天体双眼望遠鏡HOME > テレビドラマ用ドブソニアン望遠鏡 2011/5/15発

テレビドラマ用ドブソニアン望遠鏡

更新
2012/5/25 情報
2012/6/13 主鏡が見つかりません。。
2012/7/7  明日から放映
2012/7/26  国際光器ドブ
2012/9/4  主役放映
2012/9/28  最終回


2012/5/2 某テレビ局制作会社助監督M氏より突然のメールが届く
7月からのテレビドラマで、登場人物が、ドラマの進捗と共にドブソニアン望遠鏡の製作を進めて行く・・・
シーンとしては、ドラマが進む中でドブ架台部分を手作りで完成させていくという設定だそうだ。




場所は標高2300メートル、山奥の診療所。
役柄は追って説明するが、手作りの望遠鏡の進捗が主人公の成長に合わせ天空に近い場所の雰囲気を醸し出すようです。
で、そのドラマ制作にあたり、ドブソニアンという天体望遠鏡をどのように作ればいいのか?
スタッフ関連ではわからないのでということで、協力と技術指導の依頼です。

番組については、まだ公表できない部分が多いので、ある時期までお待ちください。



そもそも、私は日本のドラマはほぼ見ることが無い類です。
なぜかと言うと、あまりにずさんなものが多すぎ、描写としてのレベルの低さを私の感性が許してくれないからです。
例えば、釣り具で云うとスピニングリールを上下逆さまに使っているシーンなど、ストーリーの前にスタッフ一同「あふぉですか?」って思わせるほど。
例えば、全力で殴っても、倒しても、その後で元気いっぱいに相手に反撃する、有り得ない超人・・・。
例えば、兎にも角にも、ツール一つとっても、製作側の誰も理解ないまま・・・、有り得ない状況のまま、まじめにストーリーが進んでいく。
そんな何も知らないスタッフが作るドラマが面白いわけありません。

「何事も本格派な、私が悪いのか?」

しかし、テレビという説得力は、万人へ誤った知識を植え付けて行く一つの罪でもあるかと考えています。
今回は、こと、ドブソニアン望遠鏡という超マニアックな天文機材。
一般市民に誤った知識を植え付けてもらっては困る・・・。

そんなKIKUTAの個人的な考えから、技術指導を行うことで、安請け合いをしてしまったのです。


で、詳しく話を聞きますと、やはり、一通り本腰での協力が必要となり、やるからにはキッチリとと、現在進捗中です。
5/5日ごろから状況の聞き取りを行い、必要なデザインから進め、製作工程、必要材料、必要工具など監督側に説明を行い、ほぼ最終的なデザインが決定しました。


個人的には、このデザインでいきたかったのですが、架台を大きくしたい為以下になりました。

鏡筒径を45センチ位で、立てた時の全長を1.5M位で収めたいとのことで、無理やりの形ですが、ドブソニアンの為に已むを得ませんです。
最終的に鏡筒完成までドラマは進まない様ですが、何らかの変更で完成に至った場合、番組用ディスプレイになる可能性もあるので物的には完成させるつもりです。


そんなわけで久しぶりに望遠鏡製作を始めるわけですが、本業や、「今年こそカジキ」等で大変多忙の中、7月スタートということで、今月27日位から収録が始まるようです。
最初のころは、ドブ架台の製作入るシーンで、木を切ったりする程度なのでこちらで盛作の手伝いは要らないのですが6月位からはかなり手間がかかりそうです。


つきましては、ここで皆様にお願が御座います。

誰か首都圏の方、製作等協力頂けませんでしょうか?
・木工や、ドブ製作経験者で今回の件で、面白そうだなぁと思い、行動する余裕のある方。

また、製作費が殆ど無いので、光学パーツ等のジャンクや無償、または格安提供頂けないでしょうか?
・光学系は、反射ミラー径の30センチから40センチ位で焦点距離1500mm位の光学系一式。
・スパイダー、セル関係
・接眼部やファインダーの綺麗なもの。
・架台のベアリング

是非協力頂ける方はKIKUTAまでご連絡下さい。


ということで、テレビドラマ内で、本格的な望遠鏡が自作で進んで行くという、なかなか興味深く面白い状況なので、今後レポートを兼ねて行こうかと思います。
お楽しみに!



2012/5/25 情報
皆様応援のメールありがとうございます。
しかし、未だにご協力に関してはナシノツブテ・・・
どなたか30〜32センチ位のミラーセット余ってませんかね?
また、先方から、「部品はあまりピカピカじゃなく使われていたようなのが良い」と御要望がありました。

是非是非!ご協力をお願い致します。

進捗も、今のところ、現地ロケが山梨?長野だったか?の山奥ロケ地で始まったようです。
今の段階は、ドブを製作する板を切り出すシーンだけなので、(手鋸でギコギコだけ)私はその先の準備を頼まれています。。

番組自体の内容は、HPに記載する場合、前もって許可が必要で面倒なので、ここでは伏せておきますが、ヒントを出しておきますね。
主演:向○○
医療ものです。
これじゃバレバレになるかな?

わたしゃ芸能人はまったくもっての頓珍漢なのですが、主演の名前を言ったら回り中から「サインもらってきて!」「どんな仕事でもするからロケへ連れてって!」と大騒ぎでしたのできっと有名な方なのでしょう。
いっぱい肩入れして頂ける方(ミラーもね)でしたら、ロケ地へ技術指導者としてお連れ致しますよ。

自作するドブソニアン望遠鏡の最終デザインです。 32センチF4.5位のミラーが妥当かな。


なんにしても、どうでもいいことで、人生を楽しみましょう。

んじゃ、お願いね!待ってるよ。




2012/5/27 四国のY様より斜鏡のお申し出! ありがとうございます。 
        有難く使わせて頂きます。


2012/6/13 主鏡が見つかりません。。
     
2012/6/3  Nさん、32センチ。
2012/6/13 Iさん、20センチ。
主鏡のお申し出ありがとうございます。
今回の主鏡は、残念ながら仕様に合わなかったのでご辞退させて頂きましたが、お気持ちを有難く頂戴いたしました。


【現状】
30センチから40センチ位で焦点距離1500mm位の主鏡:予算3万円以内で使用可のものを求めます。
・主鏡セル(無くてもOK):主鏡とセットなら必要だが、単独では不要です。これは自作かなのでどちらでも。。
・斜鏡:OK
・斜鏡セル:OK
・スパイダー:32〜40p用のものあれば助かります。(無い時は笠井で買う予定)
・接眼部:確か私が持っていたのですが、現在捜索中
・ファインダー:OK
・架台のベアリング:中華テーブル用の確りした中古などがあれば助かります。(直径35〜45p)

で、結局、あまりきれいな部品ではなく、ある程度の年季が入っているものの方がよいということになっています。

現在、撮影でドブ架台が製作に入ったところまで進んでいます。
多分、番組をばらしてもいいころだとおもいますので・・・

  サマーレスキュー

です。



2012/7/7 明日から放映

雨の七夕ですね。
星は見えませんが、明日からドラマが放映されます。
ぜひ見てくださいね。

日曜夜九時〜
日曜劇場「サマーレスキュー〜天空の診療所〜」|TBSテレビ
向井理、尾野真千子、時任三郎、出演の医療ドラマです


しばらくは、ある人物が、ドブを傍らでコツコツ作っています。
そのうちに、主役も作り始めます。
一番ドブソニアンが出てくるのは7話の9月2日だそうです。
あまり詳しく書くとつまらなくなるので、これ以上の内容は書きませんが、実際にどの程度ドブソニアンが登場するのかは全然わかりませんです。^_^;

で、パーツの方は残念ながらあまり集まりませんでしたので、来週あたりに国際光器の30センチドブを購入しようかと思っています。
ただ、あそこのホームページはいつもいい加減で、在庫があるのかないのかわかりません。
早め(急ですが今日中)に連絡頂けたら、30センチ〜32センチのドブ(銀時などでもOK)を5〜7万ぐらいで買いますので宜しくです。

で、撮影などについてですが、最初は私の方で製作だったのですが、図面を渡していたところ美術スタッフが木工部製作可能になり、胸を撫で下ろせました。
カジキシーズンがやってくるのと、仕事の新企画で激忙し状況に入ってきたので肩の荷が降りました。

しかし、光学系はこちらで直接指示が必要なのと、取り扱いや観測のノウハウ他、天文素人さんに本格的なドラマになるよう指導が必要です。
それは8月の半ばに撮影地の霧ケ峰まで行かなくてはなりません。
それはちょっとしたレクと考え楽しみにしています。

しかし、光学系の取り付けまでは本体を確認していないので大変不安があります。
一度確認したほうがよさそうで、近日見に行くか悩みます。。



2012/7/26 国際光器ドブ

いやいや、忙しくて趣味は何も出来ていません。
その中で、お楽しみになりつつある「サマーレスキュー」ですが、テレビのレコーダーが故障で前回を見れません。
どんな進みなのだろう?

ドブ本ちゃんはこれからなのでまあいいとして、どうやら2本作らなきゃいけなおのでとりあえず国際光器のドブを仕入れときました。
部品取り用に使うのですが、パーツで買うより激安です。

WHITEY DOB 30cm/F5  メチャ安ですね!



税込で98,000円

しかもレーザーコリメーター「V」+コリメーションアイピースがおまけ。
更に、付属品の確認したらアイピースや鏡筒のキャップまでついているのですね

これじゃ望遠鏡屋さんも儲かりません。
ユーザーだけが大笑い? いやいや、不景気ではユーザーも厳しいでしょう。。

しかし、手元にあると山奥へ観望に出かけたくなります。
望遠鏡入門者にはこんなのがおすすめだと思いますが如何でしょうか?




2012/9/4 主役放映

その後色々有り、というかいろいろ省き、ということに。
私自身が仕事と海のシーズンであまり協力ができない状況になっていました。
また先方の、「あまり望遠鏡には本気になれない雰囲気」も感じていますので、モチベーションも落ちています。

撮影は8月の上旬でほとんど山で終えるということです。
現場指導も無しで、助監督に細かいことを事務所で指導することにしました。

ロケ場所は、徒歩で山道を小一時間、とても私が夏に行けるところではありません。
同じように、スタッフたちもドブソニアンを2つも運ぶのが難しいようです。

話は簡単、台本の書き換えで向井くんは「つくろうと思います」で終わらせることに。


結局、最初の設計も、8角形にした意味を忘れたようで、作りやすくすることで勝手に6角形に変更されてしまいました。
結果、十字スパイダーが大変なので一本スパイダーで変更させたのですが、何を勘違いしたのか?どうでもいいのか?斜鏡の向きが・・・・。
まあ、一般の方には全くわからず影響ありませんが。。

 Yさんごめんね!こんなんなって・・・(゚∀゚)



しかし、ドブを作っている雰囲気は良かったですね。

 



 



やっぱり役者は絵になりますね。
しかし、設計よりかなり端折られてしまったので、このドブ、後で使い物になるか???



 

 

こんなに☆が見えたらしいので、よかったとしましょう!(^0_0^)

どぶソニアン望遠鏡の雰囲気もいいでしょう!


 どこの観望会でもあるような感じです。


 



唯一、私の登場です。

向井理ではありません。

そりゃそうだ・・。 



赤い矢印の先に、KIKUTA 参上! こんだけだよ!


ドブソニアンの一番出てくるのは9月2日だけです。
あとは、多分、僅かな脇役でしょう。

でも、一般の方に、ドブソニアン望遠鏡自体がよくわからなかったのでは?
暗闇だから仕方がないか?

でも、大きい望遠鏡の認識は出来たでしょう。



なんにしても問題もわかりにくて一安心でした。
内心ヒヤヒヤでしたが。。



2012/9/28 最終回

先週の日曜日で最終回でした。
結局、ドブはあまり人気無いようでその後の出番がありませんでした。
本来の、尊敬する人の真似をするという、速水の倉木に対する気持ちからドブソニアン望遠鏡を作り出す。ってのも無しでした。

地味だし、でかくて重くて大変だし。
ってわけで、先週日曜に、サマーレスキュードブをもらいに行く予定でしたが、助監督にすっぽかされました。ナヌ!
TBSの方から、もしかしたらまたシリーズ2とかの可能性もあるので保管したいと、急遽変更になったそうで、何の得もないドラマ参加でした。


あ、部品返却と一緒に、TBSのタオルとか番組のグッズとかもたっらけど嬉しくないのでダンボールの中です。



一応、終了です。


 



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