第一回 2インチ双眼装置サミット 2003/10/26
現在、西岡氏、池田氏、私KIKUTAの3人だけが日本で2インチ双眼装置を所有しています。
西岡氏が、木製の自作機と金属製の製作中のものを1台ずつ、池田氏と私は2台づつ合計6台が集まりました。
それぞれの特徴、個性が現れました。
<西岡氏の日本1号機>
以前、服部氏ホームページ掲示板で2インチ双眼装置の話題が出ていました。私や他の方が欲しいので作ってみようと盛り上がっていた所へ突如として写真がアップされ圧倒されました。
掲示板に刺激され以前から製作を狙っていていたので実行に踏み切ったそうです。
まずは完成を狙って比較的簡単に製作が出来るようボディーを木で作られました。
肉厚があるためどうしてもサイズが大きくなってしまいました。
いずれにしてもその完成が池田氏、私の完成を刺激したのは言うまでもありません。
その後、念願の金属ボディーを現在製作中でそれも持参されました。
ボディーに鋳型を使って製作されているのには驚きました!
大きさ、外観、は池田氏のビッグウイングに似たタイプとなりました。
ビームスプリッターには45mmのエドモンド製を使用します。
1号機では、反射にミラーとプリズムを使用しています。
<池田氏 ビッグウイング1号機、2号機>
彼の詳細はHPをお持ちなのでそちらからご覧下さい。
主だった特徴は、既成のアルミパイプを使用し工作を簡略化させています。これは個人で製作する場合コストを落とし製作を楽にします。ただ規格サイズの為ビームスプリッターを40mmの物になってしまいます。その代わり非常にコンパクトにまとまります。2号機で一つの完成を見ました。
<私の ビックビノビュー1号機、2号機>
これは当HPで十分にご覧下さい。
特徴を比較しますと、デザインが市販品の流用をしている所が中心です。
私の場合、製作に当たって工作機械を保有している為外注製作ではないので素人工作による美観の違いと製作の手間を省く為市販品を流用しています。
その代わりメリットとして、外注打ち合わせの手間が無いので製作設計にあたり妥協無く作ることが出来ます。
従いまして、最短F長を誇り、また、目幅調節の軸部分を高精度では目あわすことが出来るので双眼鏡のような使用感と、トンボを使わずに強度を出す事が出来、他との差別化となっています。
3機種が揃った感想
今現在では2インチ双眼装置自体の構造はほとんど同じと言ってよいでしょう。製作手段の違いでデザインが違うだけとなっているようです。
当初からの問題点で重要な部分はそれをどの様に使用するかです。
鏡筒への接続方法が今後のポイントでしょう。
一つの簡略方法として今回私の方では、リレーレンズによる合掌方法を提案しました。(提案ってほどの形はとっていませんか・・・)
今後はそのような部分も考慮され発展する事を願います。
さて、現状の鏡筒接続方法ですが、屈折鏡筒は鏡筒カットを行っています。
私の開発したビノヘルパーを使えば鏡筒の無改造で双眼装置を使用することが可能です。
最も2インチ双眼装置の利用価値があるドブソニアンタイプ取り付けは三者三様でした。
<西岡氏の場合>
私の32センチ双眼仕様ドブと同じスタイルで、ドローチューブを短くする為ヘリコイドを使用し鏡筒に沈めます。恐らくそれだけでは合掌しないので鏡筒自体も短くつめていると思います。
鏡筒外部 鏡筒内側
<池田氏の場合>
非常に工夫がなされています。
本体軸を支点に吊るす形になっています。ストッパーを緩める事により鏡筒の角度に同期して重力作用で接眼部が地面と平行に動きます。
鏡筒は恐らくつめていないようです。その分アイピースも専用につめているようです。(違いましたら指摘をお願いします→池田さん)
コンパクトです
<私の場合>
未だ開発途中としておきます。
双眼装置が先に出来てしまったためとりあえず手持ちの32センチドブに取り付けてあります。
将来50センチクラスに強度の高い接眼部を製作し鏡筒カットのみで取り付けるつもりです。
それを可能にし光路蹴られをなくす為に50mmビームスプリッターを持ちいり最大入射口を持たせてあります。
接眼部の位置を変えただけで合掌させています。
今後はリレーレンズの使用により無改造で取り付けが可能となるかもしれません。今後の課題です。
つづく・・・。
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