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スライディングルーフを作る!!
の巻き。 

2000年 製作
2006/5 断熱塗料
2006/8/19 やっと気温35度を越えました。

 
二階の天井に穴を開けて覗いてみました。
すると、結構懐があるのでちょっと屋根から飛び出すだけで簡単に
出来そうです。

と言うことで、まずは屋根裏に床を作ります。ツーバイ材で(6×)張りに
根太受けを渡します。
根太を渡す。
水平に気を付けて!!
その上に合板を張ります。
そして、
おもむろに丸鋸を使って内側より屋根を切ります。
そして、
上から屋根を切りました。
う〜ん!平原に来たような見晴らし。
「開けてよかった!」
密集した住宅街でこの見晴らしはご機嫌デス。
しかし、早く何とかしなければ・・・。
ツーバイ工法で壁を立ち上げました。
しばらくは天気が持ちそうなので、ブルーシートをかけて忍びます。
次の日曜まで工事はお休み。

その間に望遠鏡を持ち込みお試し観望。
ムムム・・・
近所のマンモス団地の屋上水銀灯。廊下の照明。
何という光害だ!
南の空はアウト!!

その数日後、突然の大雨でブルーシートに池が出来、突然大解放・・・

仕事中の私の携帯に「階段が川になっているぅ〜」

これじゃむりないか?
出来上がり。
光よけに団地側を高くしました。
屋根はトタンの波板を使い軽く作っています。
回りには板金屋のおすすめで、安くてさびない、すごい?合金「ガルバニュ
ウム」を使いました。

スライドレールには肉厚4mmのLアングルを使用しています。
タイヤを片側4個づつ使用し浮き上がり止めに金具を付けています。
ルーフを閉じたところ。
後ろから

写真の日付は制作と何の関係もありません。
「ガラガラガラ・・」

「やっほー!私はみなみ」
その後、
夜中も結構明るいので中は真っ黒に塗りました。
床はフローリングを張る予定のまま、未だに下地のコンパネのままです。
床は結構揺れますが、眼視のみなので、問題なし。
ルーフは指一本でカラカラよく空きます。

現在、床暖房を入れようか悩んでいるので、フローリングがはれません。
しかし、今度の獅子座流星群は、暖かく楽しみたいな。
結局床暖房は止めました。
2002.6月
フローリングで仕上げました。

レール部構造



意外と構造のご質問が多いので、今回の構造を御見せ致します。
御参考にどうぞ!
頑張って御製作下さい!!


断熱塗装 2006/5/23

トタン屋根のスライドルーフは、夏場の日中には60度を越える灼熱ルームと化します。
その様な中に、望遠鏡を保管しているので毎年気が気ではありません。
それに、夏場は深夜まで放熱に時間が掛かり室温が下がらないのでなかなか星を見る気になりません。

仕事柄、ベンチャー企業との取引で面白い塗料を見つけ、まずは試しに使用してみました。
性能的には、輻射熱の殆どを遮る事の出来る水性塗料で、0.6mmの皮膜で相当の効果がありそうです。
ちなみに、H2ロケットの先端部にも使用している開発品だそうです。

  久しぶりに屋根に上がってみると、何とシルバーに塗った
塗装が全て剥がれ、さびが浮いているではありませんか・・・。(汗)
  とりあえずワイヤーブラシで錆を落とし、不精してスプレーの錆止
めを要所に塗りました。


更に不精して、プライマー無しです。
  2度塗りで、薄いグレーです。
実は、母屋の屋根も塗りました。
しかし見えないのですが、こちら側が西側で、東側の壁はガルバニュウ
ムのままです。
なぜかと言いますと、キャンピングカーの屋根に塗る分のネタを残したら
ギリギリ足りませんでした。(汗)
見てお解かりのように、スライドレールも塗れません・・・。


しかし、そこまでして母屋の屋根を塗った理由があります・・。
今回使用した塗料「シスタコート」
その後、さらに性能アップし
「ガイナ」という名前に代わりました

全て、100円の使い捨ての刷毛1本で仕上げました。

塗料と含有セラミックが分離する為、塗装前に電動の攪拌でよく混ぜて
から塗ります。
水溶性なので、処理は非常に楽です。

初公開ですが、スラルーフの中を御見せします。
この様な状態ですので、夏場の暑さは想像がつくでしょう!!

スライドのセンターロックは、コスモキッズについてくる紐を、2本の
ビスに巻き付けるだけの、超手抜きです。あはは・・・。
屋根全体を塗装した理由はこれ!
室内からの入り口側は、屋根裏でやはりこの様な状態です。
したがって、スラルーフ内が涼しくなっても、ここから灼熱が上がって
来ます。

元も断たなきゃ駄目!!
で、効果の程は?

まだ、塗ったばかりでデータとまではいきませんが、今日位の時期の
快晴日は、大凡42〜45°位まで室内気温は上がります。
しかし、何と温度計を見ると31°です。
北風の隙間風が涼しく入り込んでいるのですが、通常だと太陽熱に負
けてるんですが、ビックリするほど温度が上がりません。
トタンを触っても暑くなく、輻射熱も感じません。
夏場が楽しみになってきました!!!
写真を撮るため3時過ぎに裸足で上がったのですが、全然暑くなってい
ないのもビックリです。
熱が吸収されないで反射されているのでしょう。

更に、この塗装は20年ぐらい持つそうです。


本業のページでこの塗料を紹介していますので御参考に!



断熱塗料ガイナはここが最安値!


 
今後、夏場の状態をこちらで報告致します。
結構な朗報になるかも知れませんね!!

6月 梅雨の為、天気が悪く曇りでは外気温と変わらず。晴天にて最高38度で止まる。
6/27 pm2:00 晴れ 外気温29℃ 屋根裏及び観測室気温38℃
6/29 pm2:00 晴れ 外気温31℃ 屋根裏及び観測室気温40℃
その後、最高外気温35度があったが、薄曇のせいか室内温度41度で止まる。(7/18記)
8/8 梅雨明け1週間です。 最高外気温で36度を越えたようですが、今のところ観測室最高気温は44度止まりです。
   少しでも雲があると、思ったほど高くなりません。
   昨日一昨日は外気温35度で観測室気温43・42度が最高でした。
   雲の無日の温度差が7・8度、曇りの日は殆ど気温差が出ません。   
   以前の様に入室不可になるほどの高温にはならないので予想以上の効果に驚いています。
   39度近い限界外気温の日が楽しみです。

8/19 今年は最高気温が35度止まりでなかなか結果が見えません。室内温度は最高42℃止まりです。
    本日、pm2:00 快晴 外気温 35℃+  屋根裏及び観測室気温44℃ 


感覚的な感想です。
太陽光を95%反射している為、残りの5%が熱として天井から放射され室内温度上昇となります。
観測室は、僅かながら外気の通りぬけがあります。
それにより天井から放熱されても最高温度で44度止まりになっていますので、ある程度の通気設備を持てば殆ど外気と同程度の室温維持が可能に思われます。
実際に温度が上がった状態で入室しますと、以前の断熱をして無い状態では、天井の焼けるような輻射熱で、火に直接あぶられているような熱さで滞在不能でした。
断熱塗料塗布後では、絶対的な室温の違いと、天井からの輻射熱を殆ど感じないといった違いが明確にわかり44℃でもしばらくの滞在は可能な状態です。


断熱後の天井の鉄板を触りますと、ある程度の熱さは存在します。
恐らく5%の太陽光からのエネルギーを潜熱として蓄えられるものです。
その放熱量は断熱前の放射とは比べられないほど少ないと言えるでしょう。
この塗料の使用と、換気対策を併用すれば、観測室最高温度を40℃以下に抑えることも十分に可能と考えます。

そのような訳で、DIYで観測室に使用するのであれば、u/2,000円程度の長寿命塗料採用は、とてつもない改善と思います。

2015/1/26 現在、ガイナは普及し価格も安くなりました
地域によっては、住宅の外壁塗装に使用する場合、省エネ塗料として助成金が出ていることもあります
是非積極的に省エネに使用しましょう!

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