・町から見える、星雲星団レポート。
「貴方の町の夜空に星はいくつ見えますか?」、「たぶん5個か10個かそんなもんでしょう。」
これが私の5年前までの答えでした。
その頃、娘が小学2年生の頃です。「お月様にはウサギは居ないんだよ!」「隕石の落ちた後のクレーターという穴がいくつも付いているんだよ!」こんな話をすると「ふ〜ん」と理解できる年頃に成っていました。
丁度「セーラームーン」がはやっていた頃でして、マンガの中で惑星というのを理解していたようです。
「土星にはわっかが在るんだよっ!知ってる?」なんて言われると、「見たこと在るの?」て、「じゃあ見てみようか?」「うん!」
私の望遠鏡歴と言えば、確か小学校3・4年の頃、学研の「科学と学習」のおまけの骨組みにレンズの付いただけの望遠鏡で一生懸命月を見ていただけの様に思います。
本当にあんなわっかが見えるだろうか?
子供を連れて、「ダイクマ」の望遠鏡売場で箱に描かれた土星や銀河の写真を見ながら、きっとこれなら見えるんだろうって115mm反射望遠鏡を手にしていました。
子供の頃はお金持ちしか持っていなかった、あの、天体望遠鏡が、今ここにある。しかし、待っても待っても曇りの日々が続いて・・・
最初に見た物は、やっぱり月でした。
次ぎに明るい星を見ました。どんどん倍率を上げて行き、ついには500倍です。
「あれっ!?」大きくない。おかしい???
これって普通ですよね?
ほとんどの星っていくら倍率を上げたって点のまま、大きく見えないんですよね!知ってました?
横では子供が「見せて見せて、」とせがんできます。これを見せてなんて言おう?肉眼と対して変わらないじゃん!
取りあえず、低倍率でいっぱい見える所で止めて、「ほらっ、綺麗な星が見えるよ」「ホントだ!」
それ以上はありませんでした。
一生懸命土星や木星を探しました。
しかし、その頃は居なかったのでした・・・
おかしい?この望遠鏡は不良品じゃないのか。しかし、返品するにも箱はぐちゃぐちゃ!子供のお年玉貯金が・・「なんて事だ!」(しまった、ばらしてしまった。)
冷静になって判断するため、天体観測入門書を買って参りました。
「はー、そう言うことだったのか!」(解らない人は入門書を読んで下さい。)
よし、しばらくは惑星は駄目らしい。「アンドロメダ銀河を見よう。」
これが、底なし沼へ二歩目を入れた瞬間、自分ではしっかり大地を踏みしめていたつもりだったが・・・
2001・7・1
気が付いたら、33センチ双眼望遠鏡を作り始めています。
何が見たいって?自宅から深い宇宙を思いっきり!
人の一生は短いものです。思ったことはすぐ始めましょう。後悔しないように、楽しい人生を!!
今晩久しぶりに4等星が何とか見えそうな空です。
・町から見える、星雲星団レポート。
「朝霞の町でここまで見えた!」
はじまりはじまり〜 (下へ行くほど古くなります。)
2003/5/7
相変わらず自宅からは木星狙いばかりです。
雑記の方でも書きましたが、ビクセン光学より口径15センチ焦点距離1300mmというクラシカルな反射鏡筒を手に入れました。
この鏡筒はずいぶん昔の物らしいのですが保存状態も良く使ってみたところ焦点距離が長い事もあり非常にシャープな像を結びます。オークションで高橋の鏡筒バンドを手に入れ現在GP赤道儀に載せています。GPにはもちろんモータードライブを載せてあります。それと、箱の中で眠っていたステラガイドなどと言う導入支援装置も取り付けてみました。
基本的にバローレンズを使い双眼装置を使っています。
木星は非常に良く見えます。この調子で行けば火星の大接近のメインになりそうです。
ただ、改造の虫が騒いでまして、ぶっとい3本スパイダーを4本の薄い物にして、迷光処理を補強したら完璧かなとフツフツしています。
赤道儀は最初SPを使っていたのですがドライブに無理があり鏡筒が振動を起こし木星の姿が楕円に振動して使えた物では有りません。鏡筒自体が10kg近くありそうなので仕方が無く「ニアスター」から取上げてきました。
ステラガイドは面白いですね。
これは以前DOB32に使っていました。けれど毎回セットするのが面倒でしまっていました。しかし、GPはそれ用の赤道儀なので勿体無いのでつけてみたのですが、実に正確に導入出来るので吃驚しています。
今後は、明るくて見つけられない町の星雲・星団に威力を発揮できる事でしょう。
ここの所春霞で惑星以外は楽しめない状態なのでそれが無くなったら今まで見つけられなかった対象をどんどんマスターしていけそうです。そうすればもっと報告が出来るでしょう。
都会のメシエカタログでも作ったら面白そうです。
そうそう、残念な事に光害カットフィルターを無くしてしまいました。悲しい事に2枚重ねたまま同時に無くしてしまいました。
惑星にうつつを抜かしている間に、気が付いたらどこにも有りません。何処かの観望地に置き忘れてきたようです。
「光害カットフィルター」で思い出しましたが、笠井さんの所で、最近「アクロマート用惑星フィルター」なる物が販売されています。何かというと、光害カットフィルターをシュワに付けると星像が非常にシャープになります。そうです、色収差で滲んでいた波長も同時にカットされていた事に気付きました。そういう事なのですね!惑星用フィルターって言うのは効果が高そうです。
観測室は整理されました。
メイン機材が、「15センチ反射」と、「シュワ120ツイン」。チェンジオプションが「イーグル」です。
名作?「ヘリクロス」は、とても便利な丸テーブルとして使われ始めてしまいました
DOB32がお蔵入りになった理由。
1、大きすぎる。2、観測室の壁が邪魔になり低空が見れない。なので火星に使えない。
この2点のため、残念ながらお蔵入りとなりました。今後、事務所の観望会用に使い、子供達に惑星を楽しませる役を請けてもらいます。
もしかすると、街中の観測室には「シュミカセ・ツイン」ツインがベストなのでしょうか?横山さん!
2003/3/1
ここの所、自宅からの観望は、ほとんどが木星ばかりです。星雲星団レポートになりません。
昨夜、久し振りにM81,82へ鏡筒を向けました。
他に鏡筒を気ままに振りながら散開星団を見ました。
木星を見るために「イーグル」に双眼装置で過剰倍率か、32cmドブで双眼装置を使い400倍ぐらいで「シュワルツ120EMSツイン」は観測室の片隅で埃を被っていました。
2,2M×2,5Mの狭い観測室に、「32センチドブ+ヘリクロス」「イーグル+SP赤道儀」「マゼラン102s+経緯台」「シュワルツツイン」が何時でもつかえるようにセットしてあります。
その時使う機材が真ん中に移動され、他の機材は隅に追いやられます。他に椅子が2個あります。
木星は軌道が決まっている為、観測時に体の移動がありませんので楽なのですが、シュワルツツインはフリーストップで、思いのままにあっちこっちへ体を動かさなければなりません。そうなると、暗さが重なり危険極まりないところです。
足の踏み場どころか、不意に頭にバランスウエイトの軸が刺さったりします。気が付くとアイピースケースがひっくり返ってしまう時もあります。
そんな訳で、ここの所シュワルツツインの出番が全然有りませんでした。
が、最近の木星は色も薄く今一面白さに欠け、久し振りにシュワちゃん登場でした。
あらためて、「素晴らしい」と感動しました。
33倍で、星粒たちのきらめきを。宝石箱のような散開星団は針で突いたような光が立体的なオブジェのように飾られています。
赤い星、黄色い星、青い星・・・、何故こんなに綺麗に見えるのでしょう?
M81,82は空の滲みの様に見えます。
星雲はいりません。
星が綺麗なのです。
名前の解らない散開星団に見惚れていました。
そうそう、先日自宅から32cmでエスキモー星雲を見ました。結構良く見えるので吃驚でした。
2002/11/19 獅子座流星群
昨年の獅子座流星群は秩父栃本広場にて家族3人飽きるまで流星雨を楽しみました。(去年は本当に飽きました・・・さすがに終ってくれないと帰ることも寝ることも出来なくて祈る気持ちでいたら夜が明けても流れていた。しかし、一年経つとまた見たくなるものですね)
さて今年は?
満月に近い月の影響と、日本での流星雨の可能性なしとの予報から自宅でわずかな可能性を待つ事としました。
生憎の臼曇で雲の切れ目から星が僅かに見えるコンディションです。
しかし、こういった条件に対応すべく備えがありました。
「電波観測」です。
と言いましても私の場合厳密に出現数をカウントする気など毛頭もありません。流星が流れるのと同時に音が聞けたら面白いかな?程度の軽い気持ちでアマチュア無線用の50MHz帯SSBトランシーバーをスライディングルーフ内にセットしてありました。深夜0:00スライディングルーフを1m程開け、コールマンのリクライニングチアーを倒し、寝袋に包まり空を見上げる。臼曇だがこの状態なら何とか流星の確認は出来そうだ。受信機から「ザーザー」とノイズが聞こえてくる。疲れからそのまま眠りに入ってしまった。
「ピー、ピー」と音が鳴り始め目をあけるといきなり静止流星に近いマイナス2等位の流星が北東の空の雲越しに見えた。
一度部屋に戻りコーヒーを入れ目を覚ます。
時計の確認をしなかったのだが、夜が明けるまで2時間ぐらいだろう温もりの中で空を眺めた。
電波の観測音は西方向の流星に反応するが、光の関係で私の見ている方角の反対側に当たり音と同時の流星が楽しめない事がわかった。少し残念であった。音だけならばピーク時に5分間隔位に流れていたようだが、眼視の確認はマイナス等級で8個ぐらい見る事が出来た。
のんびりと見る事が出来て非常に楽しめた。
明け方の烏の行動に興味が湧いてきた・・・
翌日も同じパターンで行なったが雲の取れる事が無く終始電波観測(観測とは呼べないか?)を転寝状態で行っていた。
それでも多い時は5分間隔では流れていた。
掲示板の友が、19日昼前に日中の流星を幾つか見たそうです。うかつでした。
2002/10/27
先週、ビクセンアウトレットショップで、80mmf15と言ったクラシカルな望遠鏡を発見しました。早速注文をしましたが毎度売り切れで買えない事が多く今回は冷やかし程度で注文をしました。ところが今回は購入する事が出来ました。
接眼部にFLの物が流用されている一品限りのカスタムです。
ここの所、Fの長いアクロマート鏡筒の良い評価を聞く事が多くちょっと期待をしていて楽しみです。
週末近くに商品が届きちょっと吃驚!デカイ箱1.4M近くありそうです。そうです、いくら80mm鏡筒といっても焦点距離が1200mmある訳ですから、当然ですね。
白く細長い鏡筒、新鮮です。このタイプは初めて、どちらかと言うと自宅から惑星専用に考えています。
普段はドブスタイルばかり使っていますが、赤道義は2つ持っています。安いのですが・・・それと「ニアスター」ように頼んであったGP赤道義も一緒に届きました。こっちの方は三脚を頼むのを忘れて再度注文しています。
とりあえず、観測室にSP赤道義を組み鏡筒をセットし月、土星、木星を見ました。低空は川底のようなシーイングで木星は辛うじて線が2本見えるぐらいです。
月がとても良い位置でした。まず低倍率で見てみます。綺麗です。シュワルツで見るような余計な色がつきません。淵の辺りまで反射鏡筒で見たようなクリームのような白です。
非常にシャープで、非の付け所がありません。
どんどん倍率を上げていきます。口径の3倍ぐらいで非常にシャープです。濃く小さなクレーターまでヤスリのように細かく見る事が出来ます。これぐらいの倍率だと大口径で見たものと変りません。それ以上にシーイングの影響が少ない為、かけていない方の外周の凹凸が細かく観察できて驚きです。ゆらゆら揺れながらも時々はっきり見えます。それ以上倍率を上げると流石に分解能の変化は感じられませんが美しさは変りません。
双眼装置をつけ400〜500倍で見ます。急に視界が開け大きく見えます。アポロから見ているのと勘違いしてしまいそうになり窓の汚れを拭きたくなってしまいます。(レンズの汚れがそんな感じに見えます)
さすがに大口径高倍率ほど細かく有りませんが、落着いた色と見易さで気持ちよく飽きません。
中倍率まで落すと素晴らしい見栄味です。月を鑑賞するには十分な80mmです。
良いお月見鏡筒を手に入れる事が出来ました。
土星はシーイングが悪くゆらゆら揺れています。しかし、カッシーニは判ります。大気が安定すれば3〜400倍ぐらいまでは良さそうです。また、赤道義での追尾は非常に楽で見やすいです。木星も同じようですが大口径で大気の安定した時のもじゃもじゃがわかる様な倍率は暗くなり駄目そうです。300倍双眼位が限界かと感じます。
しかし80mmでもシャープだと倍率を上げられる事で驚きます。現実的には対象物の光度が問題です。
2インチが装着できるのでケーニッヒ40mmで低倍率広視野を試しました。
恒星は非常に小粒でシャープさを感じます。2重星団は美しかったです。ただ大口径に慣れている為星の数が少なくさみしいですね。暗い空で試してみたいところです。
総合的にこの鏡筒は、大正解でした。わずか1万8千円でこんなに見えると嬉しくなります。鏡筒が大きいので違った意味でも得をした変な気もあります。観望会用に使えばとても望遠鏡らしい姿で満足してもらえそうです。
2002/8/28 30 24:00〜27:00 月齢19.2
ここのところ非常に空が安定しており、シーイング、透明度共に一年で最高に思われる。観望の両日以外も同じような状態であるが連日の徹夜はキツク見れる範囲で楽しんでいる。ただ、丁度月が邪魔な位置なので月も観望対象に入れ楽しんだ。月がなければ驚くほどの空であった事を先に述べておく。
目の手術(レーシック)より3週間経ち非常に見えるようになっている。
両日で観望した主な天体
月、土星、木星(実はこれが見える時間まで見ていた)
網状星雲、アンドロメダ星雲、オリオン星雲、スバル、二重星団、他。
まず先にお断りしなければ成らない事があります。今までの観望記は目が悪く、使い捨てコンタクトレンズで矯正した視力の観望記でした。しかし、今現在、両視力1.5となり実際の見え方においては想像を越える状況となり、おそらく同じ物が違う表現に、いや、別人の感想になると思われます。一つご容赦を!!
相変わらずのシュワルツ120ツインでの観望です。他の機材も変りません。が、アクロマートからアポクロマートへ、移行したような宇宙体験でした。
UW-8.8+テレビュー2×バロー=227倍。月のクレーターの影付近、岩山の細かな凹凸、砂漠の小さな影、今まで32センチベストシーイングの時でもこれほど見える事は無かった。「解像度が上がった」とでも表現しよう。
赤道儀を使い超高倍率で楽しんでみたいと思う。
土星は、カッシーニは勿論、縞や冠がわかる。
木星は、高度が低い為、縞の確認のみ。
恒星は、等級の確認する余裕が無いのでアバウトだが、4等級ぐらいまでディフラグションリングが綺麗に見え重星等は天文誌の写真のようである。
ワイドスキャン30mmにOVフィルターを付け網状星雲にチャレンジ。ついに自宅から確認。非常に淡くフィルターを外すとほとんど解らない。月明かりの中確認が出来るとは空の良さか?目の良さか?夢の中をさまよっているのだろうか。
M31は月明かりの影響を受けているのに薄っすらと暗黒帯が解る。それどころかM110が見えるではないか!!
これも初物である。もし、月明かりが無ければどうなってしまうのだろう?ふと、空全体を見渡せば、何十と言う星が見える。この光害地で驚きだ。
OVを外し、33倍でオリオンを見るとトラペジュウムが4つくっきり分離してみる。まだ、高度が低く揺れているにもかかわらずだ。やはり目のせいが大きいのだろうか?
今までマッタリとぼやけた天の川がざらついて見える。その中に針で突いた様な恒星が輝く。
何処を見ても「美しい」と形容してしまい明らかな事は「観測」では無く「観望」いや「鑑賞」してしまう。
まだ表現の仕方が定まらず、次回に続けたい。
2002/7/6.7PM11:00〜AM2:00
梅雨の合間の快晴
久し振りに自宅からのんびり2連荘の星見を楽しめました。
初日は土曜日、夕方より西の空が快晴。空の抜けもよく会社から富士山が大きくくっきり見えています。天頂あたりはまだ雲が多く、秩父へ出かけようかと悩みどころです。日本海側に台風があり、南風が西に変りつつあり微妙です。翌日は西風に変りフェーン現象で空は快晴になるのが見えています。しかし、今夜は南の風が残り雲も取り切れなさそう?秩父まで行って曇りも辛いので、自宅から抜けた空を期待しのんびりと仕事を片付ける。
深夜11:00スライドルーフを開ける。天頂は快晴。しかし、東にはまだ雲が残っている。
隣の3階建てと団地の間のわずかなスペースに「アンタレス」が、宝石のように輝いて見える。透明度が高い。今日はかなり行けそう。北斗七星は天頂から下り始め、夏の大三角が頭上にかかり始めている。
120ツインをセットし、まずはワイドスキャン30mmを取り付け、まだ残る雲の間から天の川を流し、梅雨で溜まった「うっぷん」をはらす。雲の間から見える天の川は、透明度が高く地上の光の反射が少ない。もの凄く綺麗でただ闇雲に1時間ほど眺めてしまった。
今日は、もう一つ。「エレクトロニックアイピース」の登場です。先日ミードのUW-8.8アイピースを購入するとき特価ついでに注文してあったのです。今日は月などの惑星は出ていないのですが、恒星でどれ位写るかテストをしようと予定していました。しかし、残念なことに用意していたディスプレイ用のテレビにピンジャックが無い為アウト!
そうこうしている内に、団地の上に「さそり座」、見事です。自宅から全てが見えたのは初めてです。いつものコンディションだと多少の透明度では大気に水銀灯が反射をしてしまい、低いさそり座はアンタレスぐらいしか見えないのですが、今日は初めて全貌が綺麗に見えます。早速120ツインを向けます。球状星団を探す為、光害カットフィルターをつけます。アンタレスから少し右に振っていきます。そうです、M4です。これが見えたら凄いところです。
有りました。はっきり見えます。簡単に見つかります。
試しにフィルターを外すと、かすかに判ります。フィルター無だと捜せるか?ってところです。110倍まで上げ、分解にチャレンジですが、いまいちで、星雲を大きくしたような見栄具合です。
射手座のほうに鏡筒をずらして行くと球状星団や星雲がいくつも入ってきます。干潟星雲、三裂星雲はまだお隣に隠れているようです。
相変わらず、東方面は雲が取れずカシオペアが薄っすらと隠れています。鏡筒を天頂へ向け夏の大三角の中から「網状星雲」を捜します。OVフィルターを付けても見つけられません。これはきついようです。都会でも見えるOVフィルターと聞いていますが、今だ自宅から見たことはありません。違う所見てるのかな?
普段見えるM天体はとても良く見えます。久々の星達に満足し終わりとします。
アイピーステストをしました。「UW-8.8」これはなかなか良かったです。90%位までは何の問題も無く特にこれ以上の必要性を感じない見栄味です。バローレンズを使うと少しコントラストが落ちるような気もしますが自分の目が追いついていないのかもしれません。「テレビュー2倍バロー」も手に入れたので「笠井4800円」と勝負させました。共にF16.6なので星像自体に違いは感じられません。しかし、テレビューは色がでません。そこに値段の違いを感じます。
それから、「UW-8.8」のバレルが2重になっていて、内側がアメリカンサイズ、アウターが2インチと言う形なのですが、インナーを回すと外れます。バローレンズのような構造になっているようです。
試しに外して2インチアイピースにして使ってみました。面白かった。
おおよそ20mm位のアイピースになります。見かけ視界が∞状態です。レンズに目がつくまで近づけても淵が見えません。いったい何度ぐらいに成るのでしょうね?ただアイリリーフが短いので気持ちよく見える反面実用的でないかな?
7/7
七夕です。よく晴れました。夕涼みがてら(エアコンの効く部屋のほうが涼しいが・・・)また、星を見ることにしました。
今日は、「双眼仕様32センチドブソニアン」で楽しむことにします。
最初からよく晴れています。空の抜けは前日より少し落ちる位です。
最初はSW-24.5をつけます。62倍、実視界1.1°です。瞳径が5mmなので、丁度良い暗さが出ます。
天の川は、最高ですね!120ツインとは比べられない位、きらめいています。星の数も凄いです。ただ物足りない実視界は広角病なので仕方が無いです。やはり2インチ双眼装置は必要を感じます。ドブソニアンなので、スライディングルーフの壁が邪魔で、低空は見れません。なのでサソリ、いては諦めます。天頂の白鳥座。星のシャワーを瞳に浴びて時間を忘れます。ここでもUW-8.8を装着します。172倍です。リング星雲を導入すると大きなわっかになります。中心星は見えません。今日は光軸が少しズレているようです。コントラストはしっかりしています。
光軸のズレている原因は、ヘリコイドTの剛性不足です。UW-8.8は重いので・・・近いうちロープロのクレファードタイプに交換し対策します。
カシオペアが随分上がってきました。???オカシイ???カシオペアがからす座のような形になっている。1等星が一つ多い?よく見ると一つがゆっくり動いているようだ。金色に光っているので人口衛星ではないみたい。先ほどから随分人工衛星は見ているがいつも銀色です。ドブで導入しようとしてのですが、30秒ぐらいで消えてしまった。位置的には太陽光は届かないはずです。月も今は光量を持たせる状態でないはず。う〜ん、一体なんでしょう???
気を取り直してM31を導入。少し暗黒帯が確認できます。172倍でよく見ます。実視界が0.49°有ります。凄いですね!中心部がまぶしいです。少し、暗黒帯が判ります。多少大気が邪魔をしています。光害カットフィルターを装着すれば随分見違えそうですが、天の川の恒星達を見ているだけで十分楽しめるので、欲張らず鏡筒をずらします。
これ位の透明度があれば、銀河狙いをせず星の一つ一つを確認しながら美しさを楽しむことで十分満足できます。この様なコンディションを外さない環境があれば、光害地でも十分天体を楽しむことが出来るようです。
十分なストレス解消になったので欲張らず、2:00には部屋へ戻りました。
2002/4/18 AM2:00〜3:00
深夜、束の間の晴れ間「池谷・張彗星」を見るため、シュワルツ120ツインに、ケーニッヒ40mmアイピースを取り付け東北東の空を探すと、大きな球状星団のような明るい彗星を簡単に見つけ出す事が出来ました。
臼雲に覆われ「尾」は確認できませんが、どう見ても3等台に見えます。
光害カットフィルターを付けると、何となく尾が2度ぐらい確認できますが、やっとって感じです。
雲に切れ目から夏の天の川周辺を見ると、地上の光が大きく遮られ、久し振りに星の美しさを楽しめます。
屈折双眼はコントラストが良く、銀河・星雲が無くても十分に楽しめるので、気晴らしにもってこいです。
空が良いときに一寸見をする。空の悪い今の時期はそう言ったチャンス待ちになります。
12月15日AM2:00〜3:00
凄い空です。仕事で疲れた体を無視して、スライディングルーフを開けます。
ああっ、星が多い!
「ふたご座流星群極大日」で、空を意識したいた所、この空の抜けなら、町から銀河が見えるはずです。
因みに、自宅観望室は、「12cmツイン」が、メインです。
光害カットフィルターをワイドスキャンに装着、M81,82がハッキリ見えます。M64,65もまずまずです。
M51も渦の広がりまで確認できました。
今日の一番は、「ふくろう星雲」でした。何となく目が見えそうです。「12cmツイン」でこの星雲を見つけられたのは、多分初だと思います。
捨てたもんじゃないですね!乾いた夜は。
11月26?7?日
ついつい、このコーナーを忘れていました。(^^;)
結構冬型の気圧配置で透明度があり、深夜自宅より「シュワルツ120ツイン」で少し観望。
この間の、「双眼鏡サミット」の時、四国のYさんから借りた、国際光器のSW-30と言う2インチ84度と言うスペックのアイピースが「シュワルツ120」に非常にマッチングする事が判り、購入いたしました。
33pツインにも使用したいのですが、ピントが奥過ぎて使えませんので、シュワルツ専用です。
瞳径が3.6mmになるためバックグランドが暗くなり、また、凄い広角で星像の崩れも少なく気持ちよい観望が出来ます。
本日は光害カットフィルターは無しです。(車の中に置いたままです・・・)
星粒が引き締まっていて、色が綺麗です。そして広角な為、散開星団が非常に見ごたえがあり、本日は、終始流して終わってしまいました。
先日、ギャラクシーウォッチングを堪能していたので、深追いは無しです。それでも見方を変えれば、十分満足の行く観望です。
町からのベストシーズン、「冬型の気圧配置」がやってきます。これから寒さにめげず、冬の空を追い詰めていこうと思います。
「空の抜け」が勝負となりそうです。
7月15日(だったかな?)4,5等位まで肉眼で見えました。
ので、チョイ観望です。
前後の数日も続けて晴れでしたが、久しぶりの綺麗な星空です。
火星とアンタレスが低く輝ています。天の川が今にも見えてきそうな天頂付近の夏の大三角に120ツインを向けます。
M57、いつも通りクッキリ、リングです。
M27、40倍で見てもでっかいですね!今日は特にアレイ型の延長部分が丸くなっているのが解ります。
M31、25倍で見ると視野一杯に淡い腕まで何とか存在がわかります。中心部分はすごく明るい。
久しぶりに、二重星団を見た。綺麗なのでフィルターを外してしばらく見とれていると、蚊が出てきたので最後に射手座方面の天の川を流すと、明るい星雲がいくつか飛び込んできます。
透明度が高いと、こんな所でも結構見えますね!
今日はここまで。
7月2日 AM1:00
結論から言うと、町から星雲星団を見るには、日曜の深夜0時過ぎがベストです。なぜかと言うと空が一番暗いから!
それに、休みなので昼寝をしてあるから体が楽です。
頭上にはすでに夏の大三角、火星が団地の上(南西)に有ります。火星は高度が低く団地からの熱で像が揺らいで見れたもんではありません。
取り合えず、頭上のM57のドーナツをドブで見ます。50倍でくっきりかわいいリングが見えます。そのまま周辺のきらきら綺麗な天の川を流し、本日はそのまま120ツインに切り替えです。
25倍公害カットフィルターをつけ、アンドロメダ銀河へ。中心部やM32ははっきり確認できます。しかし、腕は光に飲み込まれ雰囲気がわかる程度です。東京方面はフィルターを使っても辛いですね。
実は、今日の目当ては、C/2001A2 LINEARなのです。
3〜4等位だというので、家から一番明るい東京方面の低空と言った悪条件でも、見えるかもしれない。今回は諦めていたのですが、この条件なので、いざ、チャレンジ!!
ペガサスを通って、そのまま斜めに南へ降りていくと3つの星の手前少し下に、大きな銀河のような淡い閃光。発見!
アンドロメダのような明るさ、大きさはM101位、ただ、あまりのバックの明るさで、テールは見えません。
50倍で見ると何となくコマの構造が解りそう?かな?
私にとって、二個目の彗星です。感動!
つづく。
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