物に対応させるには接眼部ストロークに問題があります。
この点は調査の必要がありますが果たして各販売店が対応できるでしょうか?かなり不安です。
実際に使う場合2インチサイズは低倍率専門です。
(ちょっと余談になりますが、よく低倍率とか高倍率とか無秩序に使われていますのでちょっと基準をお話しておきましょう。倍率とはその鏡筒に対しての表現ですつまり鏡筒固有の主鏡径に対してです。それで何倍が高倍率などと言うのは誤りで本来瞳径で話されるべきなのでしょうが拡大率の話の中で使われる事が多く紛らわしくなっています。ようは最低倍率は眼視の場合7mmを基準としないと現実性が無いからです。それと口径の20〜30×cm=倍ぐらいが高倍率に当るでしょう。と言う事で大口径の高倍率は現実的にはほとんど存在しないと考えた方がいいのでは無いでしょうか?)
大口径ドブに2インチ双眼装置を取り付けた場合32センチクラスで600倍位、50cmクラスでも600倍が使えますかね?
現実的には惑星観測等を考えず250倍が何れも対象限界でしょう。(それ以上は使う事が無いと言う事です)
そうなりますと32センチF4.5で250倍はアイピース6mm位、最低倍率は46倍なのでアイピースは30mmです。
大口径になりますと、50cm口径F4.5の場合、250倍は9mmです。最低有効倍率は瞳径7mmは71.5倍でアイピースは31mm位です。
何れも2インチが必要なアイピースは25mm位までですね、両方使えるサイズは9mmぐらいの広角までです。
実際の常用アイピースは瞳径何ミリぐらいです?私は7mm、5mm、2mm、位です。
そんな中で光路長の近いものでそろえる必要があります。そうしないと倍率によってはでかい双眼装置が大きく鏡筒から飛び出す事もあるようになり少し不安定になります。
そのような部分でアイピースの選択が必要でしょう。
短焦点に対応して広角で周辺まで像が乱れにくいテレビュー社のアイピースで試す事が出来れば良いのですが、あまりにも高いアイピースの上双眼なので2個づつ購入する必要があり現在の私の財力ではテストできません。
したがって笠井トレーディング、やミード社のアイピースからの選択で周辺像は妥協します。
また、超広角アイピースは重量も検討しなくてはなりません。双眼装置に2個付きますのでモーメント荷重は相当なものになります。今のところ笠井WV-32とミードUW-8.8は合格です。中間はバローレンズも考えています。
で、結局50cmクラスのドブに付けようかと思っています。あとは懐・・・次第です。


以上、ニコレット・マンでした。
本日は「禁煙」初日に付き見直しせずこのまま終了!(集中力が出ないので後日編集。)

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2003/9/13 双眼装置ファンに朗報!?

最近やっと双眼装置の良さが理解されるようになってきたと思います。
昔、知識の無い頃、笠井さんのカタログの能書きを読みながら、「双眼装置の星雲・星団・銀河観望は適していない」と言う考え方が定着していた時期があります。
最も観望のスタイル自体に煮詰めた前提が無かったので、「商売的に惑星専用で売り出しておけば無難だと言う所」かと解釈しています。

バローを使い(使わなくてもいいけど・・・)倍率を上げ惑星を観望するには最高です。
問題は、低倍率です。
皆さんは拡大率の低い2倍とか1.25倍のバローへ頭が行っていると思いますが、所詮実視界が1°位しか取れない双眼装置に所詮を突きつけることと成るでしょう。
そんな部分を、無駄な努力とさせない為に、笠井さんの言葉があったように思います。

私なりの答えは双眼望遠鏡入門に書いておきましたが、やはり人は体験したいものです。2インチ低倍へたどり着く中間地点として、アメリカンサイズ双眼装置低倍率体験です。しかし、鏡筒カットまでは中々踏み込めないと思います。
そこで、簡単に等倍率の出せるアダプターが必要になります。
しかし、今の所双眼装置用の等倍アダプターは販売されていません。
そこで、どうしても欲しい方がいましたら、作って差し上げようかと思っています。
しかし、1個や2個ではお互い赤字になると思います。

どうでしょう?予約を取って10個になったら製作に入ると言う事で。
掲示板かメールで予約をして下さいね!(欲しい人が集まらなかったら止めます。どうしても欲しい人は相談してね!)

どんな物かといえば、2インチで作ったものと同じようなものです。
しかし、必要光路長は150mm位なので2インチ天頂ミラーを介在させればほとんどそのままでほぼ等倍率が出せます。
機能的には像が上下さかさまになりますので屈折で天頂ミラーを使うと正立鏡像になるはずです。
低倍率では像に問題はありません(たぶん)。
収差の問題は余りありませんが倍率をあげる場合はバローを使う事で回避して下さい。
すでに完成させているものなのですが、レンズを間違えて少々倍率が高くなってしまったので公開はしていないものです。

いずれにしても近日ちゃんとした物を作ってみますが、問題ないはずです。
Tネジビノビュー専用です。アトムも行けます。差込は2インチです。
1個あたり1万〜1万5千円位で販売できると思います。殆ど工賃の世界です。ご了承下さい。

と、今日は仕事で空振り、空いた時間でそんな事を考えています。

いまだに禁煙していますが、今度はニコレットが止められなくて困りました・・・

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