2006/10/20〜10/22
第9回 双眼鏡・望遠鏡サミット
今年も行ってまいりました!

         



毎年最もお楽しみの天文イベント
「望遠鏡双眼鏡サミット」
御存知、日本一多数の自作双眼望遠鏡が集まります。


今年のKIKUTAレポートは、参加の皆様の特に目を見張る
特殊もので、気になった機材を見て頂こうかと思います。

残念ながら、O氏の屈折25pツインはおやすみでした。

先ずは常連の特殊なY様と、その作品”コスモキッズツイン”
やはりこのいでたち、只者ではありませんでした。。
「重たい機材は腰に良くない!」ってことで、YAMAさんは、農耕機ツイン??で、楽しそうです。
こんなので乗り付けて来る方も とても真剣で・・ ファンキーです!
さて、ネタはさておき・・
今回のサミットは、9回目です。私は、4回目から連続での参加で6回目、既にお馴染みの常連さんとの集まりを楽しみにしています。
しかし、今年は何名かの方が御都合でお会い出来ずとても残念でした。
来年の第10回では、是非再会したいと思います。

定員制のサミットですが、新たな方とのご縁もあります。
今年は、四国から55cmドブをお持ちになられた方や、Ninja400を改造し、正立等倍双眼装置仕様を完成させた方もいらっしゃいました。

観望の方は、初日は25時ぐらいから、2日目は26時ぐらいから雲一つ無い快晴に恵まれ、十分な観望が可能でした。
今年は、夜露も少なくとても快適でした。
ただ、朝夕は霧が出たり曇ったりで不安もあり、飲んで寝てしまった方は誠に残念です・・。

オリオン座流星群極大日にあたり非常に活発で、21日午前2時前後は1時間/100個以上の流星を観測出来、マイナス等級のものばかりで獅子座流星群を思わすほどでした。更に22日の最終に私は見そびれたのですが、一瞬満月の明かりほどのフラッシュを背に浴び周りに影が映るほどの明るさと、大勢の叫びに振り返ると西北の上空に非常に明るく長い流星痕が、しばらく漂いその明るさを物語っていました。

御存知 四国酒井さんの55cm
おなじみなので、鏡筒については割合致します。

しかし、私が衝撃を受けたのは、ポンセットマウント!

この写真では気付かないでしょう?
でも、ポンセットマウントに乗っているのです。
素晴らしいシンプルさです。

御本人の承諾を頂いていますので、詳細をお載せ致します。
是非皆様製作されて、更にノウハウを教えて頂けると、日本のドブが更に発展すると思います。
双眼望遠鏡全体に使用も可能ですね!
大口径で惑星観察は素晴らしいです!


 ※ポンセットマウント=赤道儀台
ポンセット架台全景 ドライブモーター 取付部
  追尾状態で土星を見させて頂きましたが、200倍以上でも眼視であれば十分な精度が保たれていました。
是非私も作ってみたいのですが、ステッピングモーターやギヤ、回転円周部の計算、どれをとっても苦手です。
年取ると計算が出来なくなります。(涙)
お次は、Ninja400 等倍リレー双眼装置

双眼鏡用対物レンズを向かい合わせたタイプのリレーを使用し完成させています。(ビノヘルパーページ参照)
更に、ヘリコイドで、焦点を変えることで変倍し、22mmアイピースをズームする事も可能にしています。
星像を確認させて頂きましたが、周辺まで何ら問題の無い十分な双眼システムで、先駆のシステムです。
成功の鍵は、短焦点に強いアイピースを使用したことのようです!(ビクセンLVW-22mm)
トップリングをボイド管で製作し、斜鏡は50mmを使用。

Ninjaの下にあるのは、直視反双です。
 
小泉さん 作
究極 
コスモキッズ天文仕様

ビクセン LVW-22mm で合掌させ14倍/4.65度(視野)を達成させ、尚且つ周辺まで正像が崩れない。
色収差も無く、十分なリッチフィールドが楽しめる究極機材です。
 姿をなめてはいけませんぞ!!

※ちなみに、各機材で、短焦点鏡筒にLVWは非常に良い結果を出しているようです。
超高性能 アポ屈折

こりは、わかる人だけわかればイイ
目とお財布に毒なので私は近寄りませんでした。(汗)
外しちゃいけない、手軽な双眼望遠鏡

反射率の高いミラーが素晴らしい結果を出していると思います。
よく見て下さい!お日様もね!!
3台ともツインです。
へーーーーーぇ!
WO製 ゼニスター80ED → FD改
美しく、そして星像も美しい
これからの主流?
ちょっと遠くて残念なのですが・・・
木製架台
桜の木の切り出しから始まり、鉋の刃磨ぎにまで丹精込めた高級な1台です。
20cm級 反双
このクラスがオールマイティーでは無いでしょうか?

簡易式ですね!

光軸検査用オートコリメーターレンズ使用
10cmF16 EMSツイン

ハットはフードで、プリティー!

撮った覚えが無いのに写っていました。
ありがとう!で、だれ?

たためます

う〜ん?
つくっちゃうのが凄い。
22日の夜明けに霧がやってきました。

こんなに明るいのに、55センチで土星が良く見えています。
ポンセットは良いですね!
宵まで天候が悪く、夜半勝負の2日でした。
ペガススが傾いた辺りから、オリオンが南中する位までが中心で、黄道光の後に土星を楽しみ終了となる2日でした。
本州では比較的くらい空で、今回も眼視で何とか馬頭星雲が確認できます。(50cm双眼にて)
シーイングは良くも無く悪くも無いと言った所です。

久しぶりの観望で、M天体をじっくり鑑賞すべくのんびりと星雲の形状観察をメインに、皆さんの機材を見させていただきました。
日本で一番双眼望遠鏡の集まるイベントです。
あれやこれやと覗かせていただき最高の贅沢な二夜でとてもとても満足にかぎりがありません。
日中も周囲全景森に囲まれ、紅葉の始まりを感じる木々を眺めているだけでも十分に癒されてしまいます。

何故でしょう?
主催者のお陰でしょうか?
人間関係もとても穏やかで、心の底まで良い気持ちで3日間を終えることが出来ます。
片道330km、2日の徹夜のハードな星見ですが、数々の双眼望遠鏡と、その裏に隠れた不思議な魅力に、この先も”サミット”が続く事を希望致します。
次回で、第10回とのことです。

是非、次回の御成功と、また新たな仲間の参加を期待します。
ではまた来年!


 KIKUTA
10月20日 AM7時30分 一番乗りで到着、しばらくは仮眠しながら皆を待ちます。
きっと仙人さんが来るかと期待していましたが、不幸があったとのこと。残念です。
10月22日 PM2時位 最後になりました。
ここを出て行くと、また、娑婆世界に1年間浸かって、また戻ってきます!
不思議な魅力のイベントです。スターフォレストinサミット

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