天体双眼望遠鏡HOME > 自作「しゅみかど」 2010/3/12発

   車に積み置き・・・ 自作「しゅみかど」
  25cmシュミカセをドブソニアンスタイルで いつでも使える「ちょうどいい」サイズを作ってみます!

更新歴
2010/3/14 なんということだ!

最近は、歳のせいか・・・大型望遠鏡を毎回持ち出すのに気合が足りず、観望出動は極めて低くなっています。
でも、やっぱり天気がいいと暗い山へ行きたく成ります。
其の様な要求を暗に満たしたく、2009年の「双望会」フルーマーケットでミードの25cm/F6.3 シュミカセをお手頃価格でゲットしていました。

手軽に観望が出来る望遠鏡。
今まで色々使ってみましたが、とにかく手軽に使おうと思うと口径の制限が出て、結局、小口径では銀河関係が楽しめないので、やっぱりイマイチです。
前々から、口径の割に体積の小さいシュミカセが気になっていて、ただどうしてもシュミカセは口径比が高くなり低倍率が厳しいものです。
しかし、このミードのはF10とF6.3があり、F6.3なら焦点距離が1,575mmですみますので結構な使い勝手が想像されます。
また、シュミカセですので、無改造の双眼装置使用が可能です。場合によっては2インチ双眼も可能です!

口径は250mmであれば、銀河関係もまずまず行けて、重量的には現在の体力でギリギリの辺りです。
ただし、重量的に赤道儀を使用するとGP-Dクラスでも無理がありますので手軽な観望は無理ですね。
惑星狙いではないので、手軽なドブソニアンスタイルの望遠鏡システムを狙います。

鏡筒をてに入れ、かれこれ4ヶ月が過ぎ、そろそろ架台を自作しようかと考え、またまた回転テレビ台等購入し始めました。
しかし、架台といえど、位置から作ると結構大変です。
なんかジャンクの流用品は探せないかと思案していました。

で、ふと思ったのが、笠井トレーディングでGINJI250Dの架台がたまに放出品で掲載されていたのを思い出しました。
調べてみるとGINJI250Dの鏡筒径は303mm、LX200は293mm。違いは10mmなので、どうとでもなりそうです。
で、狙いを定めて1ヶ月。見事?新品の架台部分が9,800円で放出され、すかさず「ポン!」です。



 と、言うことで、役者が揃いました! しかし、こうやってテーブル(サイズ1200mmです)に置くと、でっかい。

構想
シュミカセをドブソニアン架台で使用する。
その場合、高さが無いので、架台を乗せる台も用意する。
その台と、架台を組み合わせ、望遠鏡収納出来るボックスにすることで、コンパクトに仕舞える様にする。

以上の構想で完成できれば、サンバーキャンパー室内の後ろ左側にあるテーブル部分に鎮座させ、気が向いたらそのまま観望地へ向かえる様になる。(^−^)



とっても楽しみなので、さっそく製作に入ります!

     
 久しぶりに、作業台に物がのりました!  先ずは、耳軸を取り付け、クリアランスは
後にスペーサーを挟んで調整します。
耳軸は筒内側からビス4本止めになります。
補正板を外して作業しました。
 
     
 左右の耳軸が付いた所です。  組み直し、とりあえずセットしてみました。  意匠的にはなかなかなものです。
     
 GINJIの耳軸アップですが、ドブソニアンの域を超える
高精度なものです。
 前後移動でバランスが取れ、フリクションは大きなつまみを
回すことでクラッチのような微調整が可能。
縦の動きは極めてスムースで、驚きです!
 鏡筒長が短いので架台の動きは非常に重要
縦は、驚くほど満足いくのですが、横は駄目
横回転は相変わらずのテフロン3点支持
ここは改良する必要性がありです


今日は、会社が定休で、無人の作業場で粛々と作業が出来ていたのですが、穴あけの墨出しの時、何故か仕事に来た者がいます。
更に、私の作業を見ながら話しかけられ、それに合わせ、ながら作業。

案の定、墨出しの基準点を間違え、全ての作業を2回行うことに・・・。
耳軸のところの汚いアルミテープは、間違え穴を仮に塞いでいます。(^_^;)ゥガ

で、とりあえず組み上げてみましたが、耳軸に左右5mmづつ隙間が空いてスペーサーを作らなきゃいけないのですが架台が木製のため、無理して歪ませると上手くはまってしまいます。
この耳軸は、受け側でフリクションを取っているわけではなく、耳軸内にシャフト構造になっているので、若干の無理をさせても問題は起きないでしょう。
地面に座っての観望は辛いので、早々に次の作業を行わねば・・・。
本日は、疲れたので此処までで、「シュミット・カセグレン・ドブソニアン」=「しゅみかど」ファーストライトで終了しました。


この後の構想・工程
架台の下のテーブルは外して、テレビ台に直乗せで横回転方向をスムースにします。
回転テーブルが直径30センチなので揺れを確認し、問題無ければ、架台を小型化するために縁の部分を立ち上がりに合わせカットし、四角にします。
更に、肉抜きで軽量化を図ります。
四角くなったドブ架台の外側に合わせた「かぶせ箱」(スタッキング)を製作します。
その台を観望時は使用し高さを出します。
収納時は、ドブ架台の間に、鏡筒を反転させ落とし、それにすっぽりと、被せ箱をかぶせ仕舞います。
そうそう、耳軸のスペーサーも出来れば作ろう。

上手くいけばいいなぁ。と。



2010/3/14 なんということだ!

コンパクトなスタッキングにするために、四角い架台部に合わせボックスを作る前に何か流用出来るものはないかと検討していました。
大きさが、なんとなく、「武蔵五百」に使ったボイド管に近いので、GINJI架台のベース盤を外して乗せてみました。

なんとぉ!大きさが同じです。

これだと、架台部に乗せてもぴったりと収まってしまいます。

うーん・・・、どうしよう。
簡単に架台ベースになり、更に本体をすっぽりかぶせて収納が出きてしまいます。
すげー簡単です。。
ってことは、寸胴鍋買って被せるって手もあります。しかし、寸胴は高すぎなのでパス。大型ポリバケツでも買うか?
しかし、大きい。重い。

構想が崩れて行く・・・。でも簡単は魅力です。

 ちょっと悩みます。これで作ってしまえば、間違いなく「しゅみかど」は完成で、終了です。

なんか芸が無さ過ぎ。


つづく

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