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本物のスターパーティー
      2012 第五回「双望会」(そうぼうえ) 

2012 第五回「双望会」

2012年10月19日〜21日、今年も例年どおりに愛知県 スターフォレスト御園にて開催された。
第四回望遠鏡・双眼鏡サミットから通算で12回連続参加でこの御園へ通い続けている。
恒例のKIKUTAレポートです。


今回は、今までと大きく変わったのが、アクセス!
新東名高速道路と三遠南信道路部分開通で「浜松いなさJCT」より「鳳来峡IC」 まで高速並みハイスピードで到着しました。そこからスターフォレストまでは40分程と関東からだと1時間は短縮となりました。
更に、山道や一般道が少ないので機材に優しい移動となっていました。(^.^)

会場は、双望会ボランティアスタッフとスターフォレスト御園館長の十分配慮された環境で、この上ない気持ちが「今年も来てよかった!」と年一の友との再会を楽しみます。


天候は2日間共に良く晴れ渡り暖かです。
観望途中は少し雲が通り過ぎ、適度な休憩ができる感じです。
台風一過に近い状況ですので、初日は夜露も少なく透明度は最高な感じ。
2日目は、夜半までは気圧が上がった分の露攻撃、夜半からはまあまあの湿気と抜けた空です。


多忙な中、仕事を一切忘れ、これから三日過ごせると思うと涙チョチョ切れです。
出発は木曜の深夜を予定していたのですが、台風の影響で土砂降り。
荷物の積み込みをためらいながら、ネットで雨雲レーダーを確認するのですが、どうやら午前4時ぐらいで急激な回復になるような感じです。
やむなく、サンバーを倉庫の中まで入れて機材積み込みを始めます。

今回の機材は、「武蔵五百」と「ホワイティー・ドブ30センチ」です。
実は、武蔵はこの出港のあとここへは戻ってきません。
四国のY氏の元へともらわれていきます。

実に私の最後の大作。
でかくてガサツだけど、とことん楽しませてくれた大筒です。
しかし、昨年の双望会のように、体を痛めたりするとどうしようもないぐらいの大型望遠鏡で依る歳に勝てず稼働は全くなくなっています。
そのまま、倉庫のゴミになっていくのも悲しいのでアクティブなY氏の元で活躍を期待いたします。
「宇宙箱眼鏡」と「武蔵五百」が手元から離れ、KIKUTAは抜け殻のような心境・・・・・

しかし、望遠鏡の神は仏を見放しません。^_^;

何故かここに、新品の30センチ ドブソニアンがあるんですね。

久しぶりというか、新品の既製品のドブソニアンってもしかして初めて?
昔だと、中古のミラーでもこの製品より高かかっただけに、時代の移り変わりの凄さを予感します。
っていうのは、この98000円の望遠鏡が恐ろしいぐらい見えるのでは?と予感しているからです。。

経緯は他のページでご存知とは思いますが、本当はこれになる予定で、実際には、これに一時的に接眼部などを移植していました。

 これ ⇒  「サマーレスキュードブ」



というわけで、サンバーへこの大きな2つの筒をきっちり詰め込み、入らないものはルーフキャリアへ乗せたいのですが、まだ大雨が降っています。
やむなく30センチ用の架台ほかを助手席に押し込み雨の上がる4時頃にスタートします。

道的には、東名高速より中央道の方が好きなのですが、今回は新東名チャレンジですので行きは東名へアクセスします。しかし、大雨上がりもあるので最短で高速へ入りたいため遠回りにはなりますが川崎インターから乗ることとしました。
早く圏央道が繋がらないかと待ちどうしく感じる下路走行ですが、乗ってしまえば電車道。
眠気と戦いながら、カーナビに出てこない新東名の最後の大カーブから左へ分岐で「三遠南信道路」へ入ります。

すげー道です。
シールド工法で開通したトンネルだらけの直線の多い弾丸道路です。
今まで何時間も(ちょっとオーバーですが・・)掛けて山越えしていた下でこんなの作ってたんですね。

ほかの車も全くなく、あっという間に東栄町です。
正直言って、ここにこんなに、誰が?税金投下したの???

個人的には大変便利で有り難いけど、今の日本からしたら全く以て疑問符な道路です。
ま、最後は、飯田へ抜ける道になるようだから、いいだ・・・。^_^;

で、気がつくと、またまた一番乗りになっています。
みんなが到着するまで寝ることとしますが、助手席まで一杯で、背中のリクライニングが出来ないこの状態でどうやって寝ましょう。

あれこれしているうちに・・・中略・・・


毎回同じように楽しく時が流れていきます。

機材セットが終了し、沈むゆく細い月をホワイティー・ドブ=WDで覗くと、綺麗な月面が観測できます。
アイピースはもちろんイーソス。
開会式と夕食が終わるとサンバーへ戻りオリオンが昇る頃までひと寝入りです。

今日の観望は、実は武蔵最後なのにアイピースが足りません。
なんと、観望はWDと決めていたためにアイピースを一つづつしか持ってきませんでした。。
なので、WDオンリーで観望です。


 しかし、WDお見事!!

 予想どうりです。

 F5 30センチの能力。

以前はGSや銀次(同じ?)ですごいシャープで気に入っていたのですが、あれから随分と時が経ったので、チャイナの技も更に向上したのでは?と期待がありました。

結論的な評価では、反射率の向上でしょうか?
めちゃくちゃ明るくクリアな像です。
惑星だと明るすぎて迷光処理が必要です。

まるで屈折望遠鏡のような抜けの良さです。
銀ミラーの憧れがあったのですが、色合いもかなり良くなり、このままでも十分な感じです。
若干のチューニングで十分な望遠鏡だと分かりました。
また使い勝手や付属品など考えると、98,000円と言うこの低価格は、まさに「自作の道を閉ざす」”最悪の望遠鏡”です。(^Д^)

M42等は、半端なく美しく、これが反射望遠鏡ですか?と、疑いたい感じ。

考えちゃいますね。
一応、双眼装置仕様にしようと、既に一回り大きい80mmの斜鏡も用意しているのですが、ヌケが落ちるともったいないので考えてしまいます。
視野的には、イーソスの広角とで十分に満足です。

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今回は、地元組はそれぞれの事情で参加していません。
が、勝手知った顔ぶれの中で、楽しく会話しながら星見を楽しみ、初日は終了です。


2日目は、フリーマーケット、機材紹介が明るい時間を占領しています。
フリーマーケットでは、星図を売った分で、短焦点広角アイピースを一個ゲット。

今夜の木星が楽しみです。



毎度の機材紹介では、皆様の一年間の研究発表?が、次々に披露されます。

 これは気に入りました!

 これもいいね!

て、いうか。

基本、反双好きです。

他もちろん、大型ドブ、屈折双眼、アポ、クラシカルスタイル、太陽望遠鏡、自作や工夫品など様々に様々なアイデアを見て触って、もちろん踊っても構いません。。


機材紹介が終わったあと、何やら天から変なものが降ってきました。


 これをお使いください!





 おっ! いいね。



 ○万五千円です。



 おお、最高にいいね。





ってわけで、「ホワイティー・ポンセット・ドブ」になっちゃいました。(^.^) 

 この件の詳細は、他ページを作りますのでお楽しみに。


夕食後に、ビールでひと寝入り。
目が覚めると、煌々と木星が私の目覚めを待っていたようです。

フリマで購入した短焦点アイピースにバローかまして600倍越えで木星見ましたが、視野にピタッと君です。
いやはや、何もせんと、昔の夢が勝手にかなっています。
ヘリクロスの立場ありまへんです。

300倍程度でじーっと木製を見ていると、シーイングの良さも手伝ってグニャグニャした木星の模様がはっきり見えます。こうなってくると、赤道儀とアポのセットが不要になりそう!

このお手軽で、スゴーイセットは、気軽な出没可能なので、星見稼働が復活しそうです。
今度、惑星用にビノビュー突っ込んでみます

そして、久しぶりの銀河廻りを堪能し、薄明前にサンバーの布団の中へもぐりこみます。


目覚めは閉会式直前。

記念写真を撮り終了です。




帰りは、私と同じ「ブラックサンバー」乗りのY氏へ車中へ「武蔵五百」が乗り込みます。
更に磨かれ、大きく活躍することを祈りつつ、別れを告げます。

 ※Yさん、奥方のご理解を得られなかった場合、筒の中をねぐらにして下さいね!(^Д^)


とかいいながら、ホワイティードブの改造を課題に帰路は楽しく、いつものように渋滞を避けつつ、深夜に私の双望会2012が終了しました。



おまけ

国際光器がこんな反射鏡を持ってきましたがびっくりです。
結構良い事ずくめですね!



優雅に木を楽しむ
道具を持つ喜びの真骨頂でしょうか
見習いたいこだわりです



対空型手ブレ防止機能付き双眼鏡
対空なら架台に乗せても?って思っちゃいけませんぜ!
このオリジナリティーが、「双望会」



じゃあ、これかい?

うん、OK!




こんな味わい深いものも
「双望会」だよね!
5cmハーシェル・ニュートン 5cmハーシェル・ニュートン 


終了!!


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