太陽にチャレンジ!! 2002/9/16

 33cmソーラーフィルター



天体望遠鏡を使った太陽観測は、以前は黒点観測が主だったと思います。
数年前から、テレビューより、エタロンフィルター成る物が登場しプロミネンス等と言うもじゃもじゃした太陽の活動が肉眼で見れるようになりました。

しかし、このシステム、100万円近い費用が必要と成りなかなか手に届く物では有りません。時たま所有している方に見せて頂き太陽自体には興味しんしんです。

ここで一つの実験をしようと思います。
安く、太陽のもじゃもじゃ状態を何とか見れないだろうか?
先日、ある掲示板で、15cmの双眼望遠鏡に絞りを入れて、国際光器で売られている「ソーラーフィルム」を利用し太陽の表面が「絨毯の様な模様に見えた!」と報告されていました。

そのソーラーフィルムを調べた所、A4サイズで、2800円、ビックサイズで、7800円と言った安価な物である事がわかりました。
早速ビックサイズを注文し観測の準備に入りました。
しかし、天気が悪く、まだ見ていません。

今後、この結果をレポートしていきたいと思います。   お楽しみに!

実験方法
1、大口径双眼の分解能を生かし、もじゃもじゃが見れるか?
まずは、けちなことを言わず「33ツイン」の分解能で見てみたい。しかしその前に「32センチ双眼装置仕様ドブ」で気軽にチャレンジしてみる。
2、絞りを入れて口径比を稼ぎ、もじゃもじゃが見れるか?
シーイングの影響を受けそうになったら、絞りを入れて「F11.5双眼無遮蔽ニュートン」としてチャレンジ!行けそうなら、20センチF7.5の絞りも使ってみる。

はたしてどうなるでしょう?O氏の話から考えれば、「もじゃもじゃ」が確認できる可能性が大きい。
天気さえ良ければ、自宅からすぐに確認できる状態にスタンバッています。

9月18日 
昼間、5分ほど見てみました。雲の切れ目からです。
やっぱ、コロナド見たいには行きませんでした。
しかし、今までのフィルターとは明らかに違い、細かい部分まで良く見えこれはこれで素晴らしい物です。
太陽にはまりそうになります。
黒点もくっきり見えるので強拡大できます。
絨毯模様は見えました。ダークフィラメントはダメ。だけど模様の中に白いフィラメントのような物は確り見えます。
口径を絞ってみてもあまり違いは有りません。が、あまり倍率を上げなかったせいでしょうか?
時間が足りなかったので残念ですが、満月を見るような感じなのでフィルターを使ったら面白そうです。

10月9日
何故か?恵比寿の「テレビュー」にいます。
太陽専用望遠鏡「ニアスター」を購入しました。
 いきなりこんなのが見える、 こんな望遠鏡です。
だけれど、ソーラーフィルムの方が見やすく個人的には生の太陽が好きです。
ニアスターは、Hαと言うごく狭い波長のみを見る特化した望遠鏡で、肉眼だと表面がウニャウニャして見えます。
またプロミネンスなどは、本来個人レベルで見れる物ではないので驚きです。
ソーラーフィルターの白い太陽と、ニアスターの赤い太陽を交互に見れるように鏡筒を2本並べるのがベストな観望スタイルと思います。

「太陽にチャレンジ」はたして何処へ向かっていくのだろう・・・。

12月8日
赤白セットが完成。
後は晴れを待つばかり・・・。

 

2003/1/12
その後、楽しんでいますが、いざ写真を撮ろうとすると真っ赤になり苦悩しています。
デジカメの相性があるようなのであきらめ気味であります。
本日ミードのエレクトロニクス・アイピースを使ってみました。
白黒でテレビに画像を映し出す事が出来ます。
拡大率も非常に大きく太陽表面がリアルに映し出されました。とても満足です。
しかし、画面をデジカメで撮影しようとしましたが、表面が反射して取れません。
画像をアップできないのが残念です。
そうそう、太陽からはみ出したプロミネンスは映りません。





  

その後・・・

春が来て、夏が来る・・
ハッキリ言って、暑くて太陽なんて見る気がなくなりました。
暑がりで汗っかきな私としましては、プロミネンスなんて、どうでも良いモノでしかなくなってしまいました。(大汗!)
又見たくなったら、ソーラーフィルター32cmで十分かと・。
今頃は、インドの灼熱の下で活躍していると思います。

太陽終了!



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