2005/7/13発
 正立双眼ドブソニアンの製作      32cm正立ドブ
 手軽に使用できる大口径正立双眼視望遠鏡を製作する。

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ふと思えば、最近は色々な物を作って見たが、ついつい特化した物が多くなりすぎていたように思う。
折角のアイテムなので、使い易い望遠鏡システム=良い望遠鏡、を組んでみよう。

軽く、大口径で、正立双眼で銀河!と、行きませう。
☆☆☆−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
更新 2005/7/21 で、考えました!
        7/22 又ダメでした・・・(涙)、が!    


大型の望遠鏡は非常に良く見えるが、反面大きいが故に気軽さがなくなってきた。
まあ、体力的に大変とも言うが・・・。

今回のコンセプトは以下になる。
特徴
・運搬に場所を取らない範囲で大口径
・設置が楽
・正立双眼
・あるもので済ませる

そう考えると、手元で遊んでいる32cmが今までで一番設置が楽であったのでこれとする。(と言うか、これで思いついた・・)
2インチ双眼装置も一個余っている。
ビノヘルパーも作ったは良いが、埃を被っている。実験の段階では非常に優秀な事がわかっているのでそろそろ日の目を見せてあげないとかわいそう。
後は、これを使い易く組みなおせばいいだけなので、弄る気にもなれる。
しかし、結構加工も必要そうだ。


・手ごろな大きさのドブである。    →  ミード32cmDOB 
・単眼でも使用できる。         →  ミード32cmDOB(ノーマルいに戻す)
・2インチ双眼が使える。        →  2インチ双眼装置2号機
・正立にする。               →  ビノヘルパー・L
・惑星などの為高倍率が使える。   →  ビノビュー + ビノヘルパーS

実際は何点か改造の必要がある。
@ミードドブの接眼部が真横についていないため「ビノヘルパー+双眼装置」では、接眼レンズが使用し辛い位置となる。
Aトップヘビーでお辞儀してしまう。
B鏡筒がつかめない為、向きを変えにくい。

@Aを解決させる為、耳軸の位置を変更し、ボトムの接触を避けるため架台を作り直す。
架台自体を軽量・コンパクトなものにする。
Bハンドルをつける。
 場合によっては、架台に椅子をつけて一緒に回転なんてのも良いです。
 何故か手元にアーク溶接とアセチレン溶接がそろっています。(おっと、今回はお手軽がコンセプトでしたっけ・・。)

これが完成したら、結構こればっかりになってしましそうな気もします。
なぜかって?
実はこの32cmドブ、鏡が良いので手放さず手元に置いてあったんです。
これが2インチ双眼+正立で使えるなんて、ちょっと贅沢!
私の所では、口径が小さいが為に追いやられていた機材ですが、ターゲットによっては非常にすばらしいものなんです!


更に、ビノヘルパーなんですが、発展性が大きくなってきました。
ミラー2枚の為、多少暗くなる可能性で少し引いていたんですが、新発売の「笠井天頂ミラー」を使えば、2枚2回反射トータルで98.01%の反射率が18,000円で手に入るので、これは「反射革命」でしょう!


 今年のサミットは、こいつで攻めようかな!?

「ビノ・ヘルパー S」
ビノビュー用
「ビノ・ヘルパー L」 
 
ビッグビノビュー用
「ビッグビノビュー」
一個遊んでいました。
ミード スターファインダー改
32DOB

   「後姿」

25センチ双眼の集光力と32センチの分解能を持つ正立双眼システムです。
ビノヘルパー使用なので、鏡筒自体はノーマルの焦点距離となりますので、観望会等では単眼の天体望遠鏡としても使用が出来ます。


進捗ごとにアップ予定です。


あれっ!横倒像かな??? とにかく、やってみよ!
結果: 涙・・・。やっぱりでした。

如何したモンか、シンキング・・・。




2005/7/21 で、考えました!!
こんなもんで如何でしょう?


  

これなら、手持ちのウイリアムOPの高精度天頂ミラー2個余ってますし、ドローチューブは色々在庫があります。
きっと正立になるんじゃないかな???

シュワルツ150S「ビノヘルパーSシステム」で結構行けてるんで気を良くしています!
誰でも簡単に作れるって訳にはいかないですが、なかなか有意義なシステムが出来そうですね!

そうそう、例のリレーレンズ(わからない人はHP内を探して下さい。)結構シャープですよ!ただ、ピントが周辺に行くとずれて行く何とか収差?(歳のせいか思い出せないので思い出したらなおします・・汗)があります。
Fの短いレンズが2枚増えるのでその辺が結構問題です。スマイスレンズなど、凹レンズが入ったアイピース等は出難いので広角でもミード辺りはかなり周辺まで問題がありません。
たぶんナグラーと短焦点鏡筒で定評のあるアイピースなら良さそうです。


「武蔵五百」みたいに鏡筒内へ落とせばいいじゃん!?って思う人もいるでしょうが、30センチの鏡筒でやると斜鏡に届くまで落とし込む必要があり×なんです。それに今回は正立も目標です。

2005/7/22 又ダメでした・・・(涙)、が!

ややっこしいモンですね!光の世界は。
ああいってこういって・・・、考えるだけじゃ頭が追いつきませんは。
で、実際に色々やってみました。
前回の構想道理だとになります。

正立になるパターンはいくつかありました。
しかし、今回は横に立って(座って)屈折の双眼望遠鏡のような使い勝手が狙いなので完全ではないのですが可能なパターンを発見しました。
天頂ミラー(90°)を使用なので限界があるのですが、実施の際はミラーシフトで完璧になりそうに思います。
マツモト式等もこの様な実験を重ねた結果なんでしょうね。

この様な接眼部の位置で正立像となります。

・・・良かったです。
一時はダメかと思いました。
何事も試してみないといけませんですね!ハイ。

何とか先が見えました。
今回は実験なのでこの厳しい接続ですが、実際にはボックスを作るなどして安定したシステムにします。
このように少し前傾になってしまいます。
ミラーの角度を変えれば何とかなりそうですね!
ただ、水平は殆ど見ないと思いますので仰角が上がるほど前傾の方が見やすいとも考える事は出来ます。


  こんなスタイルも良いかと。(間違っても「モータードライブ」なんて言ってはいけません。)


つづく

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