目の改造前
2002/8/6
オペが、明日7日に決定した。
視力は両眼とも0.1以下である。
今までの問題点
近視乱視共に子供の頃から強く、天体観測を始めた頃は乱視で乱れた像に疑問をもたず「望遠鏡の像はそんな物だ」と実態を正しく見ていなかった。
点像が縦にダブり「これはシャープでしょう?」と尋ねられると、判断基準が根本的に違う為「?」状態が多かった。当時、連続装着が可能と言う事で乱視矯正の出来ない近視用コンタクトレンズを使っていた為である。
天文ショップのオーナーに相談したところ乱視では仕方が無いと聞き、乱視矯正入りコンタクトレンズ「フォーカスト-リック」(1週間使い捨てタイプ)に切り替えた。
オペ前のコンタクトレンズ
右目: SPH -2.75 CYL -1.75
左目: SPH -3.50 CYL -1.75
これは良く見える!生まれて初めての感動であった。両眼とも矯正視力は1.2である。
過去に、ハードコンタクトレンズを使っていた事はあったが、常に目の負担があり又見栄えに対しての意識も薄かった為比較は出来ない。
「フォーカスト-リック」は良い助けとなって今日まで使っていてが、問題もあった。
EMSを使用する場合、下を見る機会が増えてくる。
乱視用コンタクトレンズは、構造上水平視をしている場合は何も問題が無い。レンズの下に厚みがあり重力の作用で安定する為それ以外の向きに顔があるとレンズ位置がズレ通常以上に乱視状態が強くなる欠点もあわせ持っているのである。
従って、素晴らしい双眼システムを利用する際、最悪の状態になり憂慮が続いていた。
また、長時間コンタクトを装着しているとレンズの汚れも大きな問題となっていた。
メガネの煩わしさは、不要な物が顔についているということで理解していただきたい。
今回、オペまで3日以上(ハードタイプの方は1週間)コンタクトを外して目を安定させる必要があるため、10年ぶりにメガネを作ってみた。
なんと湾曲が強いこと!色収差が又強いこと!アポがどうの?言う前にメガネ大丈夫ですか?と感じてしまいます。
ただコンタクトと比べてシャープなことは感じます。
実生活の不便さは、目の悪い者でないと理解が及ばないと思われここでは触れない。
考えてみると、「目が良い人はどう見えるのだろう」と、相対比較を聞いたことが無いので、私が体験できる楽しみにわくわくします。
病院の選択
私が決めた病院は!?(注:2005/6/情報 閉鎖するようです)
ビバリ-ヒルズ・レーシック・センター「新宿南口眼科クリニック」
選んだ理由
・近い
・安い(キャンペーンで生涯保障付き43万円ポッキリ)
・Eye Tracking Systemが導入されている。(これはレーザーが目の動きを追尾する装置)
以上の3点です。
特に、ポッキリ価格は好感が持てます。以前、他の病院で尋ねたところ、人により金額が変りますと言われその幅に驚いた物でした。
Eye Tracking Systemは、今まで手術中に目が動くとやはり加工精度が落ちて不安がありました。最近、「シンチレーションキャンセラ-」があるように、この世界でも、その様なシステムが導入されている病院を考えていました。
コンピューターにある程度依存できるオペが、前提と考え、一通りの条件が満たされていたので、夏休みを養生に当てることで全てが整ったのです。
相変わらず、思い立ったが吉日で、8月3日にお盆前のオペを電話で予約し、昨日、検査・カウンセリングをすませた。
そこで、実際にオペをして下さる院長とお話をした所、若くして実績があり、人間的にも信頼が持てる人物と判断し、任せてみようという気持ちで、そのまま明日7日実行としました。
追って、詳細と、経過をレポートしてみようと思います。
オペ当日(8月7日)
いよいよ本日オペです。
度付きメガネ最後の日、予約時間は17:00。早めに自宅を出て1時間以上前に到着なので、隣の「喫茶ルノアール」で汗が引くまで一息入れる事とした。午前中に病院から一番近いホテル「サンルート東京」の少し高い部屋が取れた。準備万端である。
いよいよ眼科の扉を空けた!
早速検査が始まる。今日は最初から院長の検査である。何故かメガネの度数合わせをする。非常に細かく追い込んで行く。
「KIKUTAさん、本当は此処までやって合ったメガネが出来るんですよ!」と説明される。片眼で1.5づつの視力で乱視も皆無のレンズでしばらく目を馴らし、再度追い込みをする。最高の矯正度数を出すのです。私の目はこれが限界でした。
その1.5の矯正の中で3段階に分け私は年齢的な部分で一番弱い度数に落ち着け、老眼の影響を減らす処置とするそうです。
1.5弱が手術後の目標とされました。
おそらくレーザーの放射量をインプットするのでしょう。他に、眼球の撮影、眼圧検査、角膜の検査など一通り行なわれ、暫く待たされます。その間院長は前の人のオペを済ませます。
手術前室に呼ばれ、看護婦さん(全員20歳〜30歳位の美しい方ばかりで・・・)が、麻酔目薬をし、角膜の厚さを検査をします。超音波センサーを眼球に直接当て調べます。1分もしないで終了。麻酔のせいで痛くも痒くも有りません。
いよいよ手術室です。
Gパンのまま手術用の椅子に寝ます。今日午前中にしばらく頭を洗えない為超短く散髪して来た時と同じような椅子で、仰向け状態です。
顔だけ残しシーツの様な物で覆われ、片目をプラスティックガードで覆われまず右目が準備されます。
「手術中はなるべく上を向いていて下さいね!」と、やさしく促されます。
センターポイント用だと思いますが、赤の弱いレーザーが常時出ているのでそれを見ることにしました。
「↓」の部分がスライス・カットされ薄い角膜の厚み(凹凸)をレーザーで調整するわけです。
本番は片目5分も掛かりません。
まず、再度、麻酔を点眼され角膜をスライスカット。エンドを少し残しめくります。やってる事が見えます。
エキシマレーザー照射。機械が唸っています。看護婦がカウントを取ります。3.2.1.0・・・その間、何も見えなくなり視線もどうすれば良いのか解らないパニックに陥りました。
予想していた通りの現象で、ここでEye Tracking Systemが活躍しているんだろうな?と自分を落ち着けます。
その後、院長が、瞳の中の照射部分を掃除するのが見えます。ウエスのような物で拭っています。
剥がしたフラップを戻し、馴染ませ終了となります。
勿論この間目蓋を開く器具が使われていましたが痛くも有りません。
同じ手順で、左目も行なわれます。
途中で一度だけ「目を動かすと危ない!」と怒られましたが、特に心構えが無かったので仕方が無いと思いましたが、事前にもう少し細かく聞いておけばよかったと思います。
あっ!と言う間にオペは終了し、ゴツイ保護メガネをかけ歩いて術後室へ向かいます。
視界が「サランラップ越し」の様に見えます。ただ、輪郭は今までと比べられない位ハッキリしています。
小一時間ほど、ユッタリ椅子にて休憩をします。多少瞬きをする際ごろごろ感があります。そのせいで涙が止まりません。
院長曰く「涙が止まらない人は50人に1人位で1日で止まります。もう少し休んで下さい」との事ですが、最終オペで、看護婦さんたちのタイムカードの音が「ガチャ、ガチャ」と聞こえてくるので御いとまする事にしました。
「備えあれば・・・」で、ホテルを予約していたので、院長も良かったね!と、歩いて一分ほどのホテルに到着です。
ホテルで・・・
参りました!小さい字が見えません。チェックインする為のサインが出来ません。クレジットカードのサインも出来ません。
ごついメガネで涙を流す変な爺のせいか?気遣いの無いホテルマンに呆れる!状況も説明した上でも、「サインを頂かないと・・・」だって?「おめーらバカヤロウ知恵も気配りも無いのか!」もう一寸考えてくれ、「世も末だね!!」
まあ似たような事でうちの社員のクレームを受けることもあるので仕方無しに、必死の思いでサインを済ませ、部屋に入る。
2時間もすると涙も止まり目も随分見えるようになってきた。お腹が空いたのでルームサービスを頼みたいが、部屋にはピザのメニューしか置いていないし字も読めない。、仕方が無く、1F、2Fのレストランに行くが、団体客が多く、落ち着ける店が無い。
コーナーに、「ampm」の自販機コーナーがあり救われ部屋で不自由な食事を済ませる。
目に、プラスティックの手術時に使用したのと同じアイガードを目蓋の上にバンソコウで止め睡眠中に目を触らないように処置する。この行為は1週間続けねばならない。
それと、つい忘れそうになるが1時間毎に目薬を差さなければならない。特に3日間は、感染症の恐れがあるので忘れてはならない。他の危険は無いが、この3日間が勝負ということだそうだ
2日目(8月8日)
AM11:00チェックアウトを済ませる。このホテルで唯一許されるのが、アウトタイムが、インから換算されるようで、昼過ぎまで許されていた。
翌日検診をする為、午前中に来院する。
経過検診をすると、左目は1.2、右目は1.0。サランラップ状態は取れて非常にクリアーな視界である。特に左は乱視も無く素晴らしい出来だ!右目の焦点は左と同じなのだが、像が3重にダブり、判別度が落ちる。
院長曰く、「2.3日で安定しますから」との事で次回8月14日の検診予約を取り病院を離れた。
あまりにカッコ悪い「防護メガネ」を1週間続けなければ成らないので、ホールディングの良いサングラスを捜しに、新宿をうろつく事になった。灼熱のジャングルを探し回り1時間後やっと気に入ったサングラスをゲット。前もって用意する必要ありです。
夜、仕事の帰りの運転中、信号を見ると、左は問題無しだが右目は3重にダブっている。
今回の私の目的から行くと、近視はあまり問題ではない。つまり、天体観測の為の視力矯正手術なので、ピントは望遠鏡でいくらでも合わせる事が出来、ある程度の視力があれば問題無い。しかし、事、乱視については重要な問題と成る。
お解かりのように、乱視は天体が点像と成らない。この問題を解決する為に、手術を執行した訳である。
なので、3重に見えるというのは非常に気になる部分である。
現在は、あくまでも経過中なので気にしない様にしているが、左が完璧なだけに気がかりである。
夜、星を眺めて見たが、コンタクト使用時のようにシャープであるがやはり右目が気になる。
32cm双眼仕様ドブソニアンを少し覗いた所、瞳径5mmで1等星クラスは、右目の乱視が少し気になる。しかし、根本的に内面反射のようなハレーションが覆い点像どころでは無い。2等以下はかなりシャープに成って居るが、まだまだ状況の参考にはならないだろう。
3日目(8月9日)
目覚めてアイガードを外す。
左が少し乱視っぽい。右目は少し良くなっている。左右のバランスが取れている。時間的にはまだ術後36時間ぐらいでまだまだ変化して行くのだろう。1.5,1.5を期待したい所だ!
1時間毎の点眼が忘れ易いが後一日だ。
昼間の景色を見る限りではコンタクトレンズをしていた時より明らかに良く見える。状況により1.5の視力が出ているのかも知れない。
1週間後位には安定するのだろう。
「33cmツイン」を覗くのが楽しみである。
4日目(8月10日)
どうやら目を触ることなく目覚めることが出来てホッとする。
目薬を差し目の状態を確認する。
方向や角度の影響も含め「カチッ」とした焦点にはならない。角膜がしっかり定着するまでは望めない部分だろう。
昼間の外の景色は今までに体験したことがない位シャープである。右目がたまに滲むことはあるが経過としては上場なのだろう。
眼鏡屋に行きレンズを度無のUVに変えてもらう。夜間のガード用に使う為である。さすがにサングラスだけでは辛かった。
ここで、今まで掛かった費用をまとめてみる。
手術費一式 税込み \451.500-
ホテル代 〃 \15.275-
サングラス代 〃 \16.800-
メガネ代 〃 \21.000-
他交通費等
合計 約50万円
これで完璧に1,5の視力が手に入れられたら、110度以上の広角、等倍率、スーパーアポクロマート双眼鏡を50万円で身に付けることが出来たと考える事で、十分な買い物だと言える。
後は完成精度の問題をクリア出来るか?
もうしばらくの辛抱である。
5日目(8月11日)
掲示板で皆がここ数年来の好条件であったと「富士山観望会」を評している。
今我慢しておけば次は「ナチュラル・ビノ」も活躍できるだろう。
昨夜、自宅観測室のリクライニング・チアーに寝そべり、流星群を眺めていた。
まだ、星が点像に見えない。街燈を見ると閃光が滲む。
昼間は、昨日と変りを感じられない。
点眼は3時間置きと成る。
6日目(8月12日)
昼間はかなり良く見える。ただし、右目は多少違和感がある。睫毛のせいかも知れない?
夜間は、相変わらず閃光が滲むが昨日より少ない。直線道路の立ち並ぶ街燈が一つ一つ見分けられる。
信号機を見ると両目とも、下方向に大きく滲む。また、信号のレンズが下方向に1/3ゴーストが出ている時がある。
出てない時もあるので角膜の定着が不安定な時期なのだろう。3重に見えることは無くなった。
術後しばらくは遠視気味になり近くが見えにくいとの事だが、近くも遠くも非常に良く見える。
8日目(8月14日)
1週間目の検診に行った。
右目1.2 左目1.5 であった。1週間後再度検診にくるように言われた。
経過としては、右目が多少違和感があるがコンディションにより良く見える時もあり角膜がまだまだ定着していない事がうかがえる。角膜周辺はおそらく完全に付いたと思われる。真上を向いて目覚めると両目供に非常に良く見える。右横で目覚めたときは右目が快適で逆向きはその反対となる事がわかった。普通に起きている時に点光源を見つめると下部に滲みが広がる事もわかった。
もうお解かりと思うが、角膜がまだ安定して付いていない為おそらく多少たるみが出来ているのだろう。そのせいで2重にダブる事があるのだろう。
夜、120mmツインで重星を見た。120倍でペルセウス周辺を。色の違い。コントラスト。いやー、皆さんこんなに綺麗な輝きを見ていたのですね!重星に凝る方の気持ちが始めてわかった日です。
街燈などの滲みもかなり無くなり水銀灯は周囲に丸く、それ以外は下方向に涙形状に。明るい星(瞳径5mmで2等星以上)もある程度おさまりました。
10日目(8月16日)
日中は何の問題も無く左右とも1.5位の視力があり快適だ。夜間もかなり落ち着き光の滲みも強い光を見ない限り問題は無い。対向車のヘッドライトは多少眩しく感じるが支障の無い程度。
視力の不安定さは未だに残るが高い視力の範囲内で通常生活には問題が無くすこぶる快適である。
天体観測においては繊細な対象につきまだ時間が必要であるが、瞳径を落した範囲で暗い対象は以前体験した事の無いレベルのコントラストがある。これは乱視による光の分散が減った為だろう。アクロマートからアポクロへ移行したような物だと思う。
15日目(8月21日)
検査に行った。右目1.2 左目1.5 左目は非常に良く見える。右目は縦下にゴーストが出ている。とは言っても不定期にでてくるのです。ゴーストがなければ1.5は見えます。院長に聞いたところゴーストは治るそうです。もう少しの辛抱!
何故か?来週も検査に呼ばれました。
昨夜12センチツインで自宅から観望したところかなりよく見えるようになってきました。明るい星はまだにじみが出ますが暗い星は点像になります。が、多少歪は残っています。時たまゴーストが出ると、星が潰れます。
夜の街燈は日増しに滲みが小さくなってきています。
夕空がとても綺麗でした。
免許書の条件解除しました。メガネをしていないと見えてても減点2だそうです。
3週間目(8月27日)
検診に行きました。右目1.2 左目1.5前回と変りません。
昼間は何の障害も有りません。快適そのものです。
夜間は、光のにじみが徐々に減ってきています。コンタクトレンズが汚れたようなにじみです。明るい光意外は昼間と同じようによく見えます。
昼も夜も両眼で1.5の視力があります。コンタクトレンズのときよりコントラストが良く遠くの景色などは写真より良く見えます。
夕焼けの景色等は感動物です。
よる自宅観測室から12センチツインで星を見ました。一等星がもう少しで点像になります。115倍で3等星まで綺麗なディフラグションリングが見え驚きました。以前はボケていたのでしょう。天の川が、ざらついて見えます。今までの見え方と明らかに違います。月の表面を230倍で見ると、表面のざらつきが確認できます細かい突起もハッキリ見えます。32センチでもここまで見たことは有りません。当然、他の恒星ももの凄くシャープです。今まで確認できなかった(自宅から)網状星雲も見る事が出来ました。驚き、感動の連続した夜でした。当然シーイングも良かったのですが。
まとめてみると、望遠鏡を通した場合、一等星の滲みの回復待ち以外はほとんど問題は有りません。ただ、細かいピント調整に目の神経が慣れていないせいか?たまに両目とも疲れて曖昧なピントになることがあります。
見栄えはやっぱりアクロマートとアポクロマートの違いぐらいあります。分解能が変りました。
価値観が変って観測スタイルに変化が出そうです。
星見以外の相変わらずの問題は、左右ともまちまちですが特に右目にゴーストが出ます。信号機のランプや遠くの赤色灯などは、2重に見えるときが多く不安が残ります。(特に夜間)
ただ、近くはゴーストになりません。30M先位で2重に見え出し、100M先ぐらいだと分離します。それ以上だと光量のせいか?一つになります。ただし、滲んでいます。水晶体に比重差が出来ているのだろうか?それなら手術部が完治すれば消えるだろう。人の細胞は100日で変るというので、3ヶ月位かかるのか?
次の検診は3週間後になりました。目薬を2種類もらい1日2回の点眼です。
話ばかりではわかりにくいと思いますので、雑ですが、絵を書きました。
「夜間の見え方」(昼間は一切滲まなくなりました。)
水銀灯の見え方。
術後1週間:周波数の短い光源は、細い幾筋ものフレアーで、非常に眩しく周辺を覆ってしまいます。
40日後:あまり気にならないレベルに落ち着いています。最後は消えると言う事です。
鉄塔の赤色灯。
術後2週間:眼圧が低いせいか?縦にフレアーがでます。周辺を覆うような滲みと合わさっています。
40日後:コンディションによっては点像になるときもあります。しかし、形は解らなく光源が歪んでるようです。
現在の右目の状態です。
40日後:左目は、遠い距離でも30Mのような軽いフレアーだけです。右目は、調子の悪い時この図のようになります。調子が良いと左と同じように見え、僅かな滲みが取れるのを待つばかりです。縦のダブリもそのうち取れるようです。
40日目(9月17日)
検診へ行きました。両目ともに1,5の視力です。
昼間は何の障害も無く良く見えます。コントラストは手術前には体験した事の無いレベルが続いています。
たまに目が疲れてくると、ピントを合わせ様としている筋肉が、疲れているのが解り、「ああ調節しているな!」て感じます。
何時の間にか院長が変ってしまっていました。(驚いたのですが、そんなはがきが確か来ていました。)
新院長に色々お聞きしました。
天体観測など高度な目の使い方をする事において確かなデータは無いそうです。
手術で角膜を切った訳ですが、周辺部の完全回復に半年から1年かかるそうです。なので、瞳が全開の時は周辺の乱反射を受ける可能性がありそうです。今後は3ヶ月単位で回復が感じる様に成りそうです。
あるお方から質問がありましたので新院長に質問しました。
問い:「片目だけ遠視と乱視があるが治るか?」
答え:「遠視は+4ぐらいまでは何とか成ります。乱視は問題無し。」
「レーシックは-10〜+4位の視力を矯正できます。また、大宮センターに遠視対応のニューマシンを導入します。10月頃 予定です。個人差も大きいので一度新宿へ検診へ来るようお勧めください。老眼を想定する必要もあります。」
と言う事で宜しいですか?K社長。(あっ、俺の事?)
星見を考えると、周辺部の乱反射の件もありますので、1年位私の経過を見てからの方が良さそうですね!
最近何度か観望をしたのでその様子を少し報告します。
シュワルツF8.3/120ツイン
瞳径3.6mm(33倍):1等星が目の角度により多少上下にフレアーが出る場合がある。3等星位までシャープさに欠ける。
瞳径1mm(120倍):1等星は少しコントラストに欠ける。それ以外は、十分なコントラストで、重星などはシャープ其の物で色が濃く見えるようになった。ディフラグションが凄く伴星の対比など「これがシュワルツ?」って位良く見えます。M42、M31、網状星雲などは、どの倍率、瞳径においてもよく見える。コントラストも上がっている。
33cmツイン
瞳径6,6mm(50倍)参りました・・・4等星位までフレアーが多く無残です。
こんな感じで困りました。
しかし、暗い天体はちゃんと見えるのが不思議です???網状などは何も問題ありません。
周辺は暗く、瞳径はマックス近く開いていたと思います。
テレビュー102で重星を見ましたが、感動的な美しさでした。
73日目(10月20日)
近況を少し。
両目共1,5で安定しており日中はすこぶる快調である。
夜間も通常生活においては何の問題もない。
点光源のにじみは少しづつ解消を続けている。この一ヶ月で滲みの大きさが3/4位確実に減っている。
先日双眼鏡望遠鏡サミットにて2日間観望をしたが、瞳径を全開状態で3等星位まで滲みが出なくなっていて快適であった。
1,2等星でも目に対しての入射角に気を付ければ点像に近くなるようだ。
星雲など淡い光に対しては非常にコントラストが出て来たように思う。馬頭星雲などは明るさの違うエッジ部分の輪郭が反らし目にくっきり映し出され、周辺部の安定と本来の目の調整能力が使えていると思う。
96日目(11月13日)
両眼とも1.5をキープしています。左目はそれ以上ありそうですが2.0は見えません。
昼夜とも良好。
右目は暗いところでは相変わらずゴーストが出ます。見る角度で変化します。
点光源の滲みは解消をつずけています。前回の3/4位づつです。
眩しい点光源の形がわかるようになってきました。今までは滲んで形状確認が出来ませんでしたが、左右とも3重位の乱視状態で形状が解る様になって来ました。「ハレーションが減少しコントラストが向上した」といった表現でしょうか。
不思議な状態なのですが、暗い点光源は乱視にはなりません。光が強い物だけ乱視状態です。
望遠鏡をのぞいた状態は前回と同じようです。
180日目(2月8日)
かれこれ半年が経ちました。
細かい景色も良く見えるように月々変化しています。
視界の抜けがどんどん良くなっていくのを感じています。
病院の日程が合わず検診へは行っていませんが左目の視力は安定して1.5以上あります。(2.0に近い感じです)右目も同様なのですが抜けが良くなった分乱視が気になるようになってきました。右下に一重のゴーストが感じられます。それが多少見えを悪くしています。乱視自体は多少弱くなっているようなので回復するのかもしれません。視力的には1.5あります。
日中はあまり気になりませんが、暗くなってくると気になります。意識していない時は脳の処理内で感じません。
双眼で望遠鏡をのぞいている時は何故か?乱視は消えます。
光の滲みは気にならないレベルになってきました。しかし、まだ望遠鏡で一等星を瞳径全開で見る時中心軸を外れるとスポットダイヤグラムのコマような滲み方をします。
以上の問題点を述べましたが、実際の生活はすこぶる快適です。
目が良くなってくると今まで解らなかった望遠鏡、接眼レンズなどのクォリティに敏感となります。
違った意味でお金がかかりそうで怖いです。
しかし、コンタクトレンズの無い快適さ、旅行に行った時などつくづく感じます。
特に海外などではコンタクトのトラブルを心配する必要が無いのですから!
次は、何か変化が無ければ、365日頃にお知らせします。
2003年8月10日 (1年目)
早いものです。気が付いたらもう1年がたっていました。
術後検診もすっかり忘れてしまい前回はすっぽかし(予約をまったく忘れていました)今回は最終回検査でまだ予約をしていません。なので検診後に書こうと思っていましたが久々の真夏の太陽の下気持ちの良い白い雲を見ていたら思わずレーシックを思い出したので少し書いておこうと思いついたところです。
で、その後ですが、「左目は大成功、右目は失敗では無い」です。
左目はほんとにごきげんです。言う事はちょっとだけですので後でまとめますが、右は少し乱視が残っています。
完璧ではありません。しかし、施術の失敗とも言い切れない部分があります。なぜかと言うと、乱視が取れている日もあるのです。また、目蓋を大きく開けると乱視が改善されているような気もします。
元々私の右目蓋は厚く腫れぼったく眼球を圧迫しているような気がしています。目を大きく開けていると比較的改善されているような気もしますのでびみょーです。検診で確認してみようと思っています。それとそのような目蓋なので奥二重になっていてまつげが下を向いています。したがって意識をして大きく目を広げない限り視界に睫毛が入ってきてぼんやり見えていることが解りました。
目蓋が角膜の圧迫をするかどうかはわかりませんがそんな気がします。
両眼で同時に見ている時は、左目の像を中心に脳が解析しているためとてもよい状態です。あえて左目を閉じない限り乱視が入っているのは解りません。
昼間の景色は非常に満足しています。
光の色がわかる様な景色や、木の葉の一枚一枚のコントラスト、これは肉眼ならではと言うほかありません。車の運転中もつい景色に見とれてしまいます。
そうそう、車の運転でも「カーブミラー」がより有効に使えるようになりました。カーブに先の景色がミラーの中にはっきり見えるので道の構造を正確に把握出来、正確に見えない先の状況を確認できるようになりました。これはとても安全な事です。
一番大切な「星屋の瞳」としては・・・、ちょっち「ブー」です。
えー、そんなー! なぜ?
答えて曰く、「明るい光源が滲む」のです。
そもそも半年ぐらい前から数ヶ月ごとに解るほどそれが改善されてきたのですが、先生が言われるような「1年で消えるよ!」てのが消えていません。個人差でもう少しかかるのかも知れませんが。
原因は、恐らくですが、角膜をスライスした面とレーザーで焼いた面の分子密度の違いで僅かな屈折による乱反射がハレーションになっていると考えます。プラス、なじみきっていない接着面の不正乱視が多少残っているのです。
望遠鏡を通してみると、瞳径の5mm以上の場合、最悪2.5等星位までが滲む可能性があります。コンディションにもよりますが、1等星以上は確実です。しかし、一点を真正面から見た場合は大丈夫ですが、入射角が少しでも斜めになるとそのずれた上下に8の字にハレーションが起こります。双眼の場合はぴったり視軸を合わせるのが難しいと感じます。
低倍率で、タワー等に付いている赤色灯等も不快な滲み方をします。僅かに全周に滲み下2方向に乱視っぽく髭状のにじみが出ます。この先この状態が完全に回復しないと星屋にはお勧めし難いかも知れません。
期待していた方!もう少し、状況経過を観察しますのであわてないでくださいね。しかし、レーシックのこの様な欠点を克服した○×△・・等と言う技術の病院が半年ぐらい前から宣伝を始めています。
なんともいえない歯痒さがありますね。
瞳径を下げるか、散開星団などのように比較的暗い星たちは物凄く良く見えます。これはほぼ完璧です。
シュワルツ120ツイン33倍で見る二重星団は物凄いですよ。
一昨日の深夜、台風10号が来る前の晴れ間で見ていました。
透明度の高い抜けるような空間を持つ星間に、表現しがたい美しい輝きの星粒、針で突いた点の中にも大きさの違いがわかり色の違いもまるで立体感を現実の物と感じさせるようにとコントラストの違いを見せ付けてくれます。
こんな輝きは1年前にはなかなか感じられる事は出来ませんでした。
確かに部分的に瞬間を見た覚えはありますが、今のようにコンスタントにそれを見ることは無かったですね。
実際に感じていてまだ良く考えていない部分を記します。
・曇りの日は右目が乱視になりやすい。
・疲れ具合で両目とも変化が出る。
・視野周辺が僅かに湾曲を感じる。
・やっぱり右目はまぶたのせいもあるような・・・
良かった点
・メガネ、コンタクトが不要なのは安心で楽です。
・肉眼で見る天の川は最高です。
・スポーツも水泳もシャワーもノープロブレム!
・ハイビジョンのすごさがわかった。
・ゲリラ戦に自信がもてる。(??)
ちょっとね・・・の点
・年のせいか?近くの小さい文字が見えにくくなった。(老眼?)
・右目のピント調節で目が疲れるときがある。
・良く見えるようになったので、贅沢な悩みが増えた。
1年目の成果としてこんな感じです。と、報告です。
近じか、検診に行ったら報告入れます。
またこんな感じなので、今後半年後毎に、報告をUPします。
他のチャレンジャーからお便りです。
2003/8/15
先日、以下のようなメールを頂きました。
ご本人の承諾が得られましたので一部省略して掲載いたします。
やはり、星見の方でレーシックの参考になれば、との思いがありますので是非ご参考にどうぞ!
ちなみに彼は近日松本ツインユーザーになるそうです。
来年のサミットはご一緒できそうですね。
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初めてメールいたします兵庫県のNと申します
HPいつも楽しく拝見させていただいてます
実は私も「レーシック」を受けた星見屋です
私は術後10か月が経過しました、手術前にフレアの発生(これは長くて1年半くら
いで、なくなると説明を受けました)やコントラストの低下の可能性(これは、検査
によると人並み程度はコントラストを維持してるようです)などを聞きましたが実生
活や眼鏡の不自由さ(私は目が充血するので、ハードコンタクトは使用できず、トー
リックでは乱視が多くのこります)を考えると思い切って手術を受けました。
費用はKIKUTAさんと、ほぼ同じですが、生命保険の特約が利用でき総額325
000円でできました。
現在の私の目の状態はというと、術後から時間の経過と共に明るい星も滲みがなくな
りつつある気がします。
術後半年頃までは、低倍率で3等星以上を見ると、滲みましたが、今は低倍率で火星
を見ても、ほとんど滲まない気がします。
それよりも気になるのは、同じく低倍率で恒星(火星でなく)を見たときにトゲが出
たように見えます。
これは、乱視がかなり残っているのでしょう、実生活でも街灯はダブって見えます。
HPを読んで「同感!」と感じたのは、疲れ具合というか体調により見え方が変化す
るということです。
私は近視矯正レーシックの手術を受けるにあたり不安に思ったことは、やはり趣味で
ある「天体観望」に悪い影響が残らないか?ということでした、担当医とも十分に話
しを重ね納得のうえで手術を受けました。
結果は実生活においては不便はなく、快適そのものです、数ヶ月前まで近視だったの
が嘘みたいです。
ただし、望遠鏡で星を見るという極めて非日常的で、あたかも目の能力を試すかのよ
うな使い方をする場合に、KIKUTAさんと同じように僅かな滲み感じたり、まだ
乱視が残っていることを感じます。
徐々に滲みや乱視も治まりつつあると感じますが、実際どこまで改善され落ち着くの
か私自身にもわかりません。
星を見る者にとって、目はとても重要なことは言うまでもないのですが、近視者にと
って飛躍的に視力を増すことのできる近視矯正手術と天体観望に関しての情報は、今
まで皆無でした。何よりも、その情報の無いことが私は不安でした。
私やKIKUTAさんの経験を公開することにより今後、近視矯正手術を検討する天
文ファンの参考に少しでもなれば幸いです。
最後に手術を受けて正解だったか?と問われたら大声で「イエス!」です。
2004/2/10 丁度一年半経ちました。
ひじょうに快適です!安定しました。
レーシックは自分の回復力も含めた経過によって成功の確認ができるようです。
日中は1.5,1.5で左右あわせると2.0に近いと思います。遠くの小さく見える鉄塔なども非常に細かい部分までクッキリ見えます。
遠く見える富士山の雪化粧や夕暮れの山並み、赤く染まった幾何学模様の雲を見ているとただただ感動してしまいます。
夜の状態ですが、兵庫のNさんが行かれた眼科はフレアーが1年半で消えるといわれ私の担当医より半年長い経過を言われていましたので、フレアについて経過を見ていました。
今現在はかなり落ち着いてきました。簡単に絵を書きましたが夜間のナトリュウム灯を見るとまだフレアは残る物の乱視は殆ど消えました。下に2本髭の様うな滲むが出ますが随分短く小さくなっています。片目だと左右の目に対象に1本ずつ見えていて両目だとこの絵のように見えます。
明るい光源は滲んで形状がわからない状態から始まり、途中乱視で不安になったときもありました。
今もフレアは多少残りますがこの回復傾向だと術後2.3年で完全に消えるような気もします。
肉眼で見る星も点像で見えます。
しかし、1等星以上は薄いフレアと少し髭が見えます。
望遠鏡では瞳径5mmぐらいまではストレス「0」です。
それ以上だと明るい物は肉眼と同じようなフレアが出ます。
後半年は様子を見てもいいと思います。
元々40歳半ばなので通常の回復力より遅くなっているはずです。ここまで見えるようになればあとは慌てずに様子を見ていきます。
先日、Ninja400でM52を見ましたが、目が良くなったせいか?鏡筒がいいのか?渦の中のだまだまな部分まで見えていました。銀河ウォッチは完璧です!
Nさんも順調ですか?
それでは、また。
2004/2/20 Nさんからお便りです。
レーシックを受けた目の方は順調のようですね 私も術後から1年以上が経過しました
まず、昼間の日常生活においては全く問題はなく、快調そのものです 。以前は体調がすぐれない時は、視力にも大きな影響を感じていましたが それも、あまり感じなくなりました。
手術前は0.1以下だった視力も両眼とも1.5になり、両目では2.0くらいの視
力があるようです 手術直後は裸眼で3等星を見てもフレアを感じていましたが、今では1等星を見ても
キレイに見えます、ただし月だけは乱視が残っているようでダブって見えてしまいま
す、月を裸眼で見つづけることはあまりないと思うので、不便さは感じていません。
厳密に言えば夜間の街灯など、暗い背景での強い光源に対してはフレアを感じますが
慣れた事もあってか、気にならない程度です。
眼鏡を使用していた時は眼鏡フレームで視界が狭く感じましたが、今ではそれもなく
見上げる星空は見かけ視界120度くらいのイメージです 。
望遠鏡で星を見ると、瞳径5ミリくらいだと明るい星には少し刺がはえたように見え
ます、これも乱視が残っているからだと思います、瞳径が5ミリよりも小さくさる
と、なんの問題もなくなります KIKUTAさんも同じことを感じておられるでしょうが、眼鏡やコンタクトレンズ
使用の不自由さを思いだせば、どれもこれも、些細なことと感じてしまいます。
アイポイントの短いアイピースも覗けるようになりました、双眼鏡のゴム見口が効果
的に 役目を果たしてくれます、超広角アイピースの視野が一目で見渡すことができます。
曇らないし汚れない。メリットは言い尽くせないほどです。 現在の自分の目には、とても満足しています。
手術費用の事もあり、近視の全ての天文ファンへお勧めとは言いませんが メガネやコンタクトレンズ使用で不便さを感じている天文ファンは近視矯正手術を考 えてみる価値は十分にあると思います。
早速のお返事で嬉しいですね!
>瞳径5ミリくらいだと明るい星には少し刺がはえたように見え ます
早くこれが無くならないかと待ち遠しいですね!
2004/8/9 手術後2年が経ちました
364,500円(税込)これが現在の手術費です。2年で10万円近く安くなりました。
もっと精度の高い手術も普及し始めているようです。
現在の状況をご報告いたしましょう。
昼間の状況は、左右とも1.5以上です。乱視も無くこの上なく素晴らしい状態です。
夕焼けを見るのがとても楽しく積乱雲の変化やビルやマンションに反射するコントラストは日々感動してしまいます。
草木の緑、花の彩り葉の一枚一枚がくっきりと浮き上がり写真を越えた美しさを手に入れたことに大満足です。
晴れた日の鉄塔などは一寸した双眼鏡で見た様に構造美を感じます。
しかし、一つだけ問題が出始めました。
まわりの同年代と同じように、「老眼」でしょうか?以前のような至近距離(20cm未満)でのピントが辛くなってきました。
夜間の状況は乱視の滲みもほとんど消えました。遠方の信号機や、鉄塔の赤色灯なども多少下に乱視が残った程度です。
夜景はとても綺麗に見えます。全体が明るい場合にじみは出ません。
暗い背景中の点光源は僅かな乱視により2倍程度に膨らみその直径の10〜15倍の長さの針状の閃光が下に3本出ます。
全体的には昼間の状況に近い感じです。
最も気になる星見の状態
肉眼で見た星
0等星まで点像で見えます。天の川もエッジの構造まではっきり見え感動的です。
マイナス等級になるとまだ髭状ににじみが残ります。上下3本ずつ、上は短く下は長く鉄塔の赤色灯と同じ出方です。
望遠鏡で見た星
星雲関係は誠に良く見えなんら問題がありません。惑星はいくら明るくとも昼間の景色のようにコントラストがよくマクニュートンで見るのが楽しみになっています。
恒星は余程明るい物で無い限り問題無しです。
術後2年の歳月により安定し十分な状態と成りました。
50万円かけた手術の結果としては十分すぎるでしょう。僅かに残った乱視もまだまだ回復傾向で3年目にどのような状態に成るか期待が持てます。
他医院を検索すると「錦糸眼科」というところではもっと精度の高いレーシックを行っているようです。
ビバリーヒルズでももっとノウハウが積まれたでしょう。
私の体験上では、十分にお勧めできることが確認できました。当然、僅かなリスクもありますが人生上において「目が良い」ということがどれだけ素晴らしい事なのか、引き合いが出来ません。
望遠鏡やアイピースなどに投資する前に最重要なレンズを意識する事によって本来の選択眼が生まれます。
何事もベースが有っての事と思います。
特に乱視がある場合、瞳径の大きい状態で使う双眼鏡やRFTは本来判断が出来ないものです。
我ながら、機材選択で随分無駄な事をした思いが、今や遠い日の事と成り同じ機材が随分素晴らしい物へと変化した次第です。
次は、3年目に更新してみようと思います。
2005/6/17 お知らせ!
あと2ヶ月で3年となります。
やはり少しずつ改善されていきます。
もう今ではよく見えるのが当たり前で、手術を受けたことは非常に良かったと実感しています。
ただ、やはりと言いますか、歳相応の老眼が始まってきました。
こればかりは仕方がありませんね!
さて、お知らせと題しましたのは、私が手術を受けた「ビバリーヒルズレーシック」が、閉鎖されるようなので冒頭に書いたお勧めは出来なくなりました。
視力永久保証というのも、同時に消滅ということになるでしょう。
これも、保証元が消滅してしまえば仕方の無い部分だと考えます。
その様な中で、レーシックを検索していると、この3年で随分状況が変わったようです。
ポイントは2つあります。
1に、手術機材の変化で「イントラレースFS2レーザー」によるフラップ形成です。
私の場合、「マイクロケラトーム」によりフラップを作る方法であった為、ハロの発生が今でも残っています。
また、「イントラレースFS2レーザー」によるフラップ形成だと、戻した後の落ち着きが良さそうで、おそらく下方向の歪みが殆どで無いように見受けられます。
これはとても画期的なことだと考えます。
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イントラレースFS2レーザーで作成したフラップは、非常に切開面も滑らかで、エッジ部分も直角でキレイに作られますので、術後にフラップのズレやシワは起こりません。
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マイクロケラトームで作成したフラップはブレードの往復運動により、フラップ面 にスジが入り効果の低下を引き起こします。また、エッジ部分も斜めになり、術後のフラップのズレやシワの原因になります。
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この図でも分かるように、エッジがあることで回復時に表面が安定すれば現在の私の状態にある、暗闇の点光源の下方向の髭状態のハロというか滲みが出にくいのではないかと考えます。
この根拠は、術後しばらくは就寝時の頭の向き、例えば横向きで寝た場合横ににじみが出たりしました。
上向きの時は、非常に安定しました。
又長時間起きた状態でいるとやはり下方向ににじみが発生する状態を確認しています。
おそらくスラップが重力で歪んでいたのでしょう。
ドクターに報告すると、ごまかされた部分ではありますが、内心では確信を持っていました。
イントラレースの説明を見ますと、其の事を確信できます。
従いまして、フラップの歪みが少なく、尚且つハロが出にくい技法はほぼ完全な回復ではないかと想像致します。
現在の私の視界は、かなりのハロはおさまったのですが、やはり強い点光源には下方向の髭が残ります。
星見には、意外と邪魔な現象です。
ついでに、ビバリーヒルズが閉鎖と言う事なので改めてお知らせしておきますが、以前、このページに書いたのですが、ビバリーヒルズから削除願いを受けた部分を改めて書きます。
私の右目は、看護助手の説明間違いにより手術中に目を動かしてしまい、少々乱視が残っています。
当時は、看護婦がかわいそうなので出来れば削除してほしいと頼まれたのでした。
結局、再施術するにも又ハロの発生を考えると、多少の乱視なので年齢的にもそのままです。
従いまして、現在左目は絶好調なのに対し、右目は不満が残っています。
しかし、双眼だと、良い方の目が基準で補正されるので我慢できます。
単眼の場合、効き目が右なので困ります。
左目だけだと素晴らしい星像なのですが、効き目ではないので疲れます。
話は戻りまして・・・
2に、手術費用が更に激安です。
「イントラレースFS2レーザー」を使ってのオペでなんと両眼で198,000円です。
私のときの半値ですね!2年半で50%OFF、しかも精度が上がっています。
年齢的に最終判断で遅らせるわけにも行かなかったのですが、それでも今からの人が羨ましいです。
さらに、金利0%のクレジットも用意されているようです。
そんな病院をご紹介しておきましょう。
ただし、ネット上で確認しただけなので、ご利用の際は全て自己責任でお願い致します。
品川近視クリニック
http://www.shinagawa-lasik.com/index.html
素晴らしい星空を!!
2005/8/8 3年
早いものではや3年、目が悪かった時の事は忘れてしまいました。(汗)
3年目の結果です。
視力:両眼共に1.5
乱視:日中は感じない
星見:瞳径が大きい時に強い光源を見ると下方向に多少にじみが出る。特に右目が僅かな乱視が残って強く出でる。
・肉眼:1等星まで綺麗に見える。マイナス等級で僅かに下方向へにじみが出でる。特に右目が強く出る。
・望遠鏡:瞳径7mmにて多少右目の乱視が気になる。他問題なし。瞳径3.5mm以下では、快適。
総評
3年という歳月は細胞を十分に安定さる時間だった。
日常生活においての視力は十分この上ない結果となった。
しかし、オペ前に言われたとおり、「歳相応の老眼」が始まった。
星見という特殊な要求に対してはまだ完璧とは言えない様だが、年齢的に後が無い立場から言えば十分なコストパフォーマンスを得た。
一番大きなメリットは乱視の解消である。
幾ら舶来の名のある高級双眼鏡を所有しても瞳径が大きい限り、乱視のある者は決してその性能を理解する事は難しいだろう。
眼鏡越し、コンタクトレンズ越しで感じる事は出来るが、最もクリアな広角視界はやはり肉眼が良い様である。
高倍率で惑星を長時間観測する時も然りである。
ここに来て更に高精度のオペが低価格にて実現されている現状を見ると、対天文対策としてのレーシックが話題として取り上げられるのも時間の問題かと思われる。
そろそろ決断の時として、ここを見ている貴方も新しい人生観を得てみては如何かと考える。
重要なのは、名と実績のある最新設備を有した病院で行なう事だ。
大勢の成功者がいる中で芳しく無い結果の者が居るのも事実で、要求に対してのリスクも当然あり、自己の価値観で良い人生の材料となる事を祈ろう!
又変化等あれば随時、状況は当HPがある限り5年・10年目に改めてお知らせ致しましょう。
お楽しみに!
2007/8/17 5年経過
5年目ですね!
快適快適!
今や10万円そこそこで、レーシックが受けられるそうで羨ましい限りです。
通常の暮らしでは、この上なく、目の良さが幸せです。
先日10何年ぶりにサーフィンをしました。
うねりや、波の波面、丘の景色、良く見え、そして美しい。
最高です。
昼間は景色がこの上なくきれいで、本当にお勧めします。
視力の低下など一切ありません。
とても安定しています。
と、此処までは、一般の方へお伝えします。
☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この先は、星見屋さんへお伝えします。
色々レーシックを体験しお勧めしましたが、一寸、ドクターの云うこととの違いがありますので、以下参考にしていただければと思います。
先ず、瞳径について触れてきましたが、やはり、瞳径の開く環境下では乱視が残ります。
現在は改善はなく維持状態になりました。
この場合の乱視は、暗い場所での強く小さい光源に対して下部への小さなひげ状のフレアを云います。
その様な状況では、昔の鍵穴のような形に星が尾を引きます。
肉眼で2等星ぐらいから出始め、マイナス等級は点像には成りません。
周辺が明るいとそれに従い乱視は減ります。
望遠鏡を覗いた場合は、星雲星団などで問題の出ることはありません。
低倍率で星野を眺める場合など症状が出るので好ましくありません。
双眼鏡マニアの方などが星野を好まれている場合は、レーシックは相応しくない様です。
つまり、瞳径に制限が出るものと考えれば良いかと思います。
この辺は、ドクターの説明が嘘であったと言えます。
恐らく間違いなく、フラップの定着時に重力による下部への歪みが原因していると考えられます。
最近はまた技術が変わっていますので、このあたりを重点的に確認して下さい。
老眼について
私は現在48才になります。
同世代と同じ老眼現象が始まっています。
明るい場所では、新聞の文字など問題無く見えますが、薄暗いところで細かい文字は苦手になりました。
まだ、老眼鏡は不要ですが、手のトゲなどは、ビクセンの大型ルーペを愛用しています。(笑)
では、今後何もなければ2012年に経過を、何かあればその都度更新しますのでお楽しみに!
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