設計:取り合えず大まかなコンセプト


・主鏡マウント:ワンボックス・ツーマウント
・鏡筒:一体型2ボックス
・接眼部:筒先回転式
・架台:ドブソニアン
以上を分割・組み立て式にします。

スケッチしてみたらかっこわるぅ〜。

クールター社のドブソニアン
  口径      330mm
  焦点距離  1500mm
  F        4、5
  厚さ       30mm
  材質     パイレックス
  斜鏡短径    75mm
  厚さ       15mm位
  材質     パイレックス

33センチ双眼望遠鏡を作る!!制作記


2001/6/4
:ミードドブ32のツイン計画だったのが、個人売買で次のようなミラーを手に入れました。
東北自動車道に乗って、宮城県まで取りに行ってきました。
                           と、同新品ミラー×1セットです。

製造がどうやら1985年に磨かれたものみたいです。
ドブに取り付けられているミラーは再メッキ済み、もう一枚のほうは梱包されて保管されていたのでピカピカです。
昨夜、少し薄曇の中60倍でテストしてみました。
特に、色が濃いのに吃驚しました。カラフルな重星はかなり楽しみです。

 びっくりスパイダー!!
これは驚き、こんな簡単に出来ている。星像への影響を確認し、問題なければこの方法を採用したい。・・・すごい簡単???スパイダー。
じつは・・・主鏡もすごいんです!止め方が。外周をガムテープ?巻きで、フェルトのブッシング9点支持。此れが昔のドブソニアン??どんな物に仕上がるか、少し不安・・・。

「宇宙箱眼鏡」仮称ですが、こんなのイメージしています。


6月18日
悪条件の続く中ボチボチ自宅から天の川周辺を流してみました。
重星はとても綺麗です。ドーナツ星雲もハッキリリングが見えます。
中心像は問題なし、やっぱり33センチですね!
しかし、周辺のコマが非常に強い。F4.5ってこんなもんなのでしょうか?

一通りアイピースの相性を確認しました。
2インチ長焦点の物は瞳径をオーバーしますが絶景です。
アメリカンサイズは、一通り似たようなものですが、21mmのニコンフィールドスコープ改がかなり周辺まで像が乱れず、快適です。
総体的に考えると、今後正立プリズムを使う方向で考えているので、2インチは光路長が長すぎるから斜鏡の位置を変えるる事になり
蹴られが多くなるのでアメリカンサイズのみで行こうと思います。(本当はお金がかかるからアメリカンサイズプリズムで、後からインチ対応できるようにして置きます・・・)瞳径5mm〜2mm位を実用範囲と見ます。

笠井トレでアメリカンサイズの正立プリズムと、ニュートン用の接眼部を7月1日のフェアーで調達する予定です。
パーツがそろったら、いよいよ制作に突入です。

7月1日笠井トレーディングフェアー行ってまいりました!!

<本日のお買い物>
・2インチニュートン用接眼部×2
・2インチ正立ミラー×1
・アメリカンサイズ正立ミラー×1
です。


これからの作業:いよいよ、ドブを切り刻んでピントの出る距離を探ります。接眼部も落とし込んで蹴られが最小になる様少しづつ。(しかし、しばらく仕事が忙しそう?で、その後、夏が暑そうで)
おおよその設計構想はまとまっているので、距離が出たら図面を引いてみようと思います。

7月6日
昨夜、インターネットで調べたら、36センチの寸胴鍋が11500円で販売されているのを見つけ注文しました。
本日笠井トレから、2インチ正立ミラーが届きました。
構想通りに事が進んでいます。

焦点距離から大凡のアイピース距離を合わせたところ、36センチ寸胴鍋トップリングを使用して、主鏡から斜鏡までの距離が80mm〜100mmつめると、アメリカンサイズも2インチサイズもピントが出そうです。
現状では、40センチのボイド管ですので+20mmを考え、ドブの主鏡側を100mmつめてテストしようと考えています。その辺りで正立プリズムをテストし正確な距離が決まったら制作に入ります。

おっと、まだ寸胴が来てないや!
それと、目幅合わせが2インチ正立プリズムを使って出来るか確認していない。
斜めにハウジングケースが当たると、丁度角なので距離が有り過ぎになりそうです。
最悪の時は29800円もする2インチ正立プリズムの角を削らなければならない!キツー・・・、しかも2個。
今日は、早く帰って確認しなければ・・・・・・・。

7月15日
最悪でした。
やっぱり2インチ正立プリズムの角を削らなければならない事に成りました。
確認のためばらして見たところ、面白いプリズムの形状に考え込んでしまいました???
結局どう反射してどう正立に成っているのか解らず終いでした・・・
そうそう、本題は問題無しです。ギリギリまで削ってもプリズムに当たりませんOKでした。

寸胴は、12日に届きました。
一個11500円です。
内径で36cm、深さも36cm、
肉厚3,5mm位で、
円形の歪みは殆どありません。






いよいよドブを刻みました。ミラー側を9cmカットしました。

接眼部を取り付けてテストしました。 アメリカンサイズ  2インチ

正立プリズムを使って見た所、200倍ぐらいまでは変化を感じられませんでした。300倍はチョッと実用的じゃ無いみたいですが、実際はあまり倍率を上げないでしょうから問題なし!
瞳径はオーバーしていますが、37,5倍1,73度は絶景です。半年後ぐらいには、これを双眼で使えるなんて、お楽しみ!!
本日は、仕事疲れを取る為、一日中ごろごろしながら大凡の構想を図にし始めました。
設計図の前の、「せっけいず」です。解りにくいと思いますが、鏡筒部分です。3分割式で考えています。
てな感じで、合い間を見つけてボチボチ制作です。


7月22日


連休を取り、2日ばかり制作に入りました。
日中はあまりの暑さで作業ははかどりません。無理してやると非常に雑になって、アーもう滅茶苦茶。

直線ですむ木材の切り出しは、ドイト任せです。しかし、ドイトのおやじはあんな良い道具を使っているのに何で1mm以上狂うの・・・。
修正が大変!!しかも暑くていい加減に成ってしまいます。「ここで狂いを取っておかなくてはあとで大変な事になる」と思いつつも、かなりいい加減に進めています。
曲線は、自分でやります。ルータと言う道具に、インスタントで円定規を作りました。

 こんなふうにしてカットしていきます。

 切り出した材料。

 こんな感じに組んでます。
木工用ホワイトボンドで接着し、ビスで仮固定します。水に弱いので必ず塗装をします。


寸胴もカットし仮組みしました。右側の寸胴、不精してオイルをケチりながらカットしたので切り口がガタガタです。これはまずいと、丁寧にオイルを切り口に垂らしながら左は切りました。「この暑さが憎い!」

問題箇所:接眼部の正立ミラーが当たります。そこをカットしなければなりません。

後、鏡筒本体の材料は大方ドイトで切ったものを修正し、バッフルの穴を開けて今回は力尽きました・・・
これだけ大きな物だと、夜な夜な自宅の涼しい部屋で作業するわけにも行かず、結構苦労します。

次は、スパイダーを作り、主鏡・斜鏡を取り付けます。鏡筒本体も組上げ取り合えず光学系を生かしてみます。
双眼の軸合わせが最大のヤマ場ですね!

お盆前には何とか望遠鏡の形にしたいと思っています。
仕上げはその後涼しくなってからで考えよっと!

8月15日
お盆休みですが、なかなか制作時間を取れませんね、思うように進みませんでした。
本体部、木工作業がある程度進んだところです。
 
 三分割で、組み立てると結構大きくなります。
接眼部、主鏡をこの後組みつけ、重心を見つけたら架台を制作します。

接眼部の寸胴の押さえに、超高分子ポリエチレンを使用したいと思っていますが、1800×900サイズしか無い様なので今回は諦め、合板で押さえを作り、摩擦部分に同材質の両面テープの付いた「敷居すべり」の様な物を貼る事にします。


 
上から見た所、「ふくろう」の目の様です。

9月13日


ここの所、あまり進展していません。
週に1・2日夜中に2時間ぐらいの作業です。
のぞきに来ている方がいらっしゃる様なので、すこしUPします。

<進展作業>
外部塗装:下地にパテで大きな凹みを埋め、クリアラッカーを塗りペーパーをかけ、シルバーで仕上げです。シルバーが触ると移るので、仕上げにもう一度クリアーをかけました。
最初は、ツルツルになるまで下地を磨こうと思いましたが、結局面倒になり結構木目が出たままです。

スパイダー:厚さ3mm幅50mmのアルミバーをつけました。斜鏡の受けは、木製で作ってみました。上手く行ったら、お慰め〜。

トップリング押さえパーツ:高分子ポリの代わりに普通のポリを使いました。しかし、滑りと耐久性に不安が残っていますが、ある掲示板で、ある方が結構押していたので、切り出して見ました。
ずばり「まな板」です。
後は、長穴を開け、取り付け部分に鬼目ナットを埋め取り付けます。これによりセンター合わせも行います。


完成が間に合えば、服部さんの「双眼鏡・望遠鏡サミット」へ、参加してみたいなって思っています。

 

9月15・16日

3・4時間ずつ、作業しました。鏡筒本体完成です。後は、ミラーを付けて光軸を合わせ、さて、双眼の軸は上手く合うでしょうか?・・・

寸胴の内側は遮光紙を貼る予定です。

 
寸胴の下に滑り物あり。 ドイトで300円位?でした。硬くて良く滑ります。

ドイトで、黒板塗料などと言うペイントを見つけました。黒板に塗るのが目的ですから反射しにくいはず、胴体部分の内側に塗りました。なかなか良いですよ!1180円
 
ストロボの真下でこうだ!! スプレー缶で無いので、お安く済みます。

 
金物屋では現物を見れないので、タキゲンまで行って来ました。これで本体を接続します。1個550円、12個買いです。

9月24日
引越しの手伝いや、葬式などで相変わらず進みません。ゆっくりペースです。

こんな風に取り付けてみました。しかし、なんとこのタイプはバッチンと止めた後、ゆるくぶらぶらして1mm位馬鹿が出てしまいます。
タキゲンは10日まで返品が利きますが、今から新しいタイプを選ぶ余裕が無いので、たまたま手元に有ったシリコンのゴム板を隙間へ挿入しガタを無くしました。

@ A B
ミラーボックスに、ミラーを取り付けました。

私の方法:@ミラー角調整ボルトの頭を2mm出してベースとのクリアランスを作ります。Aミラーを乗せた時に傷防止のビニールテープを張ります。必要点数の受けにシリコンコーキングを盛ります。Bミラーを乗せます。その時軽く動かしシリコンを馴染ませます。24時間たったら調整ボルトを緩め押しネジを入れ調整ボルトの入りすぎを防ぎ、完成です。
この方法だと、シリコンゴムのマウントが簡単に出来、又同時に強力な接着が出来ます。又、再メッキ等、ミラーを外す時もベタでの接着より簡単に剥がす事が出来ます。

本日は他に、鏡筒のセンター出しをしてタイムアウト!何とか今週中に斜鏡取り付けと光軸仮合わせ迄進めたいと思います。そこまで行けば「サミット」の申し込みをします。(受付期間延長
アリガトです。)

9月30日
大変な事になりました!
本日ミラーをセットし、本体を組上げ、光軸調整を行いました。
割りと簡単に双眼ともども光軸が合い、生憎の雨の中、近所の街灯にピントを合わせ、目幅を調節し覗きました。
???おかしいな???左右の電柱の傾斜が対称に傾いている???
あれやこれやいじってみても、・・・ダメ!!

正面に写ったものの同じ軸の平行軸は同じのはず。だから斜鏡と90°のプリズムならば同じ軸。左右の軸も同じはずです。
何故だろう???目幅を変えるためにトップリングを回すと左右の像が逆回転をします。
大変なこっちゃ!!
これは大変な設計ミスです。松本ミラーシステムで常に傾きを修正しなくてはならなそう。今から作るのも大変!、EMS−Lを2個買えば10万円位かかる、それはもっと大変!!はまってしまいました・・・

作業場を片付け一度家に帰り、プリズムやミラーを並べ、組み合わせ再度確認しました。
ああっ!そういう事なんだ。
正立ミラーが、像を反転させているから、トップリングを回した分像が反転して左右対称になっている。前の実験ではアメリカンサイズのプリズムで確認していたので、天頂ミラーと正立ミラーを間違えていたみたいです。
天頂ミラーでシュミレーションすれば正しく見えます。
仕方が無いので取りあえず、裏像になるけど我慢して完成させる事にしました。正立像は宿題です!!(2インチ正立ミラーが2個余ってしまった。トホホ・・)

幸い、光軸・平行軸はドンピシャリな様なので、架台は出来ていないけど、晴れたら月を見てみます。

 
結構、迫力の大きさ!!
重心を見つけたので、架台の制作に入ります。他、本体仕上げをします。
先ほど、「第4回双眼鏡・望遠鏡サミット」参加申し込みを、服部さんまでメールしました。
皆様、愛知県でお会いしましょう。(しかし、埼玉から何時間かかるでしょう?)

10月5日
一昨日お月様を見ました。
しかし、ピントが合いません。正立プリズムの光路長に合わせて制作したので、天頂ミラーでは鏡筒の長さが合いません。
鏡筒を延長します。ドローチューブの延長だけだと実は、斜鏡ですこし蹴られています。
天頂ミラーはアメリカンサイズだと目幅が出ますが、2インチだと、ぜんぜんダメなので、小振りな物を買いました。笠井さんに頼んで即送ってもらいました。
しかし、ずらして使って何とか65mmぐらいの目幅です。私は余裕ですが、皆様にはどうか?
今回は、削る時間がなさそうなので、目幅が「普通〜狭い」方は、アメリカンサイズでご勘弁を!

 

サミットへいらっしゃる方から、何通かメールを頂きました。有難う御座います。
改めて、お返事します。お待ち下さい。
60度エルボの双眼望遠鏡写真も頂きました。嬉しくなります。是非、愛知でヨロシク?、です。
手作りギャラリーのページを作ってみたくなりました。

10月8日
 
本日はここまで進みました。
ドブ架台:30mm合板を使いました。最初は24mmをつかおうと思い見比べていたら、30mmなのに非常に軽い板が有ったので、一寸高価でしたが即決です。毎度のドイトで、直線をカットしてもらい、円はルーターで抜きました。
ターンテーブルと、ベースは、何故か?元々ある物の流用をします。
鏡筒本体部分:30mm延長中です。
塗装をして大体完成します。本完成には、まだまだ構想がありますが、これで、とりあえず「サミット」に間に合いそうです。

10/15 ついにファーストライトにこぎつけました!!

 本日、ファーストライト完了!
昨夜、架台にラッカー下地を塗り、鏡筒、耳軸に塗装しました。時間のが足りないので取りあえずここまでで「サミット」バージョンとします。その後で、架台部分の塗装、他、煮詰めなおします。

さてさて、さてさて、この、「宇宙箱眼鏡」の見栄味ですが・・・
「望遠鏡・双眼鏡サミット」から戻りましたらお知らせしましょう。
お楽しみに!!

ちなみに、本日のところ、皆様の気になっていると思われる?光軸等々を!
まず、左右の光軸は、ラフに合わせたままです。何故かって?、兎に角まずは見てみたいじゃありませんか!
左右の平行軸合わせは、最初、片側の主鏡だけで合わせてみたところ、簡単に合いました。
次に、接眼部周辺で、いじって見た所、ここでも微調整が利く事もわかりました。
斜鏡でも出来ます。しかし、斜鏡は、トップリングを回転させて目幅を合わせる構造なので、いじる事は避けます。
その辺で、今後調節機構を考えてみようと思います。

今日の所、あっちこっちいじりながら、最高で、312倍まで試しました。木星、土星、多少シーイングがダメでしたが、アーべっくり!?!。低倍率も、フゥー!!・・・
しかし、光軸がいい加減なので、コマ収差が凄い。これは、ぶっつけで当日調節します。
ドブ架台は非常にスムーズで、十分実用になっています。(回転部は「ジャンボテレビ台」、取りあえずです。)

運搬は、5分割になるので、ちょっと重いけど一人でどうにかなります。

サミットまでに、もう少しいじりたい所がありますが、我慢です。

話は変りますが、「黒板塗料」、これはかなり使えます。
アルミにも十分乗ります。直接触らない部分なら、ばっちりです。ビスの上から刷毛でガンガン行っても刷毛ムラも出ず、いいつや消しが出来て、一缶1200円ぐらいで、鏡筒内全部塗れてしまいました。

10月24日
「サミット」へ行ってまいりました。

 
まずは、見栄味報告です。
結果は、凄いでした!!M42は此れほどの物をみた事がない位の星雲でこの先が非常に楽しみです。
しかし、どうしてもコントラストが今一このミラーのわりに悪く、納得がいきません。
と言うのも、初日の観望では、どうしてもコマ収差が激しく、星雲状の物は凄いものがある割りに、恒星が滲んでしまいどうしようもない状態で軸が出ませんでした。ミラーの圧迫などの問題も考えられ翌日に確認する事になりました。
よく調べたところ、斜鏡が中心より6mmずれていて、光軸から外れた部分を一生懸命見ている状態でした。(ヒドスギでした・・・)
その場で、スパイダーを鏡崎側へ6mmずらし、光軸合わせを行いました。(兵頭さんキリを有難う御座いました)
2日目は薄曇で惑星のみの状態です。木星はかなり良い状態で見えました。衛星たちもしっかり点になりました。
しかし、その日はそれで終わりました。

24日深夜1時間ほどテストしたところ、埼玉の空に驚きを感じ、次回の観望に胸を弾ませています。

問題を発見!
・平行軸がすぐ狂う。
・ファインダーがない。
・目幅調節が結構しにくい。

平行軸が狂いやすく、大勢に見せる時修正が効かず醜い像のままで、悪い事をしてしまいました。
この問題は、ドローチューブのガタの問題で、シュワルツにもありました。対策としては、ドローチューブ内にフッ素樹脂テープを貼りガタをなくす事で解決できます。シュワルツは、接眼部が重く垂れ下がりをその対策で解決してあります。なので、同じ方法を取るつもりです。
目幅調整は、自分が使う場合、まったく問題はありませんが、他の人が簡単に使えるように、トップリングをつまみで回るようにしようと思います。私は、寸胴部分を両手で「エイヤッ」て回して合わせていますが、他人の望遠鏡にそういった扱いは出来ませんからね!覗きながら、つまみを回してスマートに扱えるようにします。

11月10日

前回予告してみたものの、結構多くの方が双眼望遠鏡を隠し持っているため(隠してる訳じゃなくただ普通に持っているだけ)資料収集に無理があることがわかりました。仕事も忙しいため、延期デス。

33ツインの進捗ですが、架台のペインティング終了。ドローチューブの調整は70%終了。てっところです。
デジカメを無くしてしまったので、しばらく写真をお見せできません。ガクッ・

月が明るくて、たいした観望もできていませんがM42辺りはいつも○×ですね。
見える物は良く見えて、見えない物は全然見えません。明るい空は飽きます。
光軸もしっかりして、架台もスムーズ、じれったい所です。
来週の週末には、栃本出没予定ですが、大トラ村の時はその上の道端にいると思います。
タンスを覗いてる奴がいたら、HPを見たと言って下さい。10%OFFします。???????

「大口径双眼望遠鏡の限界」
ちょっと聞かれたので、個人の考えを・・・
ちょうど良い限界サイズ:32cmでしょう。
私のように1人で行動する場合、分割式の望遠鏡になるはずです。しかし、お気軽観望を大切にするには、組み立て時に光軸が狂わない事が前提になります。そうなると、ハードなボディ−に固定ミラー。一人で持てるブロック重量。
そうです、ツインミラーボックス重量を考えると、40センチはキツイです。32センチ+ボックス重量が25s以内で収める限界でしょう。(32センチの主鏡は中古も手に入れやすい)
また、観望が前提の双眼は、広角の喜びも大事です。
焦点距離の関係で口径が上がるほど、低倍率広角が犠牲になります。実視界1度以上取るには、F4で、40センチがギリギリ。瞳径を5mmで考えると(最近の私の考えでは、あまり明るいとバックグランドが邪魔するので4〜5mmを低倍率の中心にしている)無理があります。実際はF4,5以上欲しいところですね。
そう考えると、40センチ実用範囲では、暗闇の脚立作業も必要になり。お気軽から離れていきます。

しかし、50センチ双眼望遠鏡を作ってみたい。(欲しいって事)
これは、実現可能な限界です。
理由1:50センチミラーなら、無理をすれば購入可能。それ以上のサイズは・・・。
理由2:ミラー脱着式にすれば、一人で持てる。
理由3:集光力は約70センチ相当!!これを一人で扱える。銀河好きにはコタエラレナイ!

どうにか一人で扱える半面、山奥でそんなのと格闘していたらホントの「変な人」になって、自分が嫌いになるかも。
我慢する理由1:貧乏暇なし。
我慢する理由2:真冬の山中、暗闇の肉体労働。帰らぬ人・・・
我慢する理由3:出初式。
大体、空と自分のコンディション、いったい年に何回合致します?いや、何年に?ぜんぜん気楽じゃありません。33ツインですら、いまだ保管場所に悩んでいますし。
前に考えた超大口径に双眼装置プラン、国際光器のHPで見たドブソニアンの入荷光景で、かなり萎えじゃいました。
あの主鏡、何なの?お気軽じゃ無いドブソニアン。でもすげ〜ぇ。
みんなで見るなら、双眼装置を持って天文台へ行こう。

11月28日
先日、この双眼望遠鏡を保管する場所を変えました。

最近流行の「レンタルボックス」を借りて見ました。
月額7千5百円で、1.5畳のスペースです。
ここの所せっかくの望遠鏡を2階に保管していたため、出動が億劫で、腰痛の原因にもなりかねず憂鬱でしたが、これで完全な「お気楽体制」です。
レンタルボックスは車を横付け出来るので、積み込み・片付けが5分で完了です。
また、内緒(?)でこっそり出動できます。

26日に、良い空を見てきました。他のページにUPしてます、見て下さい。
M51の渦が良く見えました。しかし、そらし目でです。
きっと、50センチ双眼望遠鏡ならダイレクトに見つめる事が出来そうに思います。
思うに!!
・・・・・・・・次の目標が見えてきたような?
如何しよう・・・。

取り合えず、おしまい・・・です。
(進展したら又載せます。)

その後・・・
問題解決について
・平行軸がすぐ狂う。・・・ドローチューブの剛性の問題ですが、改造は困難と諦めて、クレファードタイプに変更する予定です。構造的に軸ブレが無いので改善できそうです。ただし1っ個3万円もします。ここまで来て6万円の出費は痛い。しかし、薄型を使うとワイドスキャンのピントが出そうです。(一番の楽しみ50倍、1,68°瞳径6,6mm)

1月19日大気の安定している日がありました。300倍以上の倍率で木星を見ました。左は物凄詳細まで綺麗に見えます。しかし右が「ボケボケ」の乱視状態。並行軸を優先すると光軸が狂ってしまいます。低倍率では余気にならない部分でしたが実は片側は最悪状態のようでした。
 実は解っていたのですが、ラックアンドピニオンを動かすごとに並行軸がずれるのでいい加減になっていた部分でした。
今回は、その解決の為に、K光器へオーダーを入れました。同じ商品の旧タイプ中古は手元に有ります。アメリカ製でスライド部分にはローラーが4個ついています。相当な荷重まで耐えられそうですが、値段で躊躇していたのが本音です。

早くも届きました(^_^)。2002/1/30

随分立派に梱包され、アメリカ言葉の説明書つきです。


一番下げると45mm位ですか?上手く行きそうな予感!!→40mmでした。


 
とりあえず取り付けて見ました。
実寸で30mmロープロに成りました。GOODです。これならワイドスキャン30でピントは出るはずです。
ちなみに、取付ネジの横に押ネジが付いている為、今後、視軸調整が細かく出来ます。
値段が高いだけあって、非常に精度の高く剛性のある部品です。アレン・キーも3本、スペア-・ビスも付いています。
同じような使用方法を取る場合、間違いなくこのドローチューブをお勧めします。


目幅合わせ、ピンと合わせで軸の狂いが出なければ、本格的に光軸追い込みをする気になります。
33ツインの本領は物凄そうです。先日の木星でミラーの良さは確認できたので、わくわくです。

・ファインダーがない。・・・付けました。今後の予定では、前に中古で手に入れたビクセン、ステラガイドを付けます。銀河団などは無数に見えてしまい、すぐ迷子になってしまいます。相変わらず倒立裏像常態なのでリクエストに答えきれない現状を打開する予定です。

・目幅調節が結構しにくい。・・・フリクションを減らす事で楽になりました。



2002/2/21
天頂ミラーの角をフライス盤で削り、本格的に光軸追い込みをしました。
鏡筒の角度で、斜鏡が動き、スパイダーの剛性不足を発見、4本に変更予定となりました。
ワイドスキャン30mmで見るディープスカイは、凄いですよ!

水平軸に回転テレビ台を使っていますが、150倍以上になるとベアリングの引っかかりで、多少任意の位置に止まらない時が有ります。ナビゲーターをつける予定もあるので、ローラーを使い安定した架台ベースを制作します。
垂直の軸受けも、ローラーを検討中です。

意匠的にタンス型は良い評価を受けにくいので、四隅を落として6角形にしようか悩んでいます。
しかし、面倒なのでペイントデザインで誤魔化しましょうか?

光軸調整
6枚の鏡の調整は大変そう。と、取っ付き難い方の為「反射式双眼望遠鏡」の「光軸調整方法」をお教えしましょう。
  
 2鏡筒固定式。
@最初、鏡筒と接眼部を完全平行にし、片側の光軸を合わせそこから始めます。(私は左鏡筒が基準)
A次に右の光軸を合わせます。(レーザーでOK)
B遠くの鉄塔などを導入して右側の主鏡を動かし像を一致させます。
C右鏡筒にレーザーを当て斜鏡に当たっているポイントを探します。
Dその位置にスパイダーを動かし斜鏡の芯に当たるようにします。(芯は少し筒先側にする。要マーク)
EB〜Dを繰り返す。
以上で慣れれば簡単になります。
稼動中の光軸微調整は基準鏡筒はいじらず、調整筒だけにします。そうしないと再びはまる事になります。

2003.4.4
主鏡マウントの変更

中高倍率において星像のシャーップネスに問題があった。
温度変化でマウントと主鏡の膨張係数の違いが歪みを出していた。
改善:
マウント制作の時間が無いので、簡単な方法を考えた。

「エアーキャップシートとガムテープ法」である。

 まずは、剥がしました。

  
ミラーとベース合板の間にエアキャップをはさみます

 
外周にガムテープ(黒)を巻きます。合板の接着は弱いのでタッカーで補強しました。
外周に受けを付けたいのですが今回は省きました。軸がずれるようでしたら、改めて考える事とします。

テストした所、温度順応する前から今迄以上のカチッとした星像を結びます。
どうやら今迄間抜けな事をしていたようでした・・・。
木星300倍で綺麗に模様が見えます。シーイングがそれ以上を許しませんが、よく見えます。
改めて楽しめそうな見栄味が有ります。ニュートンはセオリー通りにやった方が良さそうです。

2003/5/10
 
(明日から44歳です・・・)
前回マウントを変更してから何度か観望しました。

「最高です!!」

シャープな星像で、これが私の「33ツイン」???てな具合に良く見えます。
星雲のコントラストも非常に向上し、明るい銀河の腕構造が浮かび上がってきます。
惑星も十分!! これだけ見えればこれ以上の口径は必要を感じません。双眼にすると分解能が上がるのでしょうか?(ナンチャッテ・・・!)

光学性能は十分です。後は使い勝手の部分をもう少々手を入れればどこへ出しても恥ずかしくない「我子」になりそうです。

あらためまして皆さん、大口径反射双眼望遠鏡は本当に素晴らしい観望機材です。
ここまでご覧になったあなた!是非制作してください!!
他の機材が不要になってしまうでしょう。

大きすぎる・・・。
そんな事は有りません。もっと小型軽量化かが可能です。アドバイスしますよ!
それに、33cmじゃなくて良いでしょう。

笠井トレーディングで30cmF5のミラーが一組7万円台で発売しましたのでミラーの入手に障害は有りません。
また、25センチでも十分に思います。より広角がききリッチフィールドも行けるでしょう。

今回は、初めての制作で必要以上しっかりと作ったため重くなりましたが、十分軽量化の余地があります。
「ギャラクシーウォッチャー」であるなら小口径でブツブツ言ってないで「ババン」と行ってしまいましょう!!

ここまで飽きずにご覧になられた貴方は、質実共に名誉ある「ハンソークラブ」のメンバーです。
質問・相談等は当HP掲示板で遠慮なくどうぞ!

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